見出し画像

「タダで仕入れられますか?」

こんにちは、さとしです。
今回は商談の機会を頂き、西荻窪にあるサウナ施設さんへ向かいました。

初めて降り立った西荻窪。地元の人が多く、情緒漂う街並みに見惚れながらお店まで歩きました。

西荻窪駅から3分の場所にある、本格的フィンランド式サウナ(4階)に併設して、都内最大級のコワーキングスペース(3階)があります。

エレベーターの扉が開き、その広々としたスペースに足を踏み入れた瞬間、どこか心地よさを感じました。先に伝えておくと、サウナも屋上でリラックスできる非現実的な空間であり、コワーキングスペースでのビジネスや交流も含めて、とてもおすすめの場所だと個人的には思っています。

さて、話は商談に戻ります。一番右奥にある壁際のテーブル席に座り、飲み放題のドリンクバーでレモネードをゲット。これが美味い。気温が下がったとはいえ、外回りは体に堪えます。

アイスブレイクをしながら、マネージャーのAさん(ここでは名前は控えさせて頂きます)とたくさん話をしました。お互いの商材のこと、これまで歩んできた人生のこと、どのように協業できるか。(すでに取引されている他社さんとの関係性も考慮しないと)

話はポジティブに進み、僭越ながら少し意見も言わせて頂きました。
結果、以下の流れで話が進みそうです。

テスト期間:1週間〜1ヶ月(2024年10月、または11月)

  1. 期間限定で男性用のパウダールームに置いて、お客様からヒアリング

  2. お客様の反応が良ければ、その後も継続

今後、条件面での交渉が始まりそうですが、三方良しならオッケー👍
そんな雰囲気で商談もいよいよ終盤へ、、、

最後に、どうしても伝えておきたいことがありました。
ここはいつ何時も必ず向き合わなければならない部分です。

私は尋ねました。

「期間限定で置いてくださる場合、商品は仕入れていただけるのでしょうか?」

Aさんは少し考えた後、答えました。

「そうですね...できるだけ予算をかけたくないので、できれば無料で提供してもらえますか?こちらができることは、お客様の意見を収集し、それを共有すること。そしてお客様の反応が良ければ正式に取り扱いします!」

「ありがとうございます!お客様の使用体験を知れることはとても貴重な機会です。感謝いたします。ですが...」

(ここから先は僕個人の意見であり、良し悪しの話ではないこと、ご容赦ください。)

Aさんはとても素敵な方でした。物腰柔らかく対応も優しい。でも、心の奥底ではこう思っているのかな?と感じてしまいました。#ひねくれてます

『俺たちみたいなプラットフォームで商品の宣伝ができるんだから、最初は無料で当然でしょ?小さなメーカーなんだから我慢して。』

もちろん、そういった考えも理解できます。「損して得を取れ」という言葉があるように、その話に乗ることが最善策かもしれません。そして、結果的にその道しか残されていないのであれば、乗るつもりです。

しかし、その前に伝えておきたいことがあります。

私は改めてAさんに向き直り、言いました。

「ありがとうございます!ここからは腹を割ってお話しさせてください。このような機会をいただけたこと、Aさんとお話しできている今日この瞬間に、心から感謝しています。
商品を試験的に導入する際に、お客様へのヒアリングをされるのはAさんやスタッフの方々ですよね?また、スタッフの方々へはAさんから弊社商品の詳細などを共有されるご予定ですか?」

Aさんは「おっしゃる通りです」と頷きました。

「単刀直入にお聞きします。スタッフの皆さんは、商品(今回でいう弊社商品)をお客様に勧めてと上層部から指示を受ければ、『お客様にこの商品をお勧めしよう!』となる方々でしょうか?

もし僕がAさんの部下なら、こう思うかもしれません。

『どこの誰だか知らない人が持ってきた、よく分からない怪しい商品を勧めろって言われても、何のメリットがあるの?笑』

もちろん、僕もできる限りのことは尽くします。

ですが、生産者のことも商品のことも詳しくない、世の中に五万とある化粧品の一つでしかない僕らの商品をお勧めしてくれるほど、他人様は暇じゃないと思っています。御社に対してメリットがなければ、何のためにやっているかを見失ってしまう。

結果として、サウナ施設さんからの流入でご購入いただけた際には、もちろん還元させていただきたいと考えています。

ですので、お互いに覚悟を持って向き合い、心から良いと思える商品を自信を持ってお客様に説明しなければ、結果的に全員に対して失礼なことになると想像してしまいます。(中途半端は良い結果を生まない)

仕入れてくれ!と叫びたいわけではありません。ただ、そこには想いや熱量が必要で、特に人を動かすときには「それ」だと信じています。(あとは、わかりやすく金銭的インセンティブ)

ですので、なぜこの商品をお客様に提供したいのか、どこを良いと思っていただけるのか、本日お渡しするサンプルを使ってぜひ教えてください!」

Aさんは静かに頷き、「分かりました。お話しいただきありがとうございます」と言ってくださいました。


(長くなってすみません)

商品をより多くの方々に届けたい思いはずっと変わりません。気持ち良い瞬間を届け続けたい。だから多くの施設に取り扱いしてほしい。
そして何より、販売できなければ僕が生きていけない、という現実。

自分の中にあるエゴ(譲れなかった部分)が出た日でした。

でもね、ここをおざなりにしてしまったら、長期的な目線で見たときに誰が幸せになるのかな?

  • しっかりと理解したスタッフさんの提案

  • それを感じるお客様

  • サウナでととのって、気持ちよくなった状態で弊社商品を使う

  • 「良いじゃん!気持ち良いね!良い商品扱ってるじゃん!」と思っていただけるかもしれない

となれば、

  • お客様はサウナ施設さんのことをさらに良く思い、また来たくなるかもしれない。他の人に勧めるかもしれない

  • サウナ施設で知った方が購入してくださるかもしれない(流入された方の%を還元)

この時点でお客様とサウナ施設さんはwin!
そして、僕も仕入れていただいてwin!
これこそ三方良しではないでしょうか!

そして、弊社のミッションである

「新しい価値と喜びのきっかけをつくる」

まさにこういうことです。サウナ施設さんに来るお客様が、サウナの後にもっと気持ちよくなってくれたら、それが最高の幸せだと思うのです。

今日は長くなってしまいました。すみませんでした😭

Have a great weekend 🤝


いいなと思ったら応援しよう!