アンティークコイン投資のポイント

投資で気をつけることは、株でもFXでもコインでも同じなのですが、高値で買わないことです。

投資は持っていても仕方がないのでいつか売るときがきます。

そのときに、買値よりも売値のほうが高いと“勝ち”となるわけです。ここでは、アンティークコイン投資のポイントをご紹介します。

●アンティークコインの鑑定会社の大手2社はPCGSとNGC

アンティークコイン投資をするうえで、鑑定会社の仕組みをよりよく理解しておくことが大切です。
アンティークコインについては、鑑定会社、オークション会社、さらに造幣局までも参加。

この3者が三つどもえとなって、アンティークコインの価格形成をしているのです。

オークション会社にとって、出品する人がいなければビジネスになりません。
よって、オーナーが出品しやすい状況をつくることが大切。

どうするのかというと、少しでも価格を上げようと工夫するのです。
価格については鑑定会社がとても重要な働きをします。

鑑定会社は、新しく出てきたアンティークコインものを次々と鑑定します。
過去に発行されたものでも鑑定されていないものを鑑定しますし、新たに鑑定し直すこともあります。

もちろん、その都度、本物か偽物かの鑑定も行っています。
オークション会社が基本的に鑑定などの段取りをしています。

アンティークコイン投資家が安心して購入できる環境をつくるとともに、より精密な鑑定を行うことで、少しでも価格を高くできないかを演出しているのです。

そうなると、価格の裏付けとして鑑定会社のお墨付きが重要となります。
すでに鑑定が行われたアンティークコインでも、それが10年前、20年前ということあれば、グレードを上げることができないか再鑑定をすることが大切。

鑑定会社も徐々に鑑定方法を進化させているので、結果的にオークションの都度鑑定することが多くなっています。
基本的には依頼があれば鑑定するというスタンスですね。

さらに、鑑定方法はかつ細分化しているので、再鑑定でグレードアップする可能性もあるのです。

ただし、再鑑定で必ずしもグレードアップするとは限りません。
稀ですが、グレードダウンすることもあります。それでは依頼人にとって再鑑定の意味がありません。

そのため、鑑定をしなおすときは、グレードがアップしなければ据え置くことを条件に依頼することも可能なのです。

大手2社の鑑定会社であるPCGSとNGCでは、PCGSのほうが鑑定基準は厳しいとされています。

そこで、PCGSの鑑定を受けていたものをNGCで再鑑定してもらい、グレードをアップするということも行われているようです。
ただ、PCGSの鑑定を受けているほうが価格は高い傾向にあるので、どちらが有利になるかはそのアンティークコインによって個別に判断することが重要です。
NGCの会員になることによって、マーケットリポートが毎週送られてきます。そこには、アンティークコインの価格動向が掲載されています。

代表的なアンティークコインの価格がどう変化したのかがわかるようになっているのです。

例をあげると、アメリカの代表的なコインであるリバティ、さらにはインディアンヘッドの5ドルや10ドル金貨、モルガン銀貨などの価格がわかるように掲載されています。

●アンティークコインの価格の決まり方

アンティークコンの鑑定結果を左右するのは、発行枚数と残存枚数です。
当然ですが、枚数が少なくなるほど希少価値が上がります。
それが評価に加味されるのです。

仮にある程度の年数オークションに出ていないと、売買結果としての実績がわからないので価格は上昇しません。

しかし、オークションに出なくても、資産価値は少しずつ上がっていくのです。

そして、コインの価値は発行年とグレードといった2つの観点から見ることができます。

誰かが飛びぬけた価格をつけると、他のコインの価格もそれに追随していくことになります。

同じコインで1850年鋳造のものがオークションに出品され、1857年鋳造のものは出ていないという場合を例にします。

この2つが同程度の枚数だとすれば、1850年のコインに1.5倍の価格がつくつ、1857年ものの価格も1.5倍に引上げられるのです。

●鑑定会社に登録してコインの「値動き」を見る

安心して投資ができるアンティークコインは、最高グレードのもので間違いありません。

それより上のグレードが存在しないとなれば、価格は必然的に上がっていくことになります。

その分、価格は高くなりますが、できるだけ利益を確保するためには、そのコインの最高グレードを見抜く目を養うことが大切。

そのためには、鑑定会社に登録して、価格をチェック8しましょう。

前述したNGCであればウイークリーリポートが届くので、それを見ると、値動きが確認できます。

また、鑑定会社のサイトをチェックすると価格が一覧表になっています。

そうなると、トップグレードのアンティークコインが一目瞭然なのです。

個々のアンティークコインのさらに詳しい情報もチェックできるので、そのコインのトップグレードは値上がり基調なのかどうかも判断できるのです。

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