11月28日内視鏡検査
体重 43,6㎏
体温 36,3℃
朝7時から内視鏡検査。今回はヒッピー先生ではなく、主治医が担当。
全身麻酔をかける前に、主治医から。
「PET検査の結果はよかったよ」と訊かされる。
ああ、よかったぁ~と喜んでいると、「ところで1月はいるの?」と。
前々回の診断の時に、日本に帰りたいと言っていたことをちゃんと覚えていてくれたようだ。
「いえ、いません」と言うと、やっぱりなという顔をされ「いつ帰ってくるの?」と。
「2月18日です」と、一応申し訳なさそうな顔で答えたが、主治医は「あ~やっぱりな」というような顔をしていた。
言うことを聞かない患者ですみません。
内視鏡の結果
主治医はかなり忙しい人で、内視鏡検査後麻酔から目覚めて病室に戻されてから、病室に来てくれるまで1時間ほど待たされる。が、言われた12時30分よりは1時間早く来てくれた。
内視鏡のCT写真を見せてくれ、放射線治療の痕がまだ残っているけれどただれていた部分と内部まで浸透していたのもすべて綺麗に消えていると。
あとは生検の結果を待つのみ。
来週癌専門医の北欧先生の面談があるので、その時に結果を教えてもらえるだろう。
とりあえず、癌のせいでできていたただれは消えてほっと一安心。
生検のため組織を採っているので、若干食道が痛いけれど明日にはましになっているはず。
みせてもらった食道の写真に何か異物が映っていて、主治医から「これは前回ヒッピー先生が、癌がある場所に印をつけてくれてたものだから心配ないよ。あの先生。僕みたいにおしゃべりじゃないからね。言ってくれないことが多いんだ」と。
なるほど、だからいつも説明不足で後から知る羽目になるのかと納得。
先生によって性格出るんだな。
主治医から日本から帰ってきたら診断にくるように、18日に帰ってくるって言うから24日に予約を入れておいたよと言って、診断書で頭をポンポンされた。
夫もわたしも苦笑い。
「ドクター、本当にありがとうございました!」
両手で握手して感謝を伝えておいた。
再度、言うことを聞かない患者ですみません。
夢を見た
全身麻酔を投与されるとき、看護師から綺麗な景色や楽しいことを思い浮かべてね。と言われる。すぐに脳内に再生されたのは、光り輝く太陽に照らされキラキラ光る透き通るような青い海。
今にもさざ波の音が聞こえてきそうで、懐かしい感覚になった。
そこで記憶は途絶える。
あとで考えると、その景色は亡くなった親友が住んでいたニースの海だ。
末期がんだと知らされて、すぐにニースに飛んでいったときに撮ったニースの海。
この景色を観たからなのか、その晩夢を見た。
夢の中で、わたしは自分を抱きしめて丸くなりながら
寂しいよ、会いたいよ、恋しいよ
何度も何度も泣きながら呟いている。
親友が恋しくて子供のようにしくしく泣いている自分。
目覚めたらものすごく寂しくなって本当に泣いてしまった。