『月雲の皇子』を時代劇専門チャンネル 「華麗なる宝塚歌劇の世界」で観た
案内役の中井美穂さん!語られること全てに同意ですが、中でも衣通姫の寝所に木梨が入ってくるシーンについてのお話「清潔な中にすごくエロティックな感じが濃く香る」、これには特にうなずきました。珠城りょうさんの全てのラブシーンには、ひょっとするとこの「清潔な中にすごくエロティックな感じが濃く香る」ってやつが漂っていて、そこがとても宝塚らしいし、珠城さんらしさでもあるのではないかな。そこに清潔感=品があることにより油断して近づくともんのすごい火傷を負うんだけど…笑。
そして、出演者、咲妃みゆさんの印象に残るシーンは、クライマックスの土蜘蛛軍VS朝廷軍の戦いのシーン。「立回り、皆様の鬼気迫るお芝居に毎回胸を打たれていました。心が通った状態で、心情の変化とともに進行していく立回りだから…熱かったですねー、あの日々は」とのこと。珠城さんとの思い出は、「どんなお芝居を体当たりで届けても、全力で受け止めて返してくださる。そのやり取りが本当に心地よかった」“心地よい疲労感に常に包まれています”という珠城さんの言葉が印象的、素敵な表現だなあと思い、今も胸に抱いているそう。『月雲の皇子』という作品は、当時演じていた人、観劇した人にとって忘れ難い特別な作品であるということを知ることができてうれしかったです。映像による追体験ではあるけれど、私にとっても、いつ観ても胸に響く特別な一作です。
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