キレイな名前も国によりけり〜肩を張らずにフランス190
日本にはキラキラネームというのがあるそうですね。
漢字の意味から当て字をする?みたいな。
その当て字も外国語のカタカナ言葉なんかもあったりして、なんか変?
規制が入るというニュースも見ましたがどうなったんでしょう?
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フランス語ではこの手の「当て字」は難しいですね。そもそも漢字みたいなイデオグラムはなく、音節で発音するしかないので、意味が同じだからといって別の読みを当てることはできないです。
似たようなものを探すと、英語圏の映画俳優とか歌手の名前をそのままつけるくらいですか? « Elvis » « Abigaïl » « Kevin » « Whitney » « Tony » « Kelly »などなど。
時代によって流行もあるようです。
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日本の名前をフランスで生まれた子供につけるときには用心が必要です。
日本で普通にきく名前でも、フランス語綴りにして発音すると別の意味にとれることがあるからです。
特に « chi » « pi » « ca »の音が入っていると、フランス語ではどうしても「排泄物」を思い浮かべてしまいます。
昔、あるフランス人のお宅に招待された時、フランスに来て間もない日本人学生(女性)も一緒に呼ばれました。
話の流れで子供の名前の話題が出て、「私に子供ができたら『しおり』って名前をつけようと思っています。綺麗な名前で大好きなんです」と言う。
その場にいた一同、一瞬固まりました。その後みんな吹き出して笑いました。
わかりますか?
「し・お・り」 « chie au lit »
訳す必要ないですね。
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これほど極端じゃないですが 「翔(ショウ)」なんかも « chaud »と聞こえますし、「隆二(りゅうじ)」も « rugit »と取られそうです。
大人なら苦笑い程度で済むかもしれませんが、幼稚園、小学校だとクラスメートからどれだけからかわれるかわかりません。
あと、日本人には当たり前の言葉でも、フランス語にするとダダ長く聞こえることもあります。かく言う自分の名前も4音節。「子音-母音-子音-母音-子音-母音」で « h »もあれば反母音の « y »、 « r »まで入っていると日本語の音の原型をとどめてないです。面倒なので « Hiro »で通してしまって、フルで呼ばれことは無くなりました。
住んでいるところに馴染んだ名前で十分だと思うんですが、物足りないんですかね?
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