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気圧のせいでもある

 なにか起きた訳でもないのに、なにかの拍子に物事を関連付けしたくなることがある。迷信なんかを信じるタイプではないのだが、それでも物事の連続性を意味ありげに“もしかして?”なんて考え、勝手に気持ちを下げることもある。
 今朝、いつも使っている食器にヒビ割れがあるのを見つけた。水漏れするぼどの大きさじゃないにしろ、汁物を入れることの多い小皿だから唇が触れると危ない。そう思い、買い替えようと決めた。捨て方を考えながら頭に浮かんだのは、「茶碗が割れるのは縁起わるいんだっけな?」ということだ。
 使う物が壊れたのだ、その時点で悪いことが起きている。でもそうでは無くて“なにかの前触れ”的なことを聞いたことがあるから、そんなことを思うと次から次へと連鎖的に最近のことを思い出していた。
 例えば、スマホを充電するケーブルが断線したこと。楽しみにしていた新作ゲームが、pcのスペックが低くて遊べなかったこと。よく行く店が閉店したこと。右手の中指が痛いこと。ひいては、虫歯になったことさえも。 
 そんな、無理矢理に悪かったことを繋げると、“最近良くないことばかりだな”とぐったりする。さらには、こんなことだから先月の献血も貧血気味で断られたのではないだろうかとさえ思えてくる。
 仕事帰りに少し回り道して、食器と充電ケーブルを買いに行こうと思う。わたしは気分転換が下手だ。

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雨音ムッツ
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