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泡に。

泡の外から見ている。

少し息苦しい。
綺麗な泡が浮かんでいく。
入りたいなら早くしないなと行ってしまうのはわかっているけど、その表面の丸い膜のような抵抗に負ける。

ぷにぷにと、指で触ってみて楽しいような顔をして誤魔化してはいるけど、本当は泡の中にを入ってしまいたい。

綺麗な泡が浮かんでいく。

それは手のひらで、行く先を遮っても関係なしに進む。
うまく丸い膜を利用して、転がるようにすり抜けていってしまう。

ああ、綺麗な泡が浮かんでいく。
意気地のない僕は、追いかけていく。

泡と僕が離れていく。

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雨音ムッツ
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