2023.3.30 初めての桜。初めての春
娘氏、もうすぐ生後10ヶ月。
早すぎる・・・!
風邪も引かず、元気に笑顔で過ごしてくれてありがとう。
あなたのおかげで毎日幸せだよ。
あなたが生まれてきてくれてからのこの1年は、間違いなくこれまでの私の人生で一番豊かな時間でした。
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初夏生まれの娘にとっては、初めての春。
住んでいる場所は梅や桜が多く植えられている地区なので、玄関を一歩出ると視界も空気も一気に春めいて感じるけれど、抱っこ紐からそれを見る娘の目にはどう映っているのかな。
毎朝一緒に散歩する時のまだ肌寒い空気も、まだ咲かないねぇなんて言いながら歩いた桜並木も、くっついて一緒にお昼寝する寝室に入る柔らかい日差しも、一つだって忘れたくない。
ずっとずっと、一緒にいたいなぁ。
娘の笑顔も、仕草も、忘れたくないなぁ。
娘との時間の一瞬一瞬を脳内に記録して、好きな時に再生できたら良いのに。
お顔を両手で包み込んで名前を呼ぶと嬉しそうに笑う柔らかい声も笑顔も、
一生懸命はいはいで近づいてきて、「まま、まま、まま」と言いながら私の身体をよじのぼってくる姿も、
手を握って身体を寄せていないと眠れない毎日の寝かしつけも、
暑いだろうにおでこをくっつけて眠っているから、枕にたっぷりの寝汗の染みを見つけて笑ったお昼寝起きも、
大変ではあるけれど、席を立つとすぐに泣いてそばにいてほしいと訴える後追いも
大袈裟に「ぎゅ〜!」と抱きしめると、嬉しそうに胸に顔を埋めて言う柔らかい「きゃぁー」も、
挙げたらキリがないくらい、私の毎日は娘への愛おしさで埋まっている。
これまではいつ自分の人生が終わっても別に構わないと漠然と思っていたけど、あぁ、今まで生きてきてよかったなぁと、娘を産んでから感じるようになった。娘が笑ってくれたら嬉しいし、この子のためになることは何だってしてあげたいと心から思うし、不安そうな顔をしていたら心配の種を全て取り除いてあげたい。
あなたを守る盾になれたらとも思うけど、それではあなた自身の生きる力が育たなくなってしまうから。他人の痛みがわかる、優しくて芯のある人になってほしいから、
いつかあなたのそばにいられなくなったとしても、「愛されて育った」という記憶があなたをふんわりと守ってくれる毛布になるように、
今日もたくさんぎゅーっとして、抱っこするよ。
たくさん大好きと伝えて、たくさん頬を撫でるよ。
どうかこの子が生きる未来が、温かく優しい世界でありますように。