一流の雑談力とは
私は人と雑談することが苦手だ。
いや、初対面の人と話をすることが、といったほうがいいかもしれない。
相手のこともわからないのに何を話したらよいか皆目見当がつかない。
ところが、そういうことが得意な人もいるんだよね、、、。
大学生のとき、私はインポート系のセレクトショップでアルバイトをしていた。そこのオーナーの雑談力が信じられないくらいすごかった。
初対面のお客さんと楽しそうに話す。
そして、必ずそのお客さんは彼の顧客になるのだ。
あるとき彼に質問してみた。
「どうしてそんなに初対面の人と話ができるんですか?」
「自分が興味を持っていることを聞いているだけだよ」
そんな、、、興味を持っていることを聞くだけだなんて
簡単なことじゃない。
そもそも、初対面の人に興味ってもてるものなの?
それ以後、私は彼がどんな話を聞き耳を立てるようになった。
それで分かったことがある。
興味を持つことを聞いているのは確かだが、
それ以上に
知識の量がすごい
のだ。
ある人が車好きといえば
車の話題を振り話が盛り上がる
ある人が絵画がすきといえば
その話で盛り上がる
ある人が先日ベニスに行ったといえば
ベニスといえば、、、と言って話が盛り上がる
ある時なんか
「出張で八戸にこの間行ってきたよ」といった人に
「八戸の駅前にバスケットゴールがありますよね」と言って盛り上がっていた。(八戸じゃなかったかも、、、数十年前の話なので記憶があいまいですみません、、。)
それもその知識をひけらかす、という感じではなく
あくまで自然に、相手の興味のある話を膨らませて質問していく。
そうか、
雑談力=質問力=知識力
なのか。
雑談って人に関することをどれだけ知っているか
というより、
その人の興味ある事柄についてどれだけ知識があるか、なんだと思う。
知識があれば、さまざまなことに興味がでるだろう。
それが
「自分の興味があることをきいているだけ」
につながるのだと思う。
知識と教養のある人、スマートな人ほど
雑談力がある。
物事の引き出しがたくさんあるから。
引き出しからさっと必要な情報を取り出せなければ
相手と話をすることなんてできない。
雑談ってどうでもよい話をしているわけではなく
相手の好み、思考、思想、価値観
そこからさまざまなことを読み取ること。
一流の人ほど雑談力が高いのだ。
ああ、だから私は雑談力が皆無なのか。。。
さまざまなことにアンテナを張れるようにならならいとね。