【CBDとてんかん:革命的な治療法の誕生か?】
こんにちは、ラフループのさとしです!
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私たちの目的は、「大麻っていい物だよ!」と、単にアピールすることではなく、CBDの真の健康効果をお伝えするために情報提供に努めます。
vol.13 【CBDとてんかん:革命的な治療法の誕生か?】
はじめに
てんかんは脳の電気的活動の異常による持続的な発作を特徴とする神経学的障害です。
世界的に6500万人以上がこの疾患を抱えていると推定されています。最近の医学研究の中で、CBD(カンナビジオール)のてんかん治療に対する潜在的な効果が広く認識されてきました。
これは、CBDの複数の生理的作用がてんかんの発作の頻度や重症度を軽減する可能性を持っているためです。
エピディオレックスの登場とその重要性
2018年のFDAによるエピディオレックスの承認は、医療界において革命的な出来事でした。これは、特定のてんかんの形態、特にレノックス・ガストー症候群やドラヴェ症候群に対して非常に効果的であることが示されたためです。
これらの疾患は特に治療が難しいとされており、エピディオレックスの承認は多くの患者とその家族に希望をもたらしました。
CBDのてんかん治療への効果
抗けいれん作用
CBDはエンドカンナビノイド系に作用し、特にGプロテイン結合型受容体であるCB1およびCB2受容体に影響を与えるとされています。
しかしながら、CBDはこれらの受容体に直接結合するわけではなく、それらの受容体を活性化する他の化合物の作用を増強または減少させることで、間接的に興奮性を抑制します。
さらに、CBDはイオンチャネル、特にカルシウムやナトリウムチャネルの活動にも影響を与えることが知られており、これが神経細胞の興奮性を調節する一因となっています。
具体的には、これらのチャネルの活動を調整することで、細胞の膜電位を安定させ、発作の閾値を上げる効果が期待されます。これにより、CBDは発作の発生頻度の減少に寄与すると考えられています。
神経保護作用
神経細胞の損傷や死は、多くの場合、発作や他の神経疾患の結果としての過剰な興奮や炎症に起因します。
このような状態下での神経細胞の過剰な興奮は、細胞内のカルシウムの過剰な蓄積や酸化的ストレスを引き起こし、これが細胞の機能障害や死につながります。
カンナビジオール(CBD)は、このような神経細胞の損傷メカニズムをいくつかのルートで抑制することが示唆されています。
まず、CBDは抗酸化作用を持つことが知られており、これにより細胞をフリーラジカルなどの酸化的ストレスから守ることができます。
さらに、CBDがエンドカンナビノイド系の調節を介して神経細胞のカルシウムホメオスタシスを維持する効果を有する可能性も提唱されています。
これにより、細胞内のカルシウムの過剰な蓄積を防ぐことができ、神経細胞の機能を保護することができるとされています。
炎症の抑制
神経細胞やその周辺の炎症は、てんかんの発症や症状の持続に関与する要因として知られています。
この炎症は、サイトカインやケモカインといった炎症メディエーターの過剰な放出によって引き起こされることが多いです。
これらの炎症メディエーターは、神経細胞の興奮性を高め、発作のリスクを増加させる可能性があります。
カンナビジオール(CBD)は、その複数の生物学的メカニズムを通じて、炎症反応を抑制する効果を示しています。
具体的には、CBDは特定の炎症関連サイトカインの産生や放出を抑制することが研究で明らかにされています。
さらに、CBDはエンドカンナビノイド系の一部として作用することが知られており、この系統を介して免疫応答を調節し、炎症を抑える効果を持つとされています。
また、CBDはトランスアクチレーション因子であるnuclear factor-kappa B (NF-κB)の活動を抑制することも示されており、この因子は多くの炎症関連遺伝子の発現を制御しています。
CBDによるNF-κBの抑制は、炎症反応の弱化や慢性的な炎症状態の予防に寄与すると考えられています。
これらの作用機序を通じて、CBDは神経細胞や脳内の炎症を抑える効果を持つとされています。この抗炎症作用により、てんかんの発作の予防や症状の軽減、さらには発症リスクの低減に効果的である可能性が強まっています。
まとめ
今日までの研究から、CBDはてんかん治療における有望な選択肢であると言えるでしょう。しかし、その全ての効果や安全性に関しては、さらに詳細な研究とデータが必要です。これからの研究が、この新しい治療法の可能性をさらに明らかにしていくことを期待しています。
参考文献
World Health Organization. Epilepsy: a public health imperative. 2019. ↩
FDA approves first drug comprised of an active ingredient derived from marijuana to treat rare, severe forms of epilepsy. U.S. Food & Drug Administration. 2018. ↩
Devinsky, O. et al. Effect of Cannabidiol on Drop Seizures in the Lennox–Gastaut Syndrome. The New England Journal of Medicine, 2018. ↩
Hampson, A.J. et al. Cannabidiol and (−)Δ9-tetrahydrocannabinol are neuroprotective antioxidants. PNAS, 1998. ↩
Iffland, K., & Grotenhermen, F. An Update on Safety and Side Effects of Cannabidiol: A Review of Clinical Data and Relevant Animal Studies. Cannabis and Cannabinoid Research, 2017. ↩
*この内容は基本的な情報を提供するものであり、専門的なアドバイスを提供するものではありません。