ローソンで働いていると自分の年齢を忘れてしまいます
全国にあるローソンのオーナーさん・クルーさんに、マチの魅力とご自身との関わりをインタビューする企画「#マチのほっとステーションをつくるひと」。
第11回目は、神奈川県横浜市のローソン根岸店で働くシニアクルー、佐藤正子さんにインタビュー。50年以上、接客業に携わってきたキャリアを生かし、今もお客様への笑顔とセールストークを欠かさず元気に働く佐藤さんの仕事への想いを聞きました。
接客業ひとすじ50年以上、「無理」と思った面接で⋯⋯
佐藤さんの経歴、ローソン歴を教えてください。
6年5カ月になります。根岸店がオープンしたときから勤務しています。もともとローソンはショコラ系のスイーツやパンが好きで、よく利用していたんですよ。この店のオープン直前、求人のポスターを貼っている方をたまたま見かけて。本当は接客がしたかったのですが、「コンビニエンスストアは若い人しか採用しない」という思い込みがあったので、「清掃員の募集はありますか」と尋ねてみたんです。すると「清掃も接客もできる方を募集しています」とのこと。諦めて帰ろうとしたら、「笑顔が素敵なので、面接だけでも受けませんか」と言ってくださって(笑)。「無理、無理」と思いながら面接を受けたら、採用されました。
本当に笑顔が素敵ですし、声もよく通っていて朗らかです。接客は慣れているんですか。
はい。学校を出てすぐデパートで接客を始めました。途中、結婚、出産して、他のデパートやスーパーなど職場はいくつか変わりましたが、ずっと接客業を続けてきました。接客が好きなんです。65歳でいったん定年となったんですが、まだ働きたくてシルバー人材センターに登録。でも、接客の仕事がなくて。やっぱり接客がしたいと思い、66歳からまた接客業を始めて70歳でまた定年となって。ちょうどそのときに、たまたま通りかかったのがローソンです。
20代から接客業に携わって50年以上。接客のスペシャリストなんですね。
お客様との会話が楽しくて。今も、お勤めの方には朝は「いってらっしゃい」、お帰りのときは「おかえりなさい」とお声掛けしています。「ただいま」と返してくださるお客様もたくさんいらっしゃいます。必ずお客様一人ひとりのお顔を見て、3日連続で来てくださった方には「いつもありがとうございます」。常連のお客様から「声を掛けてもらって元気をもらえる。名前も覚えたよ」と言っていただいたときは、本当にうれしかったですね。
初めての業務はすぐにメモ、学生クルーにアドバイスすることも
コンビニエンスストアの勤務経験は?
それは初めてだったんです。根岸店のオープニングスタッフのうち、未経験者は私だけでした。レジの打ち方は以前勤めていたスーパーと同じような感じだったのですぐにできましたが、品出しやゆうパックの手続き、Loppi(ロッピー)の受け付けなどはわかりませんでした。でも不安はまったくなかったです。採用されてから1週間、研修期間があったので、しっかりと練習できましたし、店長もとても優しく親切に教えてくれましたし。
でも長年のキャリアがあると、「こんなことを聞くのは恥ずかしい」とか「プライドが⋯⋯」と思ってしまい、わからないことを聞くのは難しくないですか。
そういうのって私、全然ないんです。機器の操作などでできないことがあってもみなさん親切に教えてくれるので、わからないことはどんどん聞いて、すぐにメモを取るようにしていました。
逆に、長年培った接客のノウハウを他のクルーに教えることもありますか。
そうですね。商品に関する私のトークは、店長からも「すごく勉強になる」と言っていただきました。アルバイト経験が少ない学生クルーさんだと、「声を出す勇気がなかなか出ないんです」ということもあるので、「親しい友だちに声を掛けるように『こんにちは、寒いですね』と、ちょっとしたお声掛けから始めましょう」とアドバイスしたこともあります。
声を掛けてもにこやかに反応してくれるお客様ばかりではないでしょうから、勇気がいりますよね。
そういうときこそ笑顔が大切。どのようなお客様にも必ず心を込めて「またどうぞいらしてください」とお声掛けしています。やっぱり「少しでも心地よくお買い物いただきたい」と思うので。
体力づくりはもちろん、若さの一番の秘訣は「ローソン」
根岸は長いんですか。
はい、長いですね。20年くらい。この根岸店は根岸駅から徒歩約4分と近く、周りには大型マンションや保育園、学校があり、常連さんも多いお店です。保育園帰りのお子さんとお母さんがよくいらっしゃるので、「おかえりなさい、今日は楽しかった?」と声を掛けています。お子さんは外で会ったときも「ローソンのおばちゃんだ!」と元気いっぱい、あいさつしてくれるんですよ。
それはうれしいですね。週何日、勤務しているんですか。
今は週3日勤務ですが、休みの日も「お子さんが発熱して休まなくてはならないクルーがいるので、今日の遅番に出てもらえますか」と電話がかかってくることもあります。もちろん喜んで引き受けています。ローソンで働くことが楽しくて、私、一度も「辞めたい」と思ったことがないんですよ。もっともっと働きたいと思っているくらいです。
元気の秘訣はなんでしょう?
ジムに行ったり、毎日40分間、5千歩くらい歩いたりしています。それから睡眠をたっぷりとる。私、夜寝るのが早いんです。7〜8時頃には寝ています。朝起きるのは8時か9時くらい。12時間以上、睡眠をとっています。
ジムにも行っているんですね! 体力づくりはやはり「仕事を続けていきたい」からですか。
そうですね。健康を保って仕事を長く続けていきたいですね。息子も「お母さんは働いているほうが元気で若々しく見える」と応援してくれています。ローソンで働くことが楽しくて仕方なくて、ローソンにいると自分の年齢を忘れてしまいます。本当に巡り合ってよかった。ローソンでの仕事は私の生きがいです。
文/安楽由紀子 撮影/篠塚ようこ
※「AERA」2024年1月15日号(1月6日発売)掲載の広告タイアップ記事を再構成したものです。