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#漫画力UPワークショップに初参加して思ったこと
昨日、東京ネームタンクさんが主催されている、漫画力UPワークショップに参加しました。
この講座は、ストーリーマンガの構造を、例題をもとに解説し、まずは8Pの紙芝居をつくり、その後、講評などを経て、最終的に8Pネームを組み上げていくものです。それをものの5時間くらいで行うんですね。
毎回、童話などの有名なエピソードから、講師の後藤さんがストーリーの肉付けをしてくれて、それを、参加者が自由にアレンジを加えながら演出し、ネームを仕上げていきます。
「私のようなマンガ初心者でも大丈夫?」と心配になりましたが、なんといっても、後藤先生の包み込むような、愛ある解説、講評に癒されるので、「こんなにできなくてシュン・・・」とはならず、できていなくても「これを機にやるぞー!!!」とモチベ全開になるのが、何よりのメリットではないかと思います。
今回のお題は、童話の「うさぎとカメ」でした。
とはいえ、原作をそのまま漫画にするわけではなく、以下のように、後藤先生が、漫画にしやすいよう1ページごとに設定を組んでくれました。
P1 ベッドで夕方すぎまで寝てるうさぎ
P2 LINEで仲間達が亀の初連載を祝っている
P3 3年前に受賞して以来、うまくいっていない
P4 苦しい
P5 亀が会いにくる「やっと追いついた」
P6 二人で漫画を語り合った日々を思い出す
P7 創作はレースじゃないんだ
P8 目覚まし時計をセットする
登場人物のうさぎとカメは「人間」にしてもいいなど、自由な感じで。まずは8ページの紙芝居に仕上げていきます。。
紙芝居を描く目的は、「いい絵」を描くこと。「これが見せたいんだよー!」という絵があると、あとでネームを作るのが格段に楽になるんだそうです。
紙芝居作りは50分、ネーム作りは1時間15分なので、
時間節約のためにも、いい絵をうまくネームに入れ込みたいところです。
周りの人の絵で紹介したいものがたくさんあったのですが、
それをここで紹介することはできないので、恥を忍んで、自分の紙芝居を載せますね。
何を思ったか、冒頭から「男女の絡みシーン」で始めました。
うさぎちゃんという女性が、すでに漫画を描かなくなって3年。
それを、自宅に来た男の人のセリフで伝えたいなあ、と思い、エロから始まり、さらに、編集者との過酷なやりとりを経て、ストレスで髪が抜けていき、女性としても、漫画家としての自信もなくなる。そこへ、連載をとって亀がやってきた。という流れにしたかったのです。
(ちなみに、こちらの完成したネームはまだ仕上がっていないので、
最後に読めると思っている方は、「なんだよ!」とならないように、最初にお伝えしておきます。あくまで備忘録なのでご了承ください)
結論から言うと、「盛り込みすぎだった」の一言につきました。
なんといってもP8ですから・・・。
これはすでに、佐渡島さんも何度もおっしゃっていたんですけどね。
こうして、周りの人との比較で知ることで、やっと、本当の意味で腹落ちした気がしたんですよね。
どうしても、他者との関係性で、主人公の気持ちを表現したくなってしまうのですが、やっぱり、登場人物が増えると、わちゃわちゃしてしまう。だから、できるだけシンプルに伝えることを意識しないとなあ、と思いました。何かを付け足したくなるのは、自分の漫画に自信がないこと、そして、「演出」と「設定」を、どこかで切り分けられていないからなんですよね。
他の方の作品で「いいな」と思ったのは、やっぱり、「ストーリー自体はシンプル。けれど、演出がうまい作品」。
そして、セリフがなくても
「この人、主人公のうさぎだな。さえない30代後半くらいのイメージか。汚部屋に住んでいて、時間は夕方で、今、何を思っているのか?」みたいなことが、ちゃんと伝わってくるんです。
あとから亀が登場してきたときにも、すでに「予感」みたいなのがあって。
あー、きっとこの人がいいほうに引っ張っていくんだろうな。なんか前向きなオーラ出てるもん、みたいな感じ。
なんというか、キャラに”タグ”がついているんですよね。
これをマスターしたい!!
(絵が上手い、構図がいい、流れがいい、キャラが立っている、登場人物の出方が印象的など、自分と比較して「すごい!」という点は、もちろんたくさんありました。ただ、ここで言ってもキリがないので、まずは置いておいて、やっぱりこれ!)
一歩一歩だけど、描く力は置いておいても、
ひとまず「読む力」はUPしている実感があるので、少しずつ鍛えていきたいと思います。
まずは、こちらのネーム、登場人物を減らして、素直に、後藤先生のストーリー通りに仕上げてみようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!がんばるぞい!