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浜松注染染めプロジェクト2020を終えて
デザインだけをお願いするわけではなく、地元浜松のクリエイターと何かプロジェクトを進めることで、継続的なものが生み出せるのではないか。
そんなことからコロナでイベント関係がまるでなくなった2020年でしたが、浜松の注染工場さんと一緒に半年間このメンバーで集まり話し合ってきました。
受け仕事が多い
ということ、デザイン作りのこと、卸さんの手前動きずらい
など職人自らなにかを考えて動くというのは簡単なことじゃないと実感。
案だけ提案、という今までやったことのないやり方に、初めの頃はどう進めていいかわからないまま、数ヶ月時が過ぎたように思います。
依頼されて動いたり、提案して実動に繋がって仕事をするデザイナーとしては、なかなかカタチにできないもどかしさの半年間。笑
最後の数ヶ月は、チームに分かれて染工所さんを交えての具体的な話し合い〜プレゼン発表まで出来ることができアイディアを放出させることができ、発散できスッキリ。
浜松は狭く、人を何人かかえせばすぐに繋がってしまうし、喋ったことはないけど、知ってる。という人が何人かいたけど、仕事も一緒にしたことのない人ばかりでした。
今回DORPを通して知り合ったクリエーターと一緒に話をする機会があり、人見知りな私はきっとこういう機会がなければ繋がるようなこともなかったように思います。
一番の収穫は、浜松のクリエーターの人となりを知り、また一緒に物を作りたいなという思いになったこと。相談できる相手を見つけられたこと。浜松注染、という地元の産業の状況が知れたことです。
(2021.3.2静岡新聞掲載)