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帽子のプレゼント〜肩を張らずにフランス160

 クリスマスにハンチング帽をプレゼントされた。サプライズだった。

 似合う似合わないは自分ではよくわからない。

 普段羽織っているジャケットと合わすと時たま外を徘徊している « chasseur »「狩人」みたいになる。ないのは猟銃くらいなもの。なんだか少し恥ずかしい。

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 小学生の頃は野球帽をかぶっていた。6年間ずっと何かしら頭にのっけていたように思う。大阪なのでタイガースファンではあったが試合を見に行くこともないし、熱狂的なファンでもなかった。それでもオレンジマークの野球帽をかぶることはなかった。

 中学生に上がると学生服に帽子のスタイルが既定だった。この頃になると通学以外に帽子をかぶることもなくなった。

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 ご無沙汰になっていた帽子。ハンチング帽のことをフランス語で « casquette »という。野球帽のようにツバのついた帽子のことを指す。ベレー帽 « béret »と混同しそうだが少し違う。

 これはフランス陸軍パラシュート部隊のベレー帽。わざわざ傾けてかぶるのが特徴。

 普通の野球帽も持っていることは持っている。夏に草刈りをする時に被る以外に使うことは滅多にない。

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 プレゼントされていて何だが、いつ被ればいいのかわからずためらっている。帽子そのものが嫌いなのではないが、何とも年寄り臭く見える気がする。

 実際年寄りなわけだが、事実を突きつけられるようでもあるし、老けた身なりに上塗りするようで微妙な気分。

 それに幸い、今の所帽子が必要なほど頭が寒いこともない。被るとすると完全にアクセサリーということだ。

 はて、どうしたものか?

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