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新鮮が長続きしないのは、熟すからだ。

時間の感覚は、残された余命によるという記事をみた。

これに同意できるかはさておき、たしかに子供の頃と比べると不思議な感覚だ。
自分の周りが世界の全てで毎日遊びに行くといったとて、学校が終わったあとの5時まで。2時間もない。
それでも、そこにすべてが凝縮されていて、毎日がそのためにあるような日々に頭まで浸かる。楽しい時間はすぎるのが速いというけど、その速さを気にすることすらないくらい楽しかったのだろう。もう終わりかなんて思ったことはなかった気がする。

いまはどうだ。スマホを眺め、動画をザッピング。そうこうしていたら、あっという間に土日が消し飛び、夏が消し飛び、燃えカスの中に「楽しい」か「楽」かわからないものが見える。

日々をこなす。
これが、良く無いのだろう。
たまに新しいことをはじめると楽しいのは、そういうことなんだろう。
まだ、こなされて無いから、楽しい。

ワゴンに入れられた「大袋入りのパイの実」を買った。
家で開けてみると、大した量が入っていない気がして損したかなと思う。
そんな世界に生きている。

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雨音ムッツ
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