Twitter漫画の一人反省会
「読者の予想は裏切ってもいいけど、期待は裏切ってはいけない」
これ、東京ネームタンクの後藤さんがおっしゃっていた言葉だけど、改めて「名言だなあ」と痛感したのは、
昨日アップした漫画でやっちまったからですよね。
今、私はこちらの漫画を連日、アップしています。
理想の結婚相手を追い求める後輩ちゃんを変えたある出来事
2日目
3日目
「ひき」を作るにはどうしたらいいか? ということを中心に構成していて、1話目で、「A=C、その理由はB」という、ライター時代から使っていたやり方で構成しました。
この場合でいうと、
A:Mちゃんは
C:結婚相手の理想が高かったのに、そうじゃなくなった
B:その理由は・・・本編
となります。よくあるパターンですよね。
で、何をやっちまったかというと、Bとずれた「ひき」を作ってしまったということだと思うんです。(まあ、そのひきの作り方もちょっと、昔の再現ドラマみたいなダサさがあったのもありますが・・・←これめっちゃ恥ずかしい)
第一話を読んで、読者の頭にはずっと「何で理想が高くなくなったんだろう?」というのがあって、これって、イコール「どんな現実を知ったのか?」を知りたいというとでもあると思うんです。
だから、私の「ひき」の持っていき方としては、その現実を見せたり、その現実を知るまでのプロセスを紹介するのが正解だったのですが、今回は、脱線してしまいました。
二話目までは、まだ、許されたと思うんです。伏線をつくる段階だから。「ああ、この子はだから、理想が高くなっちゃったんだね」っていう理解もありましたし。
でも三回目まで、「あれ?何の話だっけ?」という疑問に思ったまま進んでしまったもんで、完全に読者の期待を裏切ってしまいました。これじゃ離脱しますよね。三回目はちゃんと、ぎゅっと本筋に戻して、ちゃんとそこで読者に内容を予想させた上で、話をすすめていかなければいけなかった。
それをせずに、明後日の方向で「ひき」を作ろうとしても、うまくいくはずがないですよね。
とまあ、自分なりに分析してみたけど、今読み返してみると、三回目はもう最初の1コマから失敗していますね。もうちょっと現状の説明を入れればよかった・・・同じテンションで描けるようになるの、私の課題だなあ・・・
読後感においては、「カタルシス全盛期だなあ」と思っています。現実がシビアなぶん、いかにしてスッキリさせてくれるかの読後感への期待がものすごい。でも、安易な復讐みたいなお話じゃなく、それでもちゃんと納得感のあるラストが作れるようになりたいなあ・・・と思います。
今回は失敗しちゃったけど、ここから盛り返すことはできるのかなあ?ということにも興味があるので、さくさくたくさん描いて、たくさん失敗していこうと思います。もちろん、自分としては面白いお話を描いていく気満々なので、がんばろ〜。