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何故noteを始めたのか?性同一性障害のカミングアウト支援をするためです!

こんばんは、縁(えん)と言います。
僕は性同一性障害(現在は性別違和)を抱えて生きてきました。
現在は既に戸籍変更を終え、生活や仕事の中では、完全に男として生きています。

今回は、僕がなぜnoteを始めたのかを書かせて頂きます。

僕は現在、完全に男性として生きていますが、ここまで来るには、本当に様々な苦労がありました。
現在30代前半ですが、学生時代を始め、戸籍変更をするまでは、常に自分の性別について苦しんできました。

朝起きて、体を実感する度に、辛くなる日々。
学校も、職場も、生きていく中で、常に付きまとう性別。
本当に生きづらさを感じていました。

中学生くらいまでは、悩みが辛く、また当時は性同一性障害(現在は性別違和)ということ自体知らなかったので、悩みの種や原因が自分でも分からず、本当に「自分は何者なのか?」と毎日問うような時期もありました。

高校生になってから学校の先輩に性同一性障害(現在は性別違和)の方がおり、その方と知り合ってから、自分もそれで間違いがないということ、そこからは自分で情報を集めて行きましたので、自分の悩みの種、原因が何か分かり、安堵しました。

それからというもの、性格は元々明るかったこともあり、親、友人、学校でもカミングアウトをし、あまり隠さず生きてきました。

そして、高校を卒業して社会人となり、自分で調べて治療を受け始め、26歳くらいの時に戸籍変更を完了しております。
治療の進め方などは、詳しくは、また書かせて頂きます。

話を戻して、今日は、なぜnoteを始めようと思ったのか?について書かせて頂きます。
僕は数年前に母親を亡くしております。
母親には、僕自身がカミングアウトをした16歳のころから、本当にこの性別について、いろいろなやり取りがありました。
結局、母親が死ぬ間際まで、本当に俺自身が戸籍を変えたことをプラスにとらえているのか、よく分かりませんでした。口々には、戸籍変えたことを、理解したとは言っていましたが、理解していないと言っていた時のやり取りでいろいろ言われていたので、本心が分からなかったんです。

でも、最後母親が死ぬ間際、最後看取る病院で、
看護婦さんたちに、「息子が・・・」という話をいくつかしていたようで、僕は看護婦さんに「息子さんのこと大好きみたいですね」と伝えられました。

この時、僕はこの「息子」と呼んでくれたことで、本当に理解してくれていたんだなと思いました。意識朦朧の中でも、娘ではなく、息子と言っていたからです。母親の中で、僕は娘から息子に生まれ変わって居たんだなと。

それから数日後、母親は亡くなってはしまいました。。

こんなことを先日思い出していました。
僕は元々、性同一性障害(現在は性別違和)で生まれましたが、戸籍変更を経た今、社会でも男として生きる上で、本当の意味で幸せになれたと思っています。僕も昔はこの体に悩んでいました。でも、たぶん僕と同じように母親もたくさん悩んだと思っています。
僕は僕自身でしか出来ない、性同一性障害(現在は性別違和)の方たちへの支援をここ数年、ずっと模索していました。今は時代が進み、性同一性障害(現在は性別違和)の方たちへのサポート企業や、パスグッズなどもあります。あまり誰もやっていないところで、役に立てることはないか?と思いついたのが、カミングアウト支援です。

僕自身、たくさんのカミングアウトをしてきました。
学校では、クラスの前でのカミングアウトを、
社会人では、社員300人以上を前でのカミングアウトを。
そして、僕自身が苦労した、親へのカミングアウトも。

僕は、当事者がカミングアウトする上での支援はもちろん、カミングアウトされる側、された側の方への支援を特にしていきたいと考えております。
僕自身が母親へのカミングアウトを通じて、
言われたこと、感じたこと、話したこと、
それを踏まえてカミングアウト支援をさせて頂ければなと思います。

コレは決して、僕はカミングアウトをしてください、オススメしますということを伝えたいわけではありません。
カミングアウトは、当事者の方が伝えたい、理解してもらいたいと思っている相手にする行為だと考えています。
そして、カミングアウトをしたいけど出来ないことや、したけど受け入れてもらえない時などに、是非僕の支援を使って欲しいなということです。
支援というのは、いろいろとあると思います。
現在僕が考えているのは、カミングアウト時や後に利用できる、FTMについての簡単な説明書ようなものです。
たとえば、親御さんにカミングアウトをしたけども、話が通じない、聞いてくれない、ということは多いと思いますので、そんな親御さんに渡せるような説明書、そちらを作っていきたいと考えております。

ここにはもちろんFTM、LGBTの説明から始まり、当事者としての気持ちはのせますが、僕が母親とのカミングアウトの間で、母親から言われたこと、そしてそれに対する僕からの気持ちや、自身が子どもを持つようになってから分かる母親の気持ちなど、簡潔にまとめていきたいと思っています。
これを渡すことで、少しずつ、相手の気持ちが変わってくるような内容を現在書き進めています。
これは、カミングアウトされた側の気持ちを理解することにも役立つ内容にしていきたいと考えています。

僕みたいに、親が死ぬ直前まで、理解してくれているのかな?とは思ってほしくない。1日でも早く、親に理解してもらって、少しでも和やかに過ごしてほしいと考えています。そして、カミングアウトされた親御さんの子どもを思う心配心なども、当事者の人にも知ってほしいと思います。そして、親御さんも自身の子どものことで理解できず悩むのは、そこまでにして(ま、親心として子供のことはいつまでも心配ですが)理解してもらった上でのお子さんとの関係を深めていってほしいと願っています。

僕自身は、過去にはカミングアウトしながら生きていましたが、
今現在は周りにはカミングアウトをせず、男社会の中で仕事をし、
奥さんと子どもと暮らしています。
男社会で働いている僕だからこそ、お伝え出来ることはあるかと思います。
子どもにはもちろん、奥さんの親戚にも僕自身のことは伝えていません。
そしてこれからも伝えるつもりもありません。
そのため、基本は顔出しはしません。その分、頑張って文面にて伝えていきます。

このnoteで、情報発信をすることで、
一人でも、性同一性障害(現在は性別違和)の方への理解が深まるように。

そして、僕がモットーにしている、
どう生まれたかよりも、どう生きるか、
そんな思いを一人でも多くの人に届かせたいと考えております。

生まれたからには、誰しも幸せになりたいですよね。

その為に、僕も微力ながら進ませて頂きます。
では、また書きます~!!

2021年2月1日追記
現在僕はCHANGEのサイトを運営しています。
CHANGEでは、無料相談を随時受け付けています。
カミングアウトに悩んでいる方、性別違和で悩んでいる当事者、当事者の親御さんは、お気軽に以下よりお申込みくださいね。


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