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感情の振り幅が
狭くなった。
はじめは意図的だった。
その"怖さ"から逃げるのが
今では癖になっている。
はじめは良いことだと思った。
だってそれは、他ならない自分自身を守ることだったから。
でも、今、思うのは、
"これで良いのかな"
ということ。
悲しい、寂しい…
そんな負の感情が昂ると、発作が起きた。
たくさん涙が出て
これでもかと呼吸が速くなった。
悲しい物語にもよく引っ張られた。
主人公と感情を共有しているように、
自然と涙が出て
胸が苦しくて
暗い底に落ちた。
学生の頃から、
そうやって深い深い闇を味わって
息も絶え絶えに浮上してくることが
当たり前だった。
これが私だった。
でも、医者に行って自覚してからは、
それらの闇が怖くなった。
闇に触れると発作が起きる。だから、自分には要らないもの。
そう思って避けるようになった。
でも、最近ふと思う。
負の感情を深く味わうことがなくなった日常は、
酷く表面的だ、と。
水面の上だけを見ているような感覚。
平坦
起伏がない
味気ない
つまらない
つまらない
つまらない…
最善だと思ったものは、間違いだったのかな
また触れるのは怖い。
でも、自分の感情の中のいくつかを閉じ込めてしまったようで違和感がある。
どうすべきなんだろう
何が"普通"なんだろう
普通になりたかった私は、今戸惑っている。
避けてきたものたちに、
向き合う時が来たのかな。
それとも元々要らない感情なのかな。
まだ、答えに辿り着けずにいる。
怖いこと、たくさん増えた。
避ける術も覚えてきた。
そこへ落ちるのは、今は怖くて堪らない。
友達だったのに…
たくさん感じることが大好きだ。
できることなら、以前のように心を動かされることに飛び込んで、生きていると感じたい。
あの時、発作が起きた。
その失敗体験が、私の今をつくっている。
これで良いのか。
何が正解なのか。
味気ない日々は普通のことなのか。
わからないを繰り返して、
でもわからなくて、
誰かに教えてほしいとすら思ってしまう。
きっと、
"その人による"
と言われてしまうんだろうけど。
また自問自答を繰り返していこう…
あなたは、闇とも友達ですか?
苦しくないですか?