7/4~10
日曜日
昨日の全てが夢に思える朝、またここか状態。そのまま一度も外出することなく、ビールを少し飲んで本を読んだ。バラエティもそこそこ見ているけど、面白いだけで発見はない。テラサ、hulu、YouTube、Twitterでオフショットやボツ企画が見れますとにかく回遊してくださいと喧伝する感じがうざったい。『海のふた』を読んだ。
月曜日
朝から嫌なメールが届いて、最初は何を意味しているのかが分からなかったのだけど、7月から時差通勤が解除されていて、出社時間が1時間繰り上がっていたらしく、気づかずに木曜日からずっと遅刻していた。
少年ジャンプがネトフリジャパンと組んだ企画を始めたらしい。
『ONEPIECE』はワノ国編に入って、小出しながらどんどん核となる情報が明かされて目が離せない。だけど明かされているようで何とつながるかがわからないから、つまり想像のご褒美として余計にワクワクさせられるだけ。これがワクワクなのかもなぞ。そうだと認識させられてるだけかも
まだ汗ばむほどではないけど、湿度はかなりある初夏のダルさ。雨も降っていないから途中まで歩いて帰った。金曜日のクラクラとモノンクルのライブをアーカイブでもう一度見る。モノンクルのラスト「ここにしかないって言って」だけで本当に見れてよかったと思うのに、そこからクラクラが2年半ぶりのMARZ出演にふさわしい、懐かしいセットリストを披露して何度もグッときた。
1.スカル 2.パパパ! 3.Goodby Girl 4.IDFC 5.病室でハミング 6.Shower 7.Get Liter 8.窓 9.簡単な気持ち 10.傀儡 11.ながいよる(with吉田沙良)
En.クラックラックスのテーマ(with 角田隆太)
どの曲も何十回と聴いているけど、歌詞と演奏は毎回違うところが耳で反復される。
全員が楽しそうで気持ちよさそうで、小田さんの歌唱も小西さんの華もみんな画面の中にあった。King gnuや中村佳穂との対バンをはじめMARZで何回も見たクラクラのライブを画面越しに感じながら、こっちも何十回歩いた道を歩いている。湿度の膜を通り抜けて過去に戻った感覚になる。その頃からコンビニで売られている缶チューハイを買った。ライブを全てを路上で見て、3本飲んだ。いまさら細分化することはできない一塊の「過去」に混ざった気分になって、それは安心に近い感覚だった。
彼らのクオリティとは別の、ウイルスのせいで手の届かないところでこの音楽がなっていたと思うとめちゃくちゃ悔しい。
「街がある、光があるのに、どうしちゃったんだい」
『新潮』8月号に掲載された、西加奈子による金原ひとみ『アンソーシャルディスタンス』書評が完璧すぎて、何度か息をのんだ。何より1行目の國分功一郎「中動態」をひいてくるところで、そうじゃん!と声をあげてしまう。本作に留まらない、金原ひとみ作品に登場する人物たちに共通しているかもしれない意識のあり方を言い当てて、上品で、楽し気で、素晴らしい文章だった。「共感」の話にまで及んでいて、最高。
火曜日
『踊り場』聴きながら出社。リア充を羨ましがって非難する童貞ノリがどうどうと遂行されるバカらしさがあった。「Eメールした?センター問い合わせしただろ?」「修学旅行の夜に告白して(フラれて)泣かないって何?チャレぇ、、!」あたりが懐かしさをくすぐる。
昨晩更新された若林のエッセイは、自分が読んだばかりの記事が起点になっていた。
(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/84368)
この連載で自分が思い出したのは、ここで焦点を当てられなかった側の視聴者の態度で、泣かないで、毒きのこちゃん「あの娘みゅ~ん」だった。
両親が夜な夜な喧嘩する家庭で幼少期を贈った少女は、暗い部屋で白雪姫のビデオを一人で見つめていた。彼女が知る幸せはきっと、空想のプリンセスが手に入れたものだけで、それは「王子様に迎えに来てもらうには、7人の小人に囲まれて死ななくてはならない」という条件のみを抽出した歪んだ認知から得た行動の目的化。地下室におじさんを収容する彼女の狂った行動は、自分の行動様式に作品を当てはめる(コンテンツ化による倍速視聴)ことでは決して生まれなかった。
改めて『ODD TAXI』について。自分が期待する群像劇のイメージを考えた。
幾何学な絵柄が描かれたサイズ違いの円盤が中華テーブルのようにいくつも重なっている。複数の円盤を回転させながら絵柄がつながったり離れていく様を、カメラを構える位置も変えながら移していくうちに、絵柄同士がたまたまぴったりと、何か意味のある別の形にハマる瞬間を観衆は求めていく。当然、特定の角度で何かの形が現れたとき、別御角度や裏側では異なる次元(円盤)どうしが意味のある形を生み出していたりして、そのすべてが同時にカメラに収まることはないけれど、それを描写するかの有無、作品内に配置する順序などで、ドラマが成立していく。
そんなものを期待していたらしい。
たいてい、最終回ではそのテーブルそのものがようやく頭上で俯瞰できるカタルシスがある。ODDTAXIは、途中で人物相関図を紹介し、最終回ではテーブルそのものをひっくり返して裏側を見せるネタバラシだったせいで、それまでのカタルシスをは別モノになっている飲み込めなさがあった。
『Z世代が選ぶ2021上半期トレンドランキング』
帰りにマーベルコミック『シークレット・ウォーズ』を買った。多元宇宙がどんどん消滅し、アース616ともう一つだけが残った結果、地球同士が引き寄せあい、両方とも消滅する危機が訪れる話らしい。相変わらず知らない情報が多すぎる、どうやら消滅の瞬間にドゥームが散り散りになりゆく二つの地球から破片を集め、バトルワールドと称する新たな地球を作った。ドゥームはファンタスティックフォーのヴィランで、崩壊から脱出したヒーローたちもこの世界で戦い始めそう。ほら、眠たくなった。
水曜日
出社が早まってから体のサイクルが定まらない。12時前くらいに寝たのに寝起きがめちゃくちゃ悪い。『ソウドリ』と『霜バラ』を見ながら出社。
会議が連続していくうちに夕方。隙をみては外の喫煙所に出るのだけど、プールの中にいるくらいの湿度。まだ生ぬるい程度の気温で、どこか塩素みたいな匂いが、もしかしたら気のせいだけど、吸い込む空気に混ざっているように思える。夏はもう腕を前後に掻き出したら泳げてしまうくらい、東京の湿度はすごいんだった。
久しぶりにボブにあって、いろいろ話していたら、後輩と彼の仕事仲間がやってきた。
隣の席のサラリーマンがずっと仕事や働き方の話をしているのがつまらなさそうだなあと思っていたのに、後から来た彼らはそんなものではなく、事業をやる人間のコミュニケーションらしきものに辟易した。金の話とどこの組織に知り合いがいるか、それはもしかしたら個人の信頼性を都度提示していく作業なのかもしれないけど(内実が伴わない、スタンスだけ似た大法螺吹きもたくさんいるにた日常へのマナーか)
自分はこれとこれをこんなに持ってて、こんな人と知り合いで、これをしたいんだ、という話。声のトーンと言うのがあると思う。放送作家みたいな顔だなと思った。
木曜日
朝に荻窪で一件立ちより。南口の喫煙所は絶対なくならないでほしい。北口にある変なスペースはもともと喫煙所だったんじゃないかと、切ない気持ち。ルミネが40周年を迎えていた。
東京事変「縁酒」をリピートしている。
金曜日
7月から定時が9:30~17:30になっていたので見に行くことができた「M-1トレーニング」。ガクが濃厚接触者になったおかげで真空ジェシカの出演がキャンセルになってしまったのを向かう車内で知る。初めてのルミネ劇場の客入りは1/3くらい。ウケの量的にも、ほとんどがランジャタイを見に来ていたのではないか。そしてランジャタイは一番面白かった。さかなくん対かさなくんの戦い。新宿はどこも満席か休業で、タクシーで早稲田まで移動していつもの店でえんえん飲んだ。お笑いの話と、自己肯定感の話だったと思う。自己肯定感の低い人を無条件で褒めたり寄り添ったりすることの罪悪感はどこからきてどこへ行くのか。
土曜日
今年初の30度越えで、夏にマスクを着用するヤバさが身に染みる。午後まで見学仕事でとても眠い。池袋で明太子パスタを食べて、2か月前くらいに明太子パスタが食べられなくてブチギレた日があったのを思い出す。とても美味しかった、仕事終わりのグラスビールも。グランドシネマサンシャインで『ブラック・ウィドウ』を見た。
上映前に、MCUのスケジュール発表動画、スマホで見たものをスクリーンで見えたときにポロっと涙がこぼれた。映画は、~~~~~~~~~(アララで書く)
劇場を出たら、今年一番の激しい雨と落雷で、動けない人が入り口にたまっていた。煙草を2本くらい吸って、思い切って歩道に出たタイミングでタクシーが来てくれたので助かった。映画終わりに頭痛が微塵もないことに浮かれていく。傘をとってコンビニでカップ麺と檸檬サワーを買い、カップ麺を食べてプルタブを引いて、二口くらい飲んだところで寝てしまった。4時に汗だくで起きて布団に入る。明日は紛れもなく休み。