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チャイナ蛮荒物語:スイスロールとサイバーブラックホール

「スイスロール」がトレンドになったとき、私は少なくとも、人生を「スイス生まれ」と「ロール」に分けるような現実的な問題について話しているのだと思っていた。 しかし、本当に「スイスロール」の話をしているとは思わなかった。

悪意さえ感じられるようなつまらないことが、瞬く間にインターネット上に広まり、アメリカの選挙と同じくらい大きな議論を巻き起こしている。 それは、8個入りのスイスロール1箱を、娘が2個、息子が2個、夫が2個食べ、残り2人の女性が食べたがって夫に叱られた、というものだった。 その後、国民全員(特に中国人)が、夫に分け方を聞いたり、ネット民に分け方を聞いたりして、スイスロール検定を仕掛けた。

中国のネットの壁の中で、私がどれだけ必死になって情報を集めているかは、もう語り尽くしたが、公務員3人が未成年少女に性的暴行を加えたとか、女子大生が監禁されたとか、どんなに怖い社会ニュースをリツイートしても、......目の前の「スイスロール」のことしか語れない。その時は、あっという間に広まったものの、関係者も多く、すぐに公式包囲網も完成し、人文字かどうかの背後にある「スイスロール」を徹底的に調査し、関係者は謝罪した......こんな速い茶番劇ほど、情報のスピードが遅く、効果がない。

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