【CBDと神経疾患:新しい希望の光】
はじめまして、ラフループの森本です。
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しかし、大麻にはCBDという素晴らしい成分が含まれていることをご存知ですか?
私たちの目的は、「大麻っていい物だよ!」と、単にアピールすることではなく、CBDの真の健康効果をお伝えするために情報提供に努めます。
第11回目は【CBDと神経疾患:新しい希望の光】
はじめに
CBD(カンナビジオール)は近年、その医療的な可能性で注目を集めています。特に、神経変性病の症状緩和に対する効果が多くの研究で明らかになっており、パーキンソン病と多発性硬化症(MS)における治療への応用が期待されています。本稿では、これら二つの神経変性疾患に対するCBDの具体的な効果とその根拠について詳述します。
パーキンソン病とCBD
抗炎症作用
パーキンソン病は、脳内のドパミンを生産する神経細胞が死亡することで特徴づけられ、この神経細胞の死は炎症反応と深く関連しています。CBDはCB2受容体を活性化させる能力を持ち、この受容体は免疫細胞に存在し、炎症反応を制御する役割を果たします[1]。従って、CBDは神経細胞の炎症反応を抑制し、神経保護に寄与する可能性があるとされています。
酸化ストレスの軽減
パーキンソン病の発症と進行には、細胞の酸化ダメージ(酸化ストレス)が深く関与しています。この酸化ストレスは神経細胞の機能を阻害し、細胞死を引き起こす可能性があります。CBDは強力な抗酸化作用を持つことが報告されており[2]、この特性により、神経細胞を酸化ストレスから保護し、疾患の進行を遅らせる効果が期待されます。
抗運動障害作用
パーキンソン病患者の主な症状の一つが運動障害です。CBDは神経伝達物質のバランスを調節する能力を持つことが示されています[3]。具体的には、神経伝達物質の再取り込みと分解を抑制し、それらのバランスを維持する助けとなります。このため、CBDには運動機能の向上や運動症状の緩和の可能性があるとされています。
多発性硬化症(MS)とCBD
炎症の抑制
MSは自己免疫性の疾患であり、体の免疫系が自身の神経組織を攻撃し、炎症と神経組織へのダメージを引き起こします。先述したように、CBDは免疫系のCB2受容体を活性化させることで炎症反応を制御します[1]。そのため、CBDの抗炎症作用は、MSにおける炎症反応の進行を抑制し、神経保護を促進する可能性があります。
免疫調節作用
MSの主要な要因は免疫系の誤動作です。CBDは免疫細胞のCB2受容体への作用を通じて免疫反応を調節することが示されています[4]。この機能により、CBDは免疫系の異常反応を抑制し、MSの進行を緩和する可能性があると考えられています。
痛みの緩和
MSにはしばしば慢性的な痛みが伴います。CBDは痛みを制御する神経経路に作用し、痛みの感じ方を変える可能性があるとされています[5]。これにより、CBDはMS患者の痛みを緩和し、生活の質を向上させる可能性があります。
まとめ
CBDが神経疾患の症状を軽減する可能性は、多くの研究で示されています。今後の臨床研究によって、さらに確かな証拠が得られることが期待されます。
【注意】 本文は一般的な情報提供の目的であり、法的助言や医療アドバイスを提供するものではありません。各国や地域の法律や規制に従って行動してください。
参考文献
Kozela, E., et al. (2010). Cannabinoids Δ9-tetrahydrocannabinol and cannabidiol differentially inhibit the lipopolysaccharide-activated NF-κB and interferon-β/STAT proinflammatory pathways in BV-2 microglial cells. Journal of Biological Chemistry, 285(3), 1616-1626.
Atalay, S., Jarocka-Karpowicz, I., & Skrzydlewska, E. (2019). Antioxidative and Anti-Inflammatory Properties of Cannabidiol. Antioxidants, 9(1), 21.