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とわまうる「#ティーンエイジメランコリー」からの、#KAQRIYOTERROR Circus NAGOYA 20210227 @名古屋Circus

前回のCircus NAGOYAから下書きのまま次のライブCircus TOKYOや「新奇懐古周遊(略)」が始まってしまったので断片的にではあるが記憶を手繰っていこうと思う。
そしてまた、KAQRIYOの他にとわまうるやTOKYOてふてふも登場するのでとてつもなく長くなってることをご容赦ください。

かといってBipropagandaなどみたいに長いレポを毎回書かなきゃと義務感を抱いてしまったらいづれライブに行くのにも義務感が生じるようになり億劫になってしまうだろう。できることならばセトリの記録は誰かに任せてひたすらにライブだけに没頭したい日だってある。
たとえレポが短かったり、もしくはレポを書いていないからと言ってその日のライブが印象的でなく記憶に残らないものだった、というわけでは決してないし、もう一方でそのライブを通じて感じたこと・ライブの内容と直接関係ないことで長くなる日だってある。
あくまでも自由気ままをコンセプトに続けていきたいと思う。
とか言いながら毎度長いんですけどw

さて、1/24のBipropagandaからライブの無い日が1ヶ月続いている。コドメン自体は他のグループが各地で積極的にライブを行っているのだが。
僕はといえば相変わらずつれづれを聴けない日々が続いていて、ギターを持ってても、とある依頼を受けた曲やKAQRIYOなどの曲をコピーしたりはしているが、一向につれづれを弾けそうな気配がない。
そんな中、星歴13夜の色とわと天まうるの写真集のいくつかのショットが掲載されてて「この写真集は欲しいな」と興味が湧き、渋谷ヴィレヴァンのトークイベントに出かけてみることにした。

今回は写真集そのものの魅力ももちろんだが、特典の中に「メンバーが似顔絵を描いてくれる」というのがあり、これは是非ともまうる画伯に描いてもらいたいと思った。一昨年前の年越しコドモメンタルで一十三四巨匠とまうるの画伯ユニットが楽しかった。あのときよつ巨匠に描いてもらった似顔絵は今も大切に飾ってある。いつかまうる画伯にも描いてもらいたいとずっと思ってたのでこのチャンスは逃してはならない。
今までコドメンまつりで星歴を観ても特典会に参加することはほとんど無かった僕にとって、この星歴関連の単独のイベントはアウェーであった。

…はずが、五月さんに見つかってしまったw
「なんでラボさんいるんですか!?」とニコニコと訊ねてくる五月さんの満面の笑みは、まるで熱血刑事から恫喝まがいの取り調べを受けたあと、「母さんが夜なべーをしてー♪どうだい?カツ丼食べるかい?」と人情派ベテラン刑事のその温かい眼差しによって自白させられてしまう…ってどこのベタドラマだよ? という、ある意味「北風と太陽」でいうところの太陽のような「魔性の微笑み」で迫ってくる。思わず僕は動揺して「あっ、うん。なんか素敵そうな写真集だなって。それに似顔絵を描いてくれるっていうし。」と自白してしまう。

この日の二人は写真集の表紙にも映っている海辺で着ていた水色のワンピース姿で登場した。それぞれのメンバーカラーのステージ衣装で歌い踊ってる姿しか観たこと無かったので新鮮だった。トークショーのテーマは写真集のタイトルにもある「ティーンエイジ」について、二人が10代の頃の話を、特にとわさんが黒歴史と呼ぶ厨二病っぷりエピソードがイイ感じに痛く、ところどころ共感してしまった。
二人の息の合ったトークに心がほっこりした。

先に並んでいた五月さんが色とわさんから描いてもらった似顔絵を見せてもらう。上手だなぁ。
他に列に並んでる人の中にはギターやベースのケースを抱えている人もいた。その人の順番が近づいてくると彼はケースからベースを取り出した。
「もしかして私物サインですか?」
初対面にもかかわらず思わず声をかけてしまう。
「僕も以前ギターにサインしてもらったんですけど、あれは宝物ですよ。」
その彼がベースにサインしてもらってるところを眺めていた。ギターにサインしてもらってる人もいた。
「ええっ!?すごい!こんな貴重なものに私がサインしてもいいの!?」と戸惑いながら喜ぶ彼女たちの姿、「好きなだけ書いていいよ」と言わんばかりに嬉しそうな彼らの姿に、いつかの僕たちの姿を重ね合わせ、なんだか僕まで嬉しい気持ちになった。
彼らも今後、ギター・ベースを練習するたびに彼女のことを思い出して幸せな気持ちで上達していくんだな。

僕の順番がきた。
最初は二人から写真集にサインを書いてもらうというもっともスタンダードな特典を。
二人とは数えるほどしか会ったことが無かったにもかかわらず、僕のことを憶えててくれていて嬉しかった。その後まうる画伯から似顔絵を描いてもらったのだが、似顔絵を書きながら僕のことを凝視してくる。そりゃそうだ、似顔絵を描いているのだから。いったい誰が思い付いたんだこんな素晴らしい特典を!?ものすごくドキドキする。
一昨年に一十三四巨匠に描いてもらった時もドキドキしたのを思い出す。
このご時世なのでお互いにマスクしたままだが、まうるちやんは僕の今隠れたままの口元までよく覚えていてくれたかのように書いてくれている。よつ巨匠と比べたらそのまうる画伯の筆致は実に大胆と呼ぶのがふさわしいだろう、しかし見れば見るほど自然と笑みがこぼれてくるような、温かな人柄を感じられていとしくなってくる。絵心っていうよりも「絵の心」がしっかり感じられる素敵な似顔絵をありがとう。

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そしてその数日後のオンラインでのトーク配信では、その特典のうち、とわとまうるの二人が脚本に沿った動画を撮ってくれるという、これまた神イベントが。こんなに同じ写真集増やしてどうしよう、リュックに背負って持ち帰るにはなかなかの重量になりそう、いやしかし今回は通販だし。
配送やさんありがとうございました。

僕が考えた脚本とは、固定カメラの前でふたりにBe My Babyを踊ってもらい、あのMVを再現するというもの。
ビーマイ、ビマイベーイビー♪
ってかわいらしいものに…ってロネッツじゃないよ!
(ハイどんどんどん!ノリツッコミ!)
(安田大サーカス)
いやそっちは3人組でしょ?
だから安田大サーカスじゃなくて、ロネッツが3人組やねん!
あの、その、COMPLEXのBe My Babyですよ。
一応本家のMVも紹介してそれを見ながら振りコピしてほしいとリクエストしておいたけど、とわもまうるも知らないだろうから、そのgdgdっぷりもかわいければ万々歳かな?くらいの気持ちでリクエスト送りました。

数日後、重たい写真集の束と動画URLのQRコードが同梱されて届きました。
ドキドキして動画をDLする。
一応おうちは光回線なのになかなか時間がかかる。
写真集の中の衣装を身に纏ったとわとまうるが登場した。
「ラボさんに捧げるBe My Baby聴いてください。」
うわぁ、かわいい!
「布袋まう泰です」「吉川とわ司です」
とシリアス気取った表情に変わる。
リクエストした通りにイントロが流れ、二人が後ろに下がると"布袋まう泰"はなんとテレキャスタイプのギターを抱えている。
リクエスト欄には「ギターをご用意していただけると有り難いですがラケットでもホウキでもエアギターでもいいです」と書いたのに、なんとテレキャスとは!
概要として歌は口パクで、バックでは本家の演奏とボーカルが聴こえてくる。はるな愛の松浦亜弥の物真似みたいなのを狙ってたんだけど大正解でした。時折夢中になってつい歌ってしまう二人もまた愛嬌あっていい。そしてなんと言っても短時間であったにも関わらず振り付けの各所を何度も練習して再現してくれてたのが伝わってくる。期待を遥かに超える宝物になりました。スタッフさん共々ありがとうございました。
間奏のギターソロのところまで再現してくれて最後に二人からのメッセージ。
Be My Babyのリズムに乗せて「絶対ッ載せたらッだめだぞッ、約束だ!ばいばーい🤗🤗」
とのことだったので、断腸の思いだけど文面のみでその世界を堪能していただければと思います。

2月27日。
この日は1/24のBipropaganda以来のKAQRIYOのライブが名古屋で行われる。BipropagandaのWアンコールでマロが加わった四人で3曲披露して以来の、新生KAQRIYOTERRORの本格的なスタートになる。
しかしせっかくだしメンバーにも誰にも気づかれぬように行こう。チケットはメール予約だったのでスタッフさんには把握されていただろうけどね。
そして奇しくも同日に矢場のPARCOのタワレコで13:00から、とわまうるの写真集のイベントもある。ライブハウスの名古屋Circusから矢場へは少し距離があるし、もうたくさん写真集買ってしまったのしどうしようか…。でも"とわまうぷれっくす"のお礼が言いたかったのでそれに間に合うように新幹線に乗った。
久しぶりの名古屋、いつぶりだっただろうか。
調べてみたら、2020.2.7 つれづれの光闇光行脚の上前津Zion以来だった。その間にコロナが広まってしばらくどこへも遠征できなってしまったからな。

10:00頃に名古屋駅に到着した僕は、栄近辺から少し足を伸ばして「いりなか駅」で下車して喫茶マウンテンへ行くことにしました。
名古屋名物と言えば手羽先・味噌カツ・煮込みうどんなどが全国的に有名だけど、それらとは一線を画した本当にここでしか食べられないB級感(褒め言葉)を求めてここまで来ました。
店内に案内されるとメニューに写真も載ってなければショーケースに食品サンプルもありません。
中でもこのマウンテンの名物は抹茶小倉スパゲテッティで、濃緑色のパスタにホイップクリームとつぶあんか乗っかりフルーツで彩られた、なかなかのヴィジュアルです。
せっかくだし僕はロンドちゃんみたいな青いスパゲッティないかなーって、メニューに青そうなものは無かったので、抹茶より爽やかなグリーンを想起させるキウイスパゲッティ、とコーヒーを注文した。
先にコーヒーがやってきたのだが、パンとゆで玉子も付いてきた。そうだ、名古屋名物の喫茶店のモーニングタイムだった…。
これとスパゲテッティがあればお昼ごはんいらないじゃんーってくらいに。
そしてキウイスパゲッティが現れた。

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スイーツなスパゲッティ!?
とお思いでしょうが、フルーツとホイップクリームとオイルで炒めた小麦原料の温かいパスタ、考えてみればクレープと親和性のある味なんです。以前ケーキ味のカップ焼きそばを食べた時もそんな事を思ったっけな。

マウンテンでお腹いっぱいになったので、タワレコのある矢場PARCOを目指す。もしかしたら整理券配布終わってしまったかな?と思いつつ店員さんに訊ねる。階段のところの特設レジを案内される。
写真集を購入して整理券を受け取った。整理番号はランダムだったのだが、僕は「3番」を当ててしまった。
いよいよトークイベント開始時刻になり整理番号順に並び、観覧スペースに案内される。1番と2番の人は最前列上手側についたので、僕は最前列ドセンをゲットしてしまった。。
今回のとわまうるは二人それぞれが私服で登場した。
とわまうる写真集「ティーンエイジ・メランコリー」のトークイベントはこの名古屋がラストで、初日の渋谷の話などを振り返ったり、写真集の中身の話よりも他愛もない話が続いたけど、ライブの最前列よりも近い距離で一時間弱だったかな、ずっと二人の話を聴き続けていたら、まるで二人とお友だちでいるような錯覚(?)をおぼえた。

トークライブを終えて、特典会が始まった。
列に並んでるときにスタッフの関上さん(この写真集のフォトグラファー)に「先日は動画ありがとうございました」と挨拶した。そしたらあのテレキャスは関上さんが事務所に置いてあるギターで、「撮影の日オレは居なかったんだけど、他のスタッフに勝手に使われたんだよw」って話してくれた。本当にありがとうございました。
そして再び写真集にサインをもらうことにしたのだが、今度は一番好きなページにサインを書いてもらった。

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"とわまうぷれっくす"の話に花が咲いた。
ふたりとも撮ってる時とても楽しかった。って言ってくれて嬉しかった。

とわまうるにも関上さんにもお礼言えたし、KAQRIYOの待つ名古屋Circusへ向かうことにした。

KAQRIYOを観に名古屋へ来る、というか都内近県以外、つまり遠征をするのはこれが初めてではあるが、厳密に言えば2018年4月7日、つれづれのParadise Lostのリリイベが名古屋近鉄パッセの屋上で行われた際、当時の幽世テロルArchitectとのツーマン形式のリリイベでした。僕は買ったばかりのモッキンバードギターに小町からサインを描いてもらおうと車で名古屋まで行きました。
小町は「(ワンマンライブじゃなくてミニライブなのに)このためだけにわざわざ来てくれたの!?」って驚いていたっけな。もちろんそのために来た。そのギターにサインを入れてもらうタイミングがhideの命日までに間に合わせるにはその日しか無かったし。
対バンの幽世のライブも楽しかった。
だけど特典会は小町からサインを描いてもらうことしか考えてなかった。当時はつれづれの他のメンバーとや、囲みチェキを撮るのはツアーファイナルとかスペシャルな時だけだった。みんなからは「いつも小町と撮ってる人」と映っていただろう。
そんなわけであの日僕は、Architectのヤマコマロにはステージを介して邂逅していたわけだが。


もうひとつ昔のエピソードを言うと、2019年4月30日すなわち平成最後の日、僕はつれづれのOdd eyeのリリイベに参加するため仙台のタワレコまで遠征した。その日はenn3rdで幽世のライブもあったので仙台の群青さんの他に遠征ヨミビトさんやコドメンファンもタワレコに集まりにぎやかでした。
彼らのおかげもあってミニライブは盛り上がりました。
ところがつれづれのミニライブが終わると彼らはそそくさと幽世のライブがあるenn3rdへ向かって行き、特典会に参加しなかった人もいました。もちろん観覧は無料だったし観たいとこだけ自由に観ればいいんです。

しかし僕は、◎屋しだれという、つれづれの中でのとても大きな存在を失い、まだ加入して間もない个喆とたかりたからを、今まで妹分だったメイユイメイがリーダーとなって、まれ・A・小町というつれづれ結成時からのミューズという存在をみんなの心の支えにして1から、いや0からの再スタートを切った。そのスタートは本当に悲惨なものだった。しかし四人で時に悔しい思いをしたりしながら一歩一歩進んできて、ようやく四人でこの新曲「Odd eye」を出せるようになったことが、僕はとても嬉しかった。

平成という時代がこの日で終わる。

昭和が終わり平成という時代が始まった西暦1989年は僕にとっても衝撃の年でした。
昭和天皇が崩御された1月は、BUCK-TICKのアルバムTABOOが発売された。当時おこづかいでCDを買うのは大変だったので僕は友達のお兄さんが持ってるCDからカセットテープに撮ってもらい、それを貪るように聴いていた。4月にはX(エックス)のBLUE BLOODが発売され、やはりそれもしばらくカセットテープで聴いていた。その他すでに解散していたBOØWYや、TM NETWORKなどを聴いてすごした。
そんな平成という時代の最後の日を、僕は音楽を通して再び僕に生きる勇気を与えてくれたゆくえしれずつれづれと一緒に過ごしたかったし、小町とチェキを撮って終えたかったので、もしも幽世のライブとつれづれのリリイベの順番が逆だったら両方観ていたかもしれない、いややっぱりつれづれのことしか考えていなかっただろうな。
最後は僕一人がタワレコに残り、機材を片付けながらの高木さんと、つれづれがまたここまで盛り返してきたことや今後の期待などを語り合い、お互い喜び合いました。

そんなあの頃と比べたら、KAQRIYOのライブを観る前にとわまうるのイベントも観てきた僕は、合理的にというか少し利口になったのかな。
つれづれの遠征でもいつの頃からか弾丸遠征をするよりも各地のグルメや観光も楽しむようになったし。
そんなわけでKAQRIYOのメンバーやスタッフさんも弾丸往復ではなく各地の土地柄を楽しんだ方がツアーに対する愛着も一層わいてくると僕は思いますよ。
そんなことを思い出しながら矢場からずっと歩いてたらお腹がすいてきたので錦のヨコイであんかけスパを食べ、さらに伏見まで歩いて御園小町でお土産を買い、ライブハウスCircusのある栄まで再び歩いて向かいました。

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Circusに到着すると周辺にはYOMIBITOさんとおぼしき人たちが集まってるが、都内のKAQRIYOで顔見知りである人はおらず、これまたアウェーに来てしまったものだなと思った。
スタッフの伊津さんの姿を見て安心した。開場時刻になり僕はやや上手側の2列めから観ることにした。
今日はオープニングアクトにTOKYOてふてふも出演するので、てふてふお目当てに観にきたお客さんもいてほぼソールドアウトでフロアが賑わっている。
てふてふの曲を僕はほとんど予習をしていなかったが限定試聴で聴いた曲もあった。

kiss は pain

paradox は innocence に

亡霊は昇華され
幻影は浄化されるだろう

また僕の主観的な視点になってしまうが(このブログほとんどそうだろ)、なんだかてふてふを聴いてると、僕が長きに渡って追いかけて追い求めてきた物語──具体的に言ってしまえばつれづれの影──を重ね合わせたり、その物語の続きだったりアンサーだったり、そんな痛みと懐かしさと愛しさとがフラッシュバックする場面がいくつもあって、さっき名古屋の街を歩きながら思い出していたことを重ね合わせながらステージを眺めてた。4人というシルエットに慣れている僕にとって7人というのは正直追いきれない。しかしその中でもリーダーの楪おうひさんの歌声には存在感があってダンスもキレキレだなと思った。
なるほどまだデビューしてまだ短いけどさっそく遠征までしてくるファンがついてるのにも納得できるステージだった。


僕が好きなつれづれの歌である「Exodus」歌詞に「君が苦しまぬように」とあって、僕の大切な「君」もそうあってほしいと思っている。しかし「君」が苦しんだり悔しい思いをしているからこそ、「君」は輝きを放っているのだと思うし、そんな「君」に僕が惹かれ、僕は「君」の力になりたいと思っている。ずっとそう思って過ごしてきた。
「少しは役に立つのならば」と。
君が最初から苦しんでいなかったとしたら、僕なんて存在も最初から要らないんだ。

その物語の続きをあの子たちはどう描いていくだろうか。

再びフロアの照明が暗くなると、最初にロンドが登場しKAQRIYOのSEに合わせてメンバーが登場する。その颯爽とした姿にライブハウスがピリッと緊張感で包まれる気がした。デビュー間もないてふてふとの差がこういうところにも現れるのだなと思った。

ポロロン♪と琴の音が鳴るとセンターに立っていたのはヤマコマロだった。

差し出せるもの なにもない
いっぱいもらったのに
苦しくて君を想う 静寂の孤独で

マロがアカペラで歌い出した曲はToo lateだった。Too lateは実に久しぶり。僕が知る限りでは幽世時代に披露されて以来だったはず。Cultural Mixtureとアヴァンギャルド0チテンばかり聴いてるとついToo Lateを聴き逃しがちだがブレイクビーツが小気味よくて好きな曲。もっとライブで観たいけどな。
そういえばKAQRIYOTERRORの歌う星群って観たことなかったかもしれない。今僕は現在のKAQRIYOTERRORの星群をものすごく聴きたい。欲している。きっとどこかで歌ってくれるとものだと信じている。しかし僕が観に行けない場所で星群を披露してしまったら…。という気持ちもある。

しかしフルコーラス待たずしてToo LateはHide and Seekに移り変わっちゃったけど、あのイントロだけでマロが帰ってキタ━(゚∀゚)━!というインパクトを与えるには充分だったようにも思える。

※今このブログを補完しながら綴ってる時点(新奇懐古周遊東変横浜ファイナル後)での僕のKAQRIYOに対する好きの度合いがこの名古屋の時よりも倍増してることも前提にした上でお読みください。

その他の曲でもマロの跡に涙丸が多く受け継いでいたかつてのマロパートが再びマロの声で聴こえてきて「そうそうこれこれ!」という身体の奥に染み着いてた感覚が喚び起こされ懐かしさが込み上げてきた。
そして今回歌唱パートを再構築したことによってメンバーの歌詞に対する解釈が、より重層的で深い説得力を帯びてきたように聴こえた。

それはきっと、僕自身に内在する心境とクロスオーバーする部分もあり、そしてまたKAQRIYOのみんなに内在する心境ももちろんあっただろう。

このライブハウスCircusは後方に一段高いPAブースもVIP観覧席もない。後ろを振り返るとさっきステージを終えたてふてふのメンバーたちがKAQRIYOのステージを真剣な眼差しで見学している。
てふてふとってはもちろんいい刺激に、KAQRIYOにとってもいい緊張感だったことだろう。
décadenceは、前回のBipropagandaの時よりもライブ用に低音を強調した?ドラムンベース感が増してリズムも取りやすく他の曲とのバランスもより良いリマスタリングになったように聴こえた。

Persona_でのメンバーはいつも以上に感情を込めていたように見えた。KAQRIYOってこんなグループだったっけ?って一瞬思うほどに。
上手側から観るマロの横顔が綺麗だった。僕はぼろぼろと泣き崩れていた。

Persona_も奇想曲もエモ要素満載であるにも関わらず、スローバラードではなくアップテンポで駆けぬけてゆくところが却ってエモーショナルに響く。
落ちサビの「もう逃げないと誓った」から一人ずつバトンを繋いでいくパートで感情はピークに達した。
マロとの四人での初の奇想曲が聴けただけで遠征した価値は充分を超えるくらいにあった。もちろんそれだけでなく数えきれない程に。

摩訶不思議イズムや鬼乃狗摩音頭に見られる寸劇のような振り付けもまた今まで以上に息のあった茶番(褒め言葉)を魅せてくれて楽しかった。こういう場面でのフリーダムでダイナミックなマロの動きがArchitectの頃から好きでした。
この辺はKAQRIYOのライブでしか経験できないものであると思うし、マロのそういった個性がロンドたちをもっと刺激してくれる気がしてならない。
季にも心鞠にもマロとの接点はあったのだから既にある程度マロイズムが浸透しているが、特にマロとロンドの化学反応が今から楽しみで仕方がない。

そしてOriginal Satireへとジェットコースターの様に目まぐるしく流れ、最後はKAQRIYOTERRORとして5人で再出発した初シングルlilithprideが、マロとの4人での再出発の証として本編が閉じた。

アンコールのHybrid TABOOでは面妖奇怪な世界に一転し、幽世とKAQRIYOを逝ったり来たりする、まさにHybridだった。

だいいんぐあかさたなも目まぐるしい展開の「より濃ゆい」曲に仕上がっていた。
そしてBWGで腹の底から叫び(観客は腹の中で叫び)拳を突き上げながら、気分は映画「プラトーン」のクライマックスシーンのように上半身を仰け反りながら果てるように幕を閉じた。

#KAQRIYOTERROR Circus 20210227 @名古屋Circus
opening act TOKYOてふてふ
1.double
2.cry more again
3.phantom pain
4.innocence soar

KAQRIYOTERROR
DJ;ロンド→季

1.Too late
2.かごめかごめ
3.Hide and Seek
4.アイデンティティークライシス
5.décadence
6.Avant-gardE
7.Persona_
8.カクリヨ奇想曲
9.うすうす
10.摩訶不思議ズム
11.Drying Party?
12.鬼乃狗摩音頭
→Original Satire
14.lilithpride

en
15.Hybrid TABOO
16.だいいんぐあかさたな
17.BWG

セトリのてふてふの曲目はてふてふ目的で見に来ていたつれづれでも何度か会ったことある群青さんに教えてもらいました。特典会はてふてふのおうひさんとも撮った。
もうちょい軽いところから、挨拶程度から~♪だったけど、今日観た感想を伝えたら喜んでもらえてよかった。これから少しずつ曲をおぼえたらまたいつか行こうと思っている。

特典会のあと、物販ブースで店番している初めてお見かけするスタッフさんに挨拶をした。「エイセイです。」「ひょっとして、つれづれのGrotesque~を作曲してくださったEiseiさんですか!?」
そのEiseiさんは今はてふてふの作曲を手掛けていて、なるほど、僕がてふてふに重ね合わせて見ていた「物語の続き」はEiseiさんが描いているからでもあるんだなって腑に落ちました。
そしてまた僕がそのGrotesque~のギターをコピーした話をしたらEiseiさんも分かってくれたみたいで、他にいろんな音楽の話など楽しいひと時を過ごせました。あれからずっとつれづれを聴けずにいる僕だけど、つれづれを好きになったことが今もこうして人と人を引き合わせてくれているんだなと思うと、やっぱり感謝しかないです。

そして、この日がKAQRIYOTERROR本格デビューだったマロとはもちろん、かくりよちゃんず全員と撮った。
みんな僕が名古屋へ来たことに驚いていた。
「まさかラボさんKAQRIYO観に遠征してくれたなんて、初めてだよね?なんでなんで~!?」
「だってさ、そりゃマロとの四人の初ステージ観たかったんだもん。」
みんな喜んでくれていた。こういった気持ちを味わったのは実に久しぶりだった。

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そしてロンドちゃんとチェキ撮って、サイン書きながらロンドちゃんがこう言った。
「ラボさんマウンテン行ってたの!?ちょうど心鞠とマウンテン行きたいねって話してたとこだったからあの写真見てびっくりした!」
「えっ!?まさか名古屋来てたのバレてた?」
僕は地名など明かさずにツイートしたはずだったのになぁ。
(しらじらしい)

今は前物販ができないので、ライブ前に「今日も楽しいライブにしようね」と声をかけることもできない。なのでライブ一曲目が始まってステージからフロアを見渡して「あっ!?いる!」と彼女たちが驚く姿を見たかったのだけど、その作戦はあえなく失敗に終わりました。「ほんとにいた!」とは驚いてもらえたようだが。
しかしそれが失敗だったと思うまでもない程の、はるかに大きな喜びを感じることができました。

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とわさん、まうるちやん、TOKYOてふてふのみなさん、
名古屋のYOMIBITOさん、関上さん伊津さんEiseiさんはじめとするスタッフさん、
游ちゃん、すもてゃん、ロンドちゃん、そしてマロ。
マロとのKAQRIYOTERRORの物語の始まりは、とても素晴らしいステージだったし、そこに立ち会えて僕は本当に幸せです。

またいつか名古屋で会おうね。

2021.4.17.
Лавочкин
(らぼーちきん)

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