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担当さんに学ぶ「大人の対人関係」

服選びって本当に難しい。

ショッピング自体は楽しいけれど、
似合う、似合わない、を自分で判断するのって案外難しい。

「ほしい」と思う気持ちと
「本当に似合っているか」という気持ち。

もちろん、「ほしい」と思うものを買えばいいのだけれど、
「ほしい」という客観性を欠いた個人的欲望に忠実に従った結果、
「あれ?こんな感じだったっけ??」と
冷静さを取り戻し、白昼下よくよく自分を観察して
後悔する、ということがある。
(みなさんは、ないですか?)


だから、若いころは妹と一緒に買いに行くことが多かった。
イラストレーターをしている妹は
色合いや、デザインなどファッションの選球眼もあった。

私は彼女の意見を信用していた。

なにより、
彼女には

「一切の温情がない」
のだ。

ここが、女友達とショッピングに行くときとの違い。

身内という特性上、

そりゃもう、バッサリ、真実のみを述べる。


「似合っていない」
「太って見える」
「顔がぼやけて見える」
「おばさんっぽい」
「んー、何かがおかしい」
(何かがおかしいとは何だ!?
 服がおかしいのか?私がおかしいのか?)


これだけ、「似合わない、似合わない」と言われた後

「え、それ、めっちゃいい!似合っているよ」
と、言われたら買っちゃいますよね。

実際、彼女と買った服は、愛用することになる。

そのように、非情無情の妹とショッピングをしていたのけれど、
お互いライフスタイルも変わってしまい、
なかなか一緒に行くことができなくなってしまった。


その中で、
私が見つけた相手は
「お店の担当さん」

あるブランドの担当さんのお世話になっている。

彼女の素晴らしいところは
「Lavaさんには似合いません」
と、きっぱり、くっきり、ばっさり
言ってくれること。

ふつうね、
ショップの店員さんは、買ってもらうことが一番なので
「似合う」しか、いわないですよね。
特に私が出会うフレーズ
「素敵に着こなしていらっしゃいます!」

そんなことを言われたら
「いや~、着こなしちゃってますか?
 ほかの誰でもなく、私だから着こなしちゃってるのかな?
 じゃあ、買っちゃおうかな?」
って、なるじゃないですか。
(日頃、褒められなれていないからさ)


ところが、その彼女は
初めて来店したとき、

「そちらのジャケットのシルエットはお客様に合っていません」
と、

なんと、私がこれ素敵!って言って試着をした服を
似合わない、と言ったんですよ!
(もちろん、言い方はもっとマイルドでしたが)

で、彼女が選んでくれた別のジャケットのほうが
私に似合っていました。


もうね、1回目で彼女を信用しちゃったのです。
もちろん、彼女の美的センスもすばらしくて
だから、担当してもらっている、というのもあるのだけれど。



人と人との対人関係で一番大切なのは
「信頼関係」
だと思うのです。

嘘、偽りのない、
正直な人。

これ以上に、対人関係で必要なことってあるだろうか?

今、仲良く担当してもらっている
美容師さん、コスメのBAさん、洋服の担当さん、、、
みなさん、正直に「似合う」「似合わない」を
プロの目線で伝えてくれる人たち。


大人になって
少し質の良いものを買えるようになった今だからこそ、
ちゃんと納得したものを買いたい。

大人の女性として
信頼できる担当さんがいることほど
心強いことはないから。

ただ、、、
そういう担当さんと出会えることってなかなかないんですよね。



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