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9月12日治療方針決定

 9月12日
 体重46,8kg(CVポートの重さ?もしくは栄養補助食品のおかげか500g増えた!)
 体温36,2℃。10分速歩き。
 食事をするときの胸の痛みがほぼなくなってきた!

北欧先生と面会日

 まず先に放射線治療のための話を担当医から聞いてくださいと受付で言われ、待機。15分ほど待って、放射線技師がやってきた。
 30代後半~40代の女性の先生。
 女性の医師多いな。わたしの担当医はほぼ女性だ。
 放射線治療は週5回。月曜から金曜日に行う。時間は10分程度だと説明を受けた。
「抗がん剤治療は北欧先生から聞いてね。わたしはわからないから。もうすぐ来るから」と放射線担当医。
 北欧先生が来るまでの間、副作用の話を聞く。
 放射線の影響で食道に痛みが出てくるから、その時はとにかく飲み込めそうなものを取るようにと。熱いもの冷たいものは痛みを伴うので常温が良いなど。
 この先生、結構若いのかな?というのも、ネイルが黄色だった!しかもジェルネイルで半分取れてたりして、服装もマリン系で可愛いんだけど、雰囲気はカッコいい。
 とてもしっかりした先生だった。
 この後放射線治療のための位置づけ確定するために体にタトゥーを入れますよ。と言われるが、勉強して知っていたので驚きはしなかった。
「時間が経てば消えるから」と。
 それなら全然問題ない。残ったとしても特に気にしないから大丈夫!
 とにかくお願い。放射線で癌を消し去ってください。

 北欧先生がやってきて、またその場が賑やかになる。
 昨日のレントゲンで小さな影があることを告げて観てもらった。
 レントゲン写真を凝視すること数秒、北欧先生が放射線技師先生に訊く。
「えっ?どこにあるの?ねぇどこ?」
 彼女が「これかな?」と指さすと、北欧先生はきっぱり「わかりにくっ、こんなん、ないも同然。これは考えなくていいわ」と、一蹴。
 えっ、そうなの? いいの? とにかく抗がん剤治療に入るしいいのかな?
 北欧先生のスパっと切る潔さに驚いている間に話は終わってしまい、父の病名のことを言うタイミングをすっかり逃してしまった。
 抗がん剤は48時間投入を4回。15日おきにします。とのこと。
 放射線、抗がん剤治療は9月23日から始まり、11月4日に終わる予定。わたしの体力に問題なければの話だが。
 懸念の心臓の検査だが「23日から始まるからそれより早めに診てもらうように受付に言っておいてね」と、言って北欧先生は放射線先生の診察室を去って行った。

 言われた通り、25日の予定を17日に変更してもらう。
 あっという間に予定が決まって、ひと安心。
 あとは、23日までにできるだけ体重を増やして体力をつけておかなくては。どうにか、中断なんかしないように乗り越えたい。
 抗がん剤は4回。2クールのみなんだから、何とか乗り越えたいところ。

 今回すべて通院で行われる。
 抗がん剤48時間は、CVポートから抗がん剤を入れて、ウエストポーチのようなものに保管し、持ち歩くことができる。48時間薬を入れっぱなしにできるというもの。
 抗がん剤を入れるとそのまま帰宅し、また翌日は放射線治療を受けるためにそのまま通院。これでバスに乗って移動することになるんだが、できるのだろうか? 少々不安。
 入院したらそれだけお金がかかるからかな。めったなことじゃ入院にならない。特に癌治療は100%保険適用だから。
 抗がん剤の副作用が強く出ないことを願うのみ。しんどくて起き上がれないとかで放射線治療が受けれないなんてことになったら本末転倒。
 がんばれ、わたしの身体。

血液検査

 23日の抗がん剤開始までに血液検査を2度出さなければならないため、放射線治療のタトゥー入れが終わった後、家の近所のラボに向かう。
 フランスは血液検査は、処方箋をもらってラボに出向いて行うシステム。
 処方箋を見たら、癌患者というのは一目瞭然なのだろう。
 確認のためにも、いろいろ訊かれる。
 食道がんだというと、担当してくれたラボの人がこれから大変だろうけど頑張ってね。心から応援してますと優しく接してくれた。
 父が癌で1月に亡くなって――という話をして、だからこれは遺伝なのかも。まだ遺伝子検査してないんだけど。
 なんて話をしたら
「亡くなられたショックってことも大きいわよ。でも癌になる理由なんて本当にわからないのよ」と言われた。
 ああ、やっぱり。最近がん関連の医療の記事で目にした。大切な人の死によるショックや悲しみが免疫を下げて癌の原因にもなると。
 親友の死は本当にショックだったし、日ごとに後悔の波に飲み込まれて息ができないような苦しさを感じた。
 あの辛さはそうだろうなと思う。
 もう二度と経験したくないと思う。
 確かに癌の原因はそれだけじゃないし、いろんな要因が重なって免疫が癌に負けてしまったのだから、原因追求ではなくがん克服に向けて意識を集中させるべきだな。

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