WEBデザイナーのいいところ
職業・デザイナーシリーズ
WEBデザイナーをやっている。
WEBデザイナーとは、ホームページをデザインする人のことである。
基本的にはホームページが見る人の目にどう映るか。
かっこいいとか可愛いとかスタイリッシュとかそのへんを考える。
ホームページは絵と違い、きれいに貼り合わせた画像の裏側でプログラムが働いている。
WEBエンジニアは、WEBデザイナーがデザインしたホームページをネット上できちんと表示できるようにする人だ。
「プログラミング」とか「コーディング」とかいう。
最近は、このへんの業務もWEBデザイナーが担当することが多い。
……という前提。
「WEBデザイナー」という職種がどの程度、世間に浸透しているのか分からない。一応説明しておいた。
本題です。
WEBデザイナーのいいところは、初期費用0円ではじめられるところだ。
パソコンとネット環境さえあれば、WEBデザイナーをはじめられる。
必要設備はそれだけ。
資格も特に必要ない。スーツも通勤鞄もいらない。
筆記用具があると下書きに便利だけど、なくても構わない。
figmaでいける。
こだわっていくと、悪魔 Adobeとの契約費用や、サーバーとドメインの取得費用を求められる。
そういうのは後回しでいい。
プログラミングとかコーディングを優先した方がいい。
企業の就職条件はhtml/cssの知識が必須のところが多い。
デザイン感覚はfigmaで勉強する。figmaは今のところ無料だ。悪魔 Adobeに買収されてしまったので、これからどうなっていくのか分からないが。
今は無料の画像編集ソフトも発達している。
働くのに必要な初期費用はほぼない
(ただしパソコンとネット環境は必須です)。
わたしは中学時代からホームページを作っている。
しかし、お小遣いをホームページ制作費に使ったことがない。
無料レンタルサーバーとドメイン、無料の画像編集ソフトで作っていた。
無料の中でも特にお得だな、と感じることがある。
それは知識だ。
WEBデザイナーになるための、必要な知識はだいたい無料で手に入る。
親切な人がホームページを作る方法をネット上で無料公開している。
とても親切だ。
なんでこんなに親切なのか分からない。
広告収入を得ているようだけど、それ以上の情熱が、懇切丁寧な説明や、質問者に対する回答のやり取りから伝わってくる。
ああ、とても親切だ。
とにかく、ググれば色々と出てくる。
プログラミング系だと、とほほの入門とかテラテイルとかprogateとか。
デザイン系だとPinterestによく表示される「デザイン研究所」とか「stay gold」とか「Photoshop VIP」といったブログがオススメだ。
Pinterestもブラウザの初期画面に設定して、インターネットに接続した瞬間、目に入るようにしておくと意識が高そうに見えて良い。
あとネコポンさんという方が運営されている「未経験からWEBデザイナーへ!」というブログが超良い。
これは大々的にリンク貼っておこう。
未経験からWEBデザイナーになりたい人が抱えがちな細かい疑問が、分かりやすく説明されている。
網羅されていると言っても過言ではない。
たくさんの新人や求職者を救っているブログだ。
わたしは過去に就職相談に乗ってもらったことがある。
コメント欄でやりとりし、丁寧で有益なご回答をいただいた。
その節はありがとうございました。
他にも、YouTubeでググるとAdobeソフトの使い方、プログラミングの小技動画が無料で公開されている。
WEBエンジニアのセイト先生のチャンネルに、ハンズオン形式でJavaScriptのゲームを作る動画があった。
簡単なクイズゲームを作るやつだったと思う。
あれはJavaScriptを知る上で、かなり勉強になる。分かりやすい。
あ、ググったらあった。確かこれだ。
二十代の半ばくらいまで、
「こんな簡単に手に入る知識で飯が食えるはずがない」と思っていた。
WEBを本職にしている人はもっと難しいことをやっているのだろう、と思っていた。
人気のソシャゲを作ったり、なにかにAI搭載したり、顔認証とか、仮想通貨のブロックチェーンとか、量子コンピュータ作るとか、
そういうことをするのがWEB業界の仕事なのだろうと思っていた。
わたしのサイト作りは趣味の範囲内で、たまに知人からお金をもらって作っていたけれど、とても本職にはできないだろうと決めつけていた。
しかし、職業訓練に通って(無料)、実務に必要な部分を深掘りして教えてもらい、体系的に習得したら定職に就けた。
簡単にデザイナーになれた。
知識の習得にかけるコスパはとても良い。
だいたい無料でここまでこれた。預貯金もまあまあ作れている。
会社に入ると、その筋に詳しい人が無料で教えてくれる。
未経験からフリーランスデザイナーを目指すより、ひとまず会社に雇われて、インハウスデザイナーとしてスキルを磨く方がいい。
WEBデザイン経験の長い人が、必要な知識をガンガン教えてくれる。
だいたいの先輩が、楽しく、嬉しそうに教えてくれる。
テラテイルに代表されるように、テック系の人たちは知識を教え合う文化がある。
情報収集も兼ねつつ、分からない部分を教えてくれる。
流行りの言語や参考書籍、面白いサービスも教え合う。
大学生がそのまま大人になったようなテンションだ。
近所のうまいラーメン屋を教える気軽さで、疑問に答えてくれる。
その出し惜しみしない感じが、他業種と一線を画している。
たまにYouTubeで、ちょっと怪しいクリエイターやスクール系のCMが流れてくる。
在宅の動画編集で月収50万円を稼いでいますユリカです。
私がどうしてこのような生活を送れるようになったか知りたいですか?
とか。
WEBデザイナーになりたい方、弊社の無料のセミナーを受けていただけませんか?
とか。
言い方から、怪しすぎる。
マーケティングの一種なのかもしれないけれど、普通に詐欺っぽい。
そんな広告宣伝に踊らされなくても、気になることをググればあっさりと回答が出てくる。
だいたい初心者が抱える疑問は、ググるとあっさり出てくる。
同じレベルの初心者が過去に聞きまくっているからだ。
あとは「もくもく会」や「ハッカソン」などの交流会的なものに参加する。
テック系の知り合いを増やし、シェア文化に参加する。
slackなどに誘ってもらえたら、勝手に情報が集まってくる。
お金を払って、よく分からんセミナーやスクールに加入する必要はない。
楽しく学ぶ気合さえあれば、ググりまくって、ちょっとハンズオン的な書籍を買ったりして、初期費用を抑えつつ知識の習得が可能だ。
それでも難しかったら、無料の職業訓練に通えば良いし。
デザインとかプログラミング楽しいな、と思えたら、だいたい定職につける。
ゲーム楽しいな、と思えても、なかなかプロゲーマーにはなれない。
でもWEBクリエイターなら高確率でなれる。
それもWEBデザイナーの良いところであり、WEBエンジニアの良いところだ。
ちなみに、WEBデザイナーもWEBエンジニアもあまりオシャレじゃない(当社比)。
当方、エンジニア系の知り合いが多いが、すごい技術を持った人でも地味な格好をしている。
誤解を恐れずに言えば、インキャに見える(失礼)。
テックの神様スティーブ・ジョブズとか、普通にオシャレじゃない。UNIQLOを着ている。
ある意味ではシンプルな洒落っ気とも言える。
しかし、そのへんのおじさんたちもUNIQLOを着ている。
自己ブランディングが得意な人や、その業界でトップレベルに名を馳せている人は、自分の生き方をデザインしている感じなので、オシャレだ。
オシャレな服を着て、オシャレな場所に住み、オシャレなものを食べている(と思う)。
だいたいのWEB業界人はオシャレじゃない。
野生のクマとか、オタク系の大学生とか、自宅警備をしている人とかと横並びになると、一体どれがWEB業界人なのか判断がつかなくなる(超失礼)。
わたしもデザイナーのくせにオシャレじゃない。
普通のインキャだ。
インキャな服を着て、インキャな場所に住み、インキャなものを食べている。
ヲタクに恋は難しい。
ギークはオシャレすら難しい。
余談だが、プライベートでデザイン添削を始めた。
知り合いのエンジニアさんに頼まれた。
ちょうど暇だったので、新人さん相手に無償でやっている。
わたしごときの底辺デザイナーがデザインを教えて良いんだろうか。
変なこと教えてないと良いけど…と思うけど、まあ無償なので、多少のポンコツ具合は許して欲しい。
わたし自身も、無料のもくもく会や低価格のハッカソン、Adobe XDが出始めたころ「ひたすらAdobe XDを愛でるイベント(たしか参加費500円くらいだった)」で、たくさんの先輩から色々な知識をもらった。
仕事でも、先輩にあたるテック系おじさんたちから色々なことを教わった。
全部無料だ。
無料で得たものがこの業界で生き抜くための血肉になっている。
「君は拾い、宿していけ。拾うもの全てが…君の価値だ」
傑作のファンタジー漫画「メイドインアビス」の名言だ。
その名言は、WEB業界にも当てはまる。
君は拾い、宿していけ。
拾うもの全てが…君の価値だ。
というわけで、価値ある知識を拾って宿しまくれるWEB業界。
わたしは未だにへっぽこだが、
なんとなく得た知識を、なんとなく入りたての人に伝えていけたら良いと思っている。
師弟関係はめんどいので、肩を並べる感じで、ゆるーく支え合えたら最高だ。
※実戦で使えなかったらゴメン!
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