海トラウマ克服へ
私の記憶が正しければ
あれは3歳くらい
波打ち際
3コ上の姉と並んで
海に向かってお座り
「こっち見て」
背中から父の声
振り向くと
笑顔で手を振る母と
カメラを構える父
姉と顔を見合せて
ふふふっ、と笑って
もう一度振り向いて
父と母の満面の笑みに
私達も笑顔で手を振り返した
その時の写真が今も手元にある
その直後
私の名前を呼んで
手をつなごうとしてくれた姉
カメラを母に手渡し
血相変えて走ってくる父が見えた
大人なら足を取られずに
耐えられるほどの小さな波に
あっけなく攫われる私の体
ゴロゴロと砂浜を転がり
海へと引き込まれる体
いたい いたい いたい
抵抗できない波の力
砂浜を転がりながら
砕かれた貝が肌を刺す
気づけば父の手が
私を抱き上げて
頬を 髪を なでる
驚いてる両親と姉
何が起きたか分からない私は
泣かなかった記憶
状況がつかめず
キョトンな私の顔を見て
大きな声で
父が笑う
つられて姉も笑った
母は私に駆け寄って
服に隠れた肌
髪の中まで
ケガがないか探しながら私を撫でて
「良かった」とやっと笑った
この人たちが笑っていれば大丈夫
そう思ったのを覚えてる
大きな声で
「イチゴのかき氷、食べたい!」
姉の言葉に
「食べる!」と加勢すると
父と母の笑う声のトーンが変わった
この時の記憶がきっかけで
学校のプールが苦手
さらにはずいぶん長い間
海に行けなかった
誘われて海へ行っても
砂浜を歩くだけ
怖くて入れなかった
一昨年
無性に海が見たくなって
1人近くの海へ
あの時笑った母はもう海の向こう
空の彼方
虹の橋を渡った向こう
だけど
そこにいるような気がするのは
あの日の笑顔のせいかな
海岸について
感じたのは
潮の香りと風の強さ
裸足で砂浜を歩いて波打ち際へ
砂に
風に
波に
音に
空に
太陽に
行くたびに癒された
2022年6月
思いつきで決めた
宮古島旅行
宮古島の海を見て
「今度来る時はこの海を泳いでみたい」
と呟いていた
それを聞いた主人
「遂にこの日が!」
嬉しそうに
海へ行く計画を立て始めてくれた
怖かったらやめればいい、
できそうなところから、と
シュノーケルとフィン
ラッシュガード
フローティングジャケット
一式揃えて
いざ近くの海へ!
✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣
ただ
海に行ってきた!
楽しかった!
みたいに
サラッと書くつもりが
思いがけず長くなって。。。
なので
海(水)トラウマ克服は
次回に続く( *ˊꇴˋ)テヘッ
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