おんがえし
傷つける言葉だとわかってるのに口からでた言葉。
あるいは、傷つけるつもりなんてちっともなくて
ただイライラしていてぶつけた言葉。
傷つけたこと
悲しませたことも
結局は受け入れ、許してくれている あなたたち。
今の自分はすっかり大人になり、あの頃のあなたたちより遥かに年上になっている。
こんなに時間が過ぎなきゃ気付けない。
いや、時折、胸がくーっと苦しくなってきた。
自分の言動と、それを受けたあなたたちの戸惑い、残念そうな表情
強さなのか、取り繕いなのか、優しさなのか、そうするのが最善としたのかわからないけど
あなたたち自身を悪いことにしたり、平然と振舞ったり、何もなかったように笑顔で見送ってくれた。
わたしもそんな風になれるのかな。
残り少ないこの世の生の中で、自分の命より大切な何かに巡り合えるのだろうか。
必死に人を愛し大切にできるのだろうか。
強くなれるのだろうか。
愛からの強さが当たり前にある自分になりたい。
とっくにあなたたちのあの頃の歳を超えているのに、未だに大人の意味すらわからないでいるし、なにも成せていない。
どれだけクズなんだろう。
どれだけ人よりテンポが遅いんだ。
わかったふりは、どうしたってふりだから、遅くっても「ああ」と気づけてよかった。
だから、上っ面でなく、ありがとう。
傷つけて ごめんなさい。
悲しませたのに 許してくれてありがとう。
悲しませて
悲しんで
喜ばせて
喜んで
怒らせて
怒って
笑わせて
笑って
当たり前にここに居ることを 許してくれてありがとう。
恩返しは、笑って生きていくこと。
yumikoyuri