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好きなことの為に頭をつかう

なぜか、どうしてかは説明できないけど好きなものってありませんか?
わたしは器に入る液体が好きなようです。

今朝、洗面台のハンドソープ(押すと泡で出てくる奴)が少なくなっていたので詰め替え用を足しながら思った、「うわー、おもしれー」って。
本当に自分の感覚的なものだ。
注ぎ込まれる透明でグリーンの液体を見ながらで、シャバシャバしているけど水よりは粘質があるなとか、それが器の中を満たすときにスーっと上がってくる水面のスピードとか、最後にちょっとこぼれた水泡のぷっくりしたドーム状をさわると指につく感じとか。
自分でもどこがいいのか上手く説明できないけど、なんとなく好き嫌いは分類できるような気がするところがある。

表面張力を見るのが好きなのかもしれない。
プールや温泉の湯船の端っこのところで揺れる水面が、排水エリアにこぼれたりこぼれなかったりするのが好きだし。
でもラテアートとかには、別に感動を覚えたことはないんです。これもプックリしている感じがするのに。
液体の重さを目で見たいんです。それが動いているのがいいんです。
だからラテアートでは駄目なんでしょう。それよりはスイーツバイキングなんかのチョコレートフォンデュのチョコレートが噴水みたいになってるタワーがいい。あのドミノ倒しみたいにうねうねと波打つ感じがたまらない。
それを考えると公園の噴水も、ただ水が噴き出るやつは好きじゃない。やっぱりあの装飾された受け皿みたいなのが段々になっているところを水がこぼれるのが噴水の良いところであって、文字通り噴き出るだけの噴水なんて、飲み会の最初の「とりあえずビール」みたいなもんだ。

わたしはヤクルトを下から飲むのが好きな子供だった。
ヤクルトの上蓋は開けないで、プラスティック容器の下の方を歯で嚙みちぎるのだ。そうすると下からヤクルトが飲める。そして入れ物の中で段々減っていくヤクルトを目で見ながら飲めるのだ。
このアイディアを思いついたのは、使い捨てのプラスティックカップ(キャンプなんかでビールをいれる透明なやつ)の壁面にいい感じに穴をあけて風呂場で水を入れて遊ぶのがマイブームだったからなのだが、当然そんな飲み方ばかりしていると親に頭をひっぱたかれて、ヤクルト禁止令がだされてしまった。でもこの飲み方を見つけたとき自分は天才だと思った。

欲望のために頭を使える人間でありたい、これからも。

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雨音ムッツ
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