時間がない
先月から派遣で働くようになってから時間がない。
前職を辞めたあと仕事を探す期間があったのだが、そのあいだは優雅な時間を過ごしていたな……とふりかえって考える。
いやそのときも「そのうち仕事が決まって働き出したらこんなふうにゆったりと過ごす日々はなくなるんだ」という気持ちはあった。
もちろん仕事も決まらずゆったりとした時間を過ごすというのは、決まらないからやむなくそういう時間をもっていただけであって、本心から寛いでいたわけではない。
後ろめたさとか焦りとかこのまま仕事が決まらなかったらどうしようという不安も、もちろんあった。
しかしどうせぽっかりと空いた時間なのだから、これは貴重な時間だな、なかなか得がたい経験になりそうだな、ということで大切に使おうという考えに至った。
ただそうはいっても野放図に好きなことをするというのも気が引けるものだし、無職の身で娯楽に多額のお金を費やすことはできない。
いろんな媒体での求人のチェック、履歴書作成、面接の準備など、せっせと動きつつ、図書館で本を読んだり、書店で本を物色したり、こういうときしか行けないということで映画館まで足を運んで最新作を見にいったり、あとはカフェで軽い食事をとったりというのが、その期間の過ごし方だった。
たまーにコワーキングスペースでちょっと書き物をしたりということもあった。タブレットやポメラを持って出かけて、そういった場所でぽちぽちと打っていたのだった。
おもに小説のプロットづくりと本文作成も少し。
だが結局、その期間に小説を完成することはできなかった。
ようやく仕事が決まったときは、プロットができあがった段階で、これから本文に入るというタイミングだった。
初出勤日以降、仕事から帰ってくるともうぐったり――という日々が始まり、本文の進みは止まる。
気づけば入社からすでに3週間が過ぎた。
応募しようとしていた新人賞は9月末が締切です。
あと一カ月しかない。
さすがに間に合わないか……と諦めたくなるが、そうするともう一生小説なんて書き上げられないような気がしてきて、それはそれで怖い。
働きながらでもなんとか小説の続きを書いて完了までもっていけるような生活のリズムをつくらないといけないな……とおもう。
そのきっかけになればと今日はnoteの記事を書いてみた。
なんでもいいから文章を書いてみるという試みです。
その勢いで小説の本文も書けるかもしれない――?
どうなることやら。
とりあえず零時を過ぎたので今夜は寝ます。
それとも睡眠不足になろうとも書くべき?
いやいや明日の仕事に支障が出るからそれは危険でしょう。徹夜が平気だった20代は戻ってこない。
いや年は関係ないか。
モチベーションの問題かな。
気合い? 熱意?
もっと熱くならないとだめだってことなのかも。
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