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子宮頸がん<入院・手術>


さぁ、やっと入院です。
私は3泊4日の入院予定で、2日目に手術、3日目は経過観察、4日目に退院というスケジュールでした。手術は「子宮頚部の円錐切除術」になります。

まず入院初日、大きいバッグに荷物をつめて義母の車で送ってもらいました。病院に着いたら患者支援センターで受付をして、そのまま病棟へ。

 病棟についてからは用意されたパジャマに着替えて、シャワーを浴びて、オペ室の看護師さんからは手術当日の流れを、薬剤師さんからは投与される点滴や薬の説明を受け、同意書にサイン。
そして麻酔科の先生からは、どんな麻酔をするかの説明を受けるのですが
私の場合は下半身だけ麻酔をする脊髄くも膜下麻酔という方法なので
「頭が冴えたまま手術を受けるの怖い!注射痛いの怖い」と相談しました。
すると「恐怖と不安で意識を保つのが限界だと思ったらいつでも言ってください。すぐに眠らせます。部分麻酔の段階でも眠れます」と!
医学の進歩すげー!いつでも寝れると思ったらだいぶ気が軽くなりました。
一連の説明と同意書へのサインが終われば後はゆっくり過ごして翌朝を待つのみ。

 手術当日、この日は絶食です。点滴は10時ころからスタート。私の手術は16時からと遅めだったので、水分だけは13時までOKでした。ただ、予想外に前の手術が早く終わったらしくお昼頃に「14時から手術開始になります」と告げられ。面会はできないものの手術中は病院で待機しないといけない夫に速攻で連絡。私ものんびり水飲んだりしてたので、もうストップ!と看護師さんに言われ着圧ソックスをはいて手術着に着替え、あわただしい中オペ室に徒歩で向かいました。
途中の廊下で間一髪間に合った夫と会えて、少し会話ができました。

で、いざ手術!なんですが、ここで思わぬ事件が!
なんとオペ室に若いイケメン医師がいたんですよー。
医局長は女性だし、主治医も麻酔の先生も50代くらいのベテラン先生なので全く恥ずかしさはなかったんですが、イケメンがいるだけでめちゃくちゃ恥ずかしい!女とオジサン以外は出てって!と叫びたい衝動に襲われる。
もちろん、プロの方を前にしてそんな事言えないので我慢しましたが、この事件で私の頭は手術の恐怖より羞恥心といかに戦うかにシフトされました。眠ってしまった方が恥ずかしくないのだろうか、いや寝てるうちに失態を犯したら…等と自問自答しているうちに、最初の部分麻酔の注射が終わり、脊髄麻酔が差し込まれ、あれよという間に足がしびれてきました。
全然痛いとかわからなかったです。チクッとしたな、くらい。採卵の方が全然痛いから!

 手術台の上で手術の準備が始まり、視界からイケメンが消えたので、そこからは麻酔の効き具合を楽しむ余裕すらありました。目の前にはカーテンのような仕切りがあって先生たちが何をしているかわからなかったし、先生達とは会話ができるので、思ったよりもリラックスして手術が受けられました。なんせ麻酔で、痛みはおろか触られてる感覚が全くない状態でしたし。(でも不思議と押されている感覚だけはわかる。)
手術中は主に私の頭側にいた麻酔の先生と「私の前の人早く手術終わったんですね」とか「この病院って何人働いているんですか?」とか普通に世間話してたら、「もう終わるよ~」と声がかかって手術が終わりました。

 術後はベッドのまま病室へ移動。廊下に出たところで待機していた夫に
「麻酔で寝なかったの?すごい」と褒められて、ちょっと得意げに頷く私。
イケメンどうこうの話は言うまい!
そこに主治医がきて、手術で出血が多く少し縫合したので経過観察していくって説明と、切り取った肉片を見せてもらいました。
夫と主治医とはそこで別れ、病室へ。

 手術室へ向かってから1時間半で病室に戻ってきました。術後は、足にポンプを付けられ、胸に心電図、指にパルスオキシメーター、点滴も2パックに増えて、尿管にはクダが通され、線がいっぱい付けられた状態。
そしてこのまま朝まで過ごさないといけません。
 胸から上は元気なので文庫本を読んで過ごしました。iPadは寝ながら見るには重くて腕が疲れて断念し、病室のTVは首が痛くなりそうで断念。
麻酔が取れてきたのが手術から6時間後の夜の20時くらいで、そこからは線に気を付けながら寝返りがうてるように!断然眠りやすくなった為このまま朝まで寝てしまいました。

 翌朝、朝食の流動食を食べて、いろいろな線を外され、点滴だけになりました。看護師さんに体を拭いてもらい、パジャマも下着も新しいものに着替えました。これで病棟内も歩ける!
しかし厄介な事に痛みが出始めました。頭がガンガンする!腰も痛い!お腹も痛い!弱まっていくにしろ1週間はこの痛みが続くそうで、早速鎮痛剤を点滴に追加してもらいました。
 お昼に先生に術後の傷を診てもらい、問題なかったので翌日の退院が決定。点滴も終わり昼から食事も通常メニューに戻り鎮痛剤も錠剤になりました。
その後はベッドでゴロゴロしながらゆっくりして、退院を待ちました。

翌朝は朝食を食べた後に、荷物をまとめてお会計をして退院という非常にスムーズな流れ。

ちなみに、お会計は入院手術で6万円ちょっとでした。
3泊して手術してこれって安いですよね~?不妊治療の金額に慣れているから、お得感が半端ない(笑)

入院・手術はこんな感じでした。
次回は、術後の様子をかきたいと思います!


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