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【お祭り大国】ネパールの伝統的なお祭り5選

ナマステ!
株式会社ラストパートナー取締役の宮田です。
弊社はネパール現地で日本語学校を運営しており、日本では登録支援機関としてネパール人材を日本の企業様にワンストップでご紹介しております。

弊社の代表と副代表の私はネパール現地での在住経験があり、私の父親はネパール人、母親は日本人のハーフです。
私は現在もネパールに駐在しており、現地で日本語学校の運営やネパール人社員のマネジメントを行なっております。

このnoteはこんな方に向けた記事となっております。

・ネパール人の採用を検討している採用担当、経営者の方
・ネパール人について理解を深めたい方
・ネパール現地の最新情報を知りたい方


◾️ネパール人の祭りへの向き合い方はすごい

ネパールに移住して一番強く感じたと言っても過言ではないのが、ネパール人の「祭りへの向き合い方が尋常ではない」ということです。

ヒンドゥー教と仏教が見事に調和したこの国だからこそ、なのかもしれませんが。毎月のように祭りがあるのですが、基本的にネパール人は祭り大好きです。そしてガチで楽しむのです。この姿勢はなかなか日本には薄れてきてるのかなとも感じていて、すごくいいなあと思う文化です。

ただし、日本とネパールで仕事をしていると頻繁に祭りトラップにひっかかり、「今日は祭りだから休み」ということをついつい忘れてしまします。(笑)

今回はそんなお祭り大国ネパールの中でも、特に有名なお祭りを5つピックアップしてご紹介します!もしネパールに旅行に行ってみようかなと思われている方はお祭りとタイミングを合わせてみることをおすすめします!

1.ダサイン(Dashain)

ダサイン(Dashain)は、ネパールで最も重要な祭りの一つで、主にヒンズー教徒によって祝われます。毎年、ヒンズー暦のバイシュァカにあたる9月から10月に行われ、女神ドゥルガーの勝利を祝います。この祭りは、悪を打ち破り、正義の勝利を象徴しています。

ダサインは、約15日間にわたる長期の祝祭で、家族や親しい友人が集まる重要な機会です。祭りの初日は「バラパニ」と呼ばれ、家族は祖先に感謝を捧げます。続く9日間は「ナヴラトリ」として知られ、女神ドゥルガーを称える儀式や祭りが行われます。最終日である「ビジャヤ・ダシャミ」は特に重要で、家族や友人に祝福を伝える日となります。

ダサインの期間中には、動物の供犠が行われます。特に山羊や鶏が神々への供物として捧げられ、悪を追い払う象徴とされています。この供犠は伝統的な儀式の一部であり、地域によっては特定の形式が存在します。

また、ダサインは家族の再会を促進する祭りでもあり、遠方から親戚や友人が集まります。この期間中、人々は新しい衣服を身に着け、特別な料理を用意して共に祝います。贈り物の交換や、家族との絆を深めることが重視されます。

ダサインは、感謝や祝福を表す大切な祭りであり、ネパールの文化や信仰が色濃く反映されています。家族やコミュニティの絆を深める重要な時期となっています。

2.ティハール(Tihar)

ティハール(Tihar)は、ネパールで非常に重要な祭りで、毎年ダサインの後に行われます。ヒンズー暦のカートリクにあたる10月から11月にかけて、五日間にわたって祝われるこの祭りは、特に動物への感謝を表す日でもあります。

ティハールの初日は「カリ・ティハール」と呼ばれ、犬を称えます。この日は、犬に花輪をかけ、特別な食事を与えることで、犬の忠誠心と保護を感謝します。次の日は「ゴード・ティハール」で、牛を祝います。牛は神聖な動物とされ、特別な供物が捧げられます。牛は農業の重要な役割を果たすため、これらの動物への感謝が強調されています。

三日目は「ラクシャ・バンダン」で、兄妹の絆を祝います。この日、姉妹は兄弟に特別な料理を振る舞い、健康や繁栄を祈ります。兄弟は、姉妹に贈り物をして感謝の意を表します。四日目は「グッド・ティハール」で、家の周りを清め、神々を迎え入れます。最終日である「バイティカ・ダスハイン」では、姉妹が兄弟に対して祝福を与え、兄弟は姉妹に贈り物を渡します。

ティハールは、家族や友人との絆を深める機会でもあり、特別な料理やお菓子を作り、互いに贈り合います。家を飾るためにキャンドルやランプが点灯され、家全体が明るく装飾されるのも特徴です。この祭りは、感謝や愛情を表現する場として、ネパールの人々にとって非常に重要な意味を持っています。

ティハールは、感謝や祝福を表す大切な祭りであり、ネパールの文化や信仰を反映する重要な行事です。家族やコミュニティの絆を深める時期となっています。

3.ホーリー(Holi)

ホーリー(Holi)は、ネパールで盛大に祝われる春の祭りで、主にヒンズー教徒によって行われます。この祭りは通常、ヒンズー暦のファルガンにあたる2月から3月にかけて実施され、色彩の祭りとして広く知られています。

ホーリーは、悪を打ち破り、愛と友情を祝う意味を持つ祭りです。特に色粉を使ったお祝いが特徴で、人々は互いに色粉をかけ合いながら楽しみます。この風習は、ホーリーが春の訪れを象徴することから、自然の美しさを称える行為とも見なされています。

祭りの前夜には「ホーリー・カ・ダンカ」と呼ばれる火祭りが行われます。この日は、悪の象徴であるホリカを焼く儀式が行われ、善が悪に勝つことを示します。これにより、悪霊を追い払い、春の再生を迎える準備をします。

ホーリー当日、家族や友人が集まり、特別な料理やお菓子を楽しみながら、音楽やダンスで盛り上がります。人々は新しい衣服を着て、色粉を使って遊ぶことが一般的です。この祭りは、社会的な階層を超えた交流を促進し、友情を深める場としても重要です。

ホーリーはネパール全土で広く祝われており、特にカトマンズでは多くのイベントやパレードが行われます。地域によっては独自の伝統や習慣があり、それぞれの場所で異なる祝い方が見られます。

ホーリーは、春の訪れを祝う重要な祭りであり、ネパールの文化や信仰が色濃く反映された行事です。人々が心を一つにして喜びを分かち合う機会として、社会的なつながりを強める重要な役割を果たしています。

4.シヴァ・ラートリー(Shivaratri)

シヴァ・ラートリー(Shivaratri)は、ネパールにおいて特に重要なヒンズー教の祭りで、毎年2月から3月にかけて行われます。この日は、シヴァ神を称え、彼の力と恩恵を祈る日として広く知られています。

シヴァ・ラートリーは、「大いなる夜」という意味で、信者たちは一晩中祈りや瞑想を行います。この祭りは、シヴァ神の象徴であるリンガ(シヴァのシンボル)に特に重きを置き、供物として牛乳、ヨーグルト、蜂蜜、花などを捧げます。信者たちは、神聖な場所や寺院に集まり、シヴァ神への礼拝を行います。

ネパールのカトマンズでは、特にパシュパティナート寺院が盛大に祝われ、全国から多くの巡礼者が訪れます。この寺院はシヴァ神を奉る最も重要な聖地の一つとされ、祭りの日には多くの信者が集まり、シヴァの恩恵を受けることを願います。

シヴァ・ラートリーでは、断食を行う信者も多く、夜を徹して祈り続けることが一般的です。多くの人々が、特別な歌やダンスを伴いながら儀式を行い、コミュニティ全体でのつながりを強化します。また、祭りの前夜には、悪を払うための火祭りが行われることもあります。

シヴァ・ラートリーはネパールの文化と信仰を反映した重要な祭りであり、信者たちが一丸となって神の恩恵を求める機会です。宗教的な熱気が漂う中、心を一つにして祝うこの日には、家族やコミュニティの絆が深まります。

5.インドラ・ジャトラ(Indra Jatra)

出典:NepalBuzz

インドラ・ジャトラ(Indra Jatra)は、ネパールのカトマンズで毎年9月に開催される重要な祭りで、特に都市の住民にとって大切な文化的イベントです。この祭りは、ヒンズー教と仏教の伝統が交差する形で行われ、インドラ神の敬意を表します。インドラは雨と豊穣の神とされ、祭りは農業の成功を祈る意味合いも含まれています。

インドラ・ジャトラは通常、約8日間にわたって行われ、祭りの中心となるのは「カトマンズのハヌマンドカ」と呼ばれる地域です。祭りの最初の日には、特別な儀式が行われ、神々を称えるための祭壇が設置されます。重要な儀式としては、祭りの最初に行われる「ドゥルバール広場」での奉納があり、ここでは神輿が練り歩きます。

特に目を引くのは「カマリ」という生け贄の少女で、彼女は神の化身とされ、祭りの間は特別な儀式に参加します。また、インドラ・ジャトラでは大規模なパレードが行われ、伝統的な音楽やダンスが披露され、地域の人々が参加します。神輿や山車の運行も行われ、これらは地元の人々によって引かれます。

この祭りの中で、特に重要なのは「バジャ・ダルバール」と呼ばれる儀式で、インドラ神に捧げられる供物が捧げられ、地域全体で祝福が共有されます。また、祭りの最後には、インドラ神に対する感謝の意を示すための儀式も行われます。

インドラ・ジャトラはネパールの文化的、宗教的な側面を反映した祭りであり、地域の人々が集まり、共同で祝う機会です。祭りを通じて、地域社会の結束が強まり、伝統が受け継がれる重要なイベントとなっています。

◾️まとめ

いかがだったでしょうか。
弊社は「日本とネパールの架け橋になる」をスローガンに、日々活動を行っております。今後も現地の生の情報をお届けできればと思っておりますので、ぜひフォローをお願いします。またネパール人の人材紹介も行っておりますので、外国人の採用を検討されている企業の担当者様はぜひご連絡をお待ちしております。


株式会社ラストパートナー
代表取締役:土岐 誠
設立年月日:2021年1月
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