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【次女が全国制覇の部活に所属していたこと】②

ソフトボール部の春の全国優勝とともに始まった高校生活は何もかもが部活中心で、毎日パトカーに追いかけられているようにドキドキ落ち着かない。

ユニフォームを忘れたら一生試合に出れないとか、
スパイクを毎日磨かなかったら、グランドで捨てられるとか、監督が恐ろしいとかいろんな噂が回ってくる。ヘトヘトのドロドロ。
言葉もでないほどクタクタの次女

今までずっとママ友とフラットな関係だった私の世界も一変した。先輩親は、後輩親に対して異常に厳しい。お昼ご飯の時間も先輩親からの指示がないと食べれないし、コンビニに行くのも先輩親が先なのだ。スイーツなんて買えやしない。真夏は炎天下で、真冬は強風の中、お湯ももらえない。あいさつがないと怒られて、ガムテープで名前を胸に貼るように言われた。
なんじゃこの世界?!親も部活?!
グランドに1日じっといるだけで、心底疲労する。

夜遅くにスーパーで割引シールの付いたお弁当を買って帰り、無言で食べる日々。
そんな中、娘の耳鳴りが一日中止まらず、
ついに全く聞こえなくなった。だけど大事な先輩の大会前だから絶対に休まないと言う娘。
そのことを聞いた先輩母が、私に「自分の子どもの体調は何があってもお母さんが守ってあげないとダメだよ!すぐ病院に行くんだよー!」とマネージャーを通して今からすぐ病院に行くようにと促してくれた。あの時病院に行かなかったら、娘は片耳の聴力を失っていたかもしれないと思うとぞっとする。
そして、先輩母が本気で娘のことを心配してくれた。
きっと沢山の苦労があったんだろうな。
ありがたかった。

続く


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