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流した水はどこへ行く?(その1)〜肩を張らずにフランス67
水の話の延長で。
蛇口をひねると水が出るのは当たり前。スイッチを入れると明かりがつくのも当たり前。よほど孤立した場所に住まない限り電気と水は「ある」と思っていい。
まず電気だが、今の時代電気がないと文明から切り離された気分になる。停電になるとはっきりと思い知らされる。たった数時間の停電だとしても。
去年の秋はそれで酷い目にあった。セントラルヒーティングが火の入っている状態で止まった。中に赤々と燃えている最中の薪が入ったままで。内部の温度が上がり続けるので扉を開けて冷やそうとした。とんでもない失敗だった。酸素が入り一層炎が激しくなって(バック・ドラフトという映画を思い出す、、、)、制御盤を燃やしてしまった。修理に丸1ヶ月かかった。幸いヒーティングシステムを買い直すことはなくて済んだ。
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電気が止まると目に見えないところで生活に色々と破綻が来るが、停電が何日も続くということはない。
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では水はどうだろう?ここでは「上水」ではなく「下水」について話してみたい。
大多数の人たちは考える必要もなく生活していることと思う。特に集合住宅に住むと個人で管理する部分ではないので頭から抜け落ちていることだろう。街中にしても村の中にしても「下水道」の恩恵を受けるので、家の内部で問題がない限り気にする必要がない。
両親宅は街のはずれだからかつい最近まで浄化槽で汚水処理をしていた。ガレージの下に汚水槽があり、年に1−2回?業者が汲み取りにきていた。現在は下水道につながっている。
フランスもほぼ同じシステムで汚水処理をする。パリの下水道は観光客が訪れるほど整備されているらしい。パリでなくても街に住む限り心配することはない。
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ところでフランスの土地は広い。当然孤立した家が多い。
極端に言ってしまうと「上水」は細い管が一本あれば機能する。
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« château d’eau »「給水塔」。近辺の住宅の上水はここから落ちてくる。要するに落下圧力で水を送っている。
少し余談だが、うちは上水網の枝分かれの先っちょにあたるので色々と不具合が出る。一番多いのが「白い濁り」。小さな気泡がいっぱい溜まり水が白く見える。汚れているのではないが不具合に違いはない。ごく稀に「茶色い水」もある。こうなると水道会社に連絡をして « purge »パージ?をしてもらう。メーター直前にある栓を開いて水が透明になるまで何時間も垂れ流しにする。「圧力不足」も不具合の一つ。ちょろちょろとしか出てこない。
まあ上水で少しでも問題があると水道会社が責任を持って対処してくれる。
ところがどっこい「下水」はそんな簡単な話ではない。離れた一軒一軒から出る汚水を一カ所に集まるように整備できるわけがない。古代ローマの技術者でも無理だったはず。
続きます
追記
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物干しにミツバチが群れている!!!なんだこれは?!
https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000250962.html