【法律英検】TOLES® Foundation~Higher Level対策講座 ~講座概要~
はじめに
本マガジンでは、イギリスのCambridge Law Studioが運営するThe Online Legal English Skills(TOLES®)の対策について発信していきます。
このマガジンに掲載する内容がちゃんと出来ていれば、TOLES®のHigher Levelで60~70%のスコアを得点する力がつくような内容になっています。
僕は2023年にHigher LevelのBand 2として75%のスコアを記録しています。
TOLES®とは?
TOLES®とは冒頭の通り、法律英語の運用能力を測定するオンライン試験です。
運営団体はCambridge Law Studioというイギリスの団体です。
全編英語の試験で契約書やビジネス、法律事務所で使われる法律分野の英語について問われる試験を世界中どこからでもオンラインで試験が受けられるようになっています。
TOLES®を取得するメリット
TOLES®を取得するメリットとしては以下が挙げられます。
法律初心者でも基礎的な法律の背景を理解しながら英語の専門用語を習得できる。
法律英語の基礎的なルールを学ぶことができる。
オンラインなので受験が簡単
1.英語の専門用語を習得できる
英語の試験は世界中沢山ありますが、いずれにしても多くの英語資格試験は実務で使う専門用語を扱ったりはしません。
確かにTOEICは一般的なビジネス用語や、IELTSのアカデミックモジュールでは上級になると学術分野の基礎的な用語が出てきたりしますが、
実務で使われるようなものは流石に出てきません。
TOLES®では法律英語であって実際に実務で使われる少し踏み入った内容の語彙を勉強します。
ただし、法律初心者でもあまり学習に問題はありません。
というのも、TOLES®専用の教材では語彙と一緒にその背景等を説明してくれます。ただし、英語でですが。
なのでこのマガジンでは日本語で分かりやすく法律英語の語彙とその背景を説明していきます。
法律知識0でも大丈夫というのも、僕がTOLES®を初めて受験した当時は法律の勉強をし始めたばかりでした。
2.法律英語の基本的なルールを学ぶことができる
あまり知られていませんが、例えば契約書は英語でも日本語でも文章の構成に一定のルールがあり、
特定の単語が日常生活で使われる意味とは別の意味を持つことがあります。
例えば、英語で義務を表す助動詞はmust等を使いますが、英文契約書ではshallを使います。
実際TOLES®の試験では契約書の文章についてはあまり勉強しませんが、契約書で使う言葉について問われることがあるので、
このマガジンでは英文契約書の基礎的なルールについても解説していきます。
3.オンラインで受験が簡単
これは読んで字の如く、イギリス発の資格試験ですが受験には家から一歩も出なくて大丈夫です。
IBT(Internet Based Test)なので、ネット環境と指定アプリのインストール、Webカメラがあれば受験可能です。
受験をおすすめする人
国際取引や英文契約書を扱う人
法務翻訳者
1.国際取引、英文契約書を扱う人
専門用語の背景や法律英語に必要な文法も学ぶことができるのでHigher Level程度をクリアできれば、TOEIC等の高得点を得ていなくとも、英文契約書の大体の意味や構造が把握できるようになります。
2.法務翻訳者
法務翻訳者はTOLES 以外にもTOEIC900点程度が必要ですが、法律英語の文法を学ぶことができたり、語彙の背景を体系的に学べるのは大きなメリットです。
TOLES®で必要な基礎英語力
上でTOLES®受験にあたり法律知識は基本的に必要ないと書きましたが、では専門用語を扱うので基礎的な英語力はどれくらい必要なのか?と気になるはずです。
ここで言う基礎的な英語力というのは、例えば英検何級とか、TOEIC何点とかの基準ですが、
英検だと準2級レベル、TOEICだと500~600点程度。
高校生の平均的な英語力で十分です。
実際僕はスペイン語でDELEのC1や認定翻訳士だとか偉そうなことを言っていますが、英語力はTOEIC500点レベルでそれで受かったので、
全然その程度で大丈夫です。
むしろ、例えば一番下のFoundation LevelをBand 1(80%以上の得点)で合格をして自信をつけて他の英語試験に挑戦してみるのも有りです。
上記の通り、このマガジンでは、公式テキストが英語のところ、基本的に日本語で解説するので、
準備段階で英語を読む労力を省いて試験の英文読解に集中してもらえればと思います。
TOLES®試験概要
試験実施
TOLES®は年に4~5回試験を実施しています。
実施方法はIBTなので全てオンラインです。
費用
受験費用は、本記事執筆時点(2024年6月)で£210となっていますが、恐らくイギリスの試験なので毎年インフレ率分価格が上がっていく可能性があります。
価格的には他のIELTSとかの試験と同程度ですがちょっと高めです。
出題形式
出題形式は、通常の語学試験であれば4技能の「読む」、「書く」、「話す」、「聞く」ですが、TOLES®は「読む」技能のみを選択式で測定します。
ただし、後々詳しく解説しますが、出題形式的に簡単に感じるかもしれませんが、正確に語彙の意味を理解したり、文法的に正しい言葉を入れないと正解できないので、覚えることは沢山あります。
「単語ゲー」の要素が強いですが、問題の文脈に合わせて正しい単語、それに伴って後続する品詞(前置詞など)を選ぶ力が問われます。
採点方式/レベル
採点は100点満点で、不合格はなくTOEICやIELTSのようにバンドスコア制です。
ただし、レベルが3段階に分かれFoundation/Higher/Advanced(最上級)となっています。
Foundation Levelの構成
全部で大問(Section)が10問で各大問が5~10問で構成されています。
Higher Levelの構成
Foundation Levelと同じく大問が10問で、各大問が5~10問で構成されています。
勉強方法
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