11/4 JBC レディスクラシック
南関では浦和1400mをメインに馬券購入をしている筆者がコースの特徴も含めて解説。
話題のあの人気馬の取捨、地方馬の台頭は?
この週末は中央のG1がない代わりに、地方競馬の祭典JBCが開催。おそらく最初で最後(?)の浦和開催ということで、例年とは施行条件が違うことにも注意が必要。
浦和コースの特徴
レースごとの検討の前に、2レースで使用される浦和1400mというコースについて少し確認。
普段から南関競馬に親しんでいる人であれば、「浦和は特殊」ということはよく知られていること。浦和を検討する上で、絶対に見落とすべきではないのは、次の2点
・直線が短い(220m)
・コーナーがきつい (1周距離の半分程度がコーナー)
・フルゲートが12頭(コース自体広くない)
ざっくりいえば、「直線一気」は通用しない、「コーナーを上手に回れないと話にならない」というのが大きなポイント。
普段浦和の馬券を買わない人が気をつけないといけないのは、
・ラップタイムの質が中央の競馬場と浦和では全く違うこと
・おそらく想像しているよりもはるかにコーナーがきついこと
・勝負どころは、直線ではなく、3角(したがって2角の出方が大事)
ということ。
JBCレディスクラシック
今年のJBC3レースでは、最も難解な一戦。浦和1400mというコース設定を考えれば、少なくとも前評判どおりの決着は難しいのでは?という雰囲気。
予想する上で、最も重要なのは展開。浦和1400mは、ほとんどの場合3角の仕掛けで態勢が決まってしまうレースだからです。レースによっては、スタートしてまだ200mしか経っていない1角で決まりという競艇のようなレースになることも。
基本的には、小回り・平坦で直線の短いというコースなので、逃げ・先行が圧倒的有利。1角までも200mしかないので、内枠有利というのが、浦和1400mの基本セオリー。とはいえ、2角までに流れが早くなりすぎれば、向正面以降で早めに取り付いてきた差し馬勢が台頭することも。また、ポジションの取れない差し馬が内枠をひくと、閉じ込められて逆に何もできないこともある点には注意が必要。
レディスクラシックでは、おそらく外から浦和小久保厩舎のミッキーオフィサーが強くハナを主張する見込み。これに、ゴールドクイーン、モンペルデュ、ファッショニスタがどう動くかが、展開上のひとつのポイント。おそらく、ミッキーvsゴールドのハナ争いになり、モンペルデュ・ファッショニスタは控えるというのが、当ページの見解 【ここが最初のポイント】
そもそも、モンペルデュは、地方初参戦・テン乗りなので、極端な競馬はちょっとしづらい状況。また、テンの早さだけを比較すれば、ゴールドには到底かなわない。ファッショニスタは、上位の中では最もハナに遅く、大外11番枠ということで、前を主張するために脚を使いすぎるのを鞍上が嫌うのではないかと考える。
同レースの勝負どころは、向正面から3角までにどのポジションからどう動くか。特に、差し馬勢は、3角までにある程度のポジションが取れるように先行勢をマークしていかないといけない。内にいる地方馬もテンに遅くない先行勢なので、おそらくは、普段の浦和よりもちょっと早い(キツい)流れになることが予想される。
1角進入順予想
5 10
2 4
1 7 8 11
3 6
9 12
馬券検討のポイントは、ファッショ、ヤマニン、ドンキの3頭が、3角過ぎまでに「勝てるポジション」につけることができるかどうか。この3頭のうちでそれができる馬がいれば、勝ち馬に最も近い。逆に後ろが捉えきれないながれであれば、先行勢の押し切りがかなり濃厚。
当ページの結論
◎レッツゴードンキ
〇ヤマニンアンプリメ
▲ゴールドクイーン
△ミッキーオフィサー
☓モンペルデュ タイセイラナキラ(大穴)
ドンキ、アンプリメがうまく前に取り付いて、最後は押し切るというのが、当ページの今の結論。netkeibaのインタビューを見てる限り、岩田騎手には策があるようだし、そもそもヤマニンとの比較でこちらを選んできたのはやはり不気味。スプリンターズSは「JBCのための叩き」だったという話ですから、そこで5着なら、本当はここで1番人気でもよい馬。
他方、ヤマニンは、「JBCのために前走もわざわざ浦和を使ってきた」という陣営の意気込みから、こちらも具体的な対策を考えていそう。個人的には、どちらも内枠ということである程度出していくのではないかなと思っています。
とはいえ、ゴールド、ミッキーの前残りは、やはり警戒せざるを得ないのも、浦和ならでは。「左周りに実績がない」ということで、ゴールドは割り引いたけど、「本当は苦手でも何でもなかった」ということなら、もともと小回り適正は高い馬なので、左周りが問題ないのであれば「押し切り圧勝」のシーンも十分。
ミッキーオフィサーは地方馬ということで、軽視すると、浦和の1400では痛い目に遭います。一か八かでハナにいかせたらゴールドクイーンでもハナにいけないのではないかと思います。ただ、10番枠は痛い。左海がどう乗るかは見所のひとつ。
ファッショニスタは、この枠だと自分の競馬をさせてもらえない可能性がかなり高いので、「想定1番人気」ということあり、あえて無印。それくらい、このメンバーでの11番枠は不利です。終始外を廻らされれば軽く100mはロスするコースです。それでも3~5着くらいにはやってきて「地力は上」ということを示してくれるとは思っていますが、頭となると、やはり苦しい。川田Jは、地方交流GⅠでも運がないですね。
モンペルデュについては、「ハナに行けない最内枠」がアダとなって、揉まれて今回は力だせないのではないかなぁ・・・と思っています。2勝クラスの小倉1000でハナに行くのと、このメンバーの浦和でハナにいくのでは、全然レベルが違います。とはいえ、うまく乗れてしまえば最も良い枠にいるので、「万が一戸崎Jが上手に乗ってしまう」こともあり得るので、ファッショニスタみたいに切るのは、ちょっと怖い。
大穴は、終始内でじっと我慢した結果「どさくさにまぎれて3着に残っちゃった」というときのタイセイラナキラ。(ほとんどないと思っているけど)
買い目
馬単 6、3、5 の 馬単ボックス が 本線 + 5-10のワイド
三連複 (6,3,5) ー (6.3.5)-(10、1)
(三連単 2(3着固定) - 6,3,5,10)
は、万が一のときの保険として押さえ程度に。