【ミリ知ら向け解説付】2024/09/23統率者戦禁止改訂のここがすごい!【EDH】
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皆さん、令和最大の統率者フォーマットの事件が発生しました。
本当に大事件としか言えません。
何が事件なのかとどれくらい大変なのかを説明していきましょう。
※この記事は初心者・未プレイ向けの解説記事となります。
何が起こったのか?
MTGのフォーマットのひとつである統率者戦の禁止改訂がありました。
前回の改定は2021年の半ばであったため、実に3年ぶりの禁止改訂となります。
冒頭の画像でも何度も貼っていますが以下の4枚が禁止推奨になりました。
【波止場の恐喝者】 禁止
【宝石の睡蓮】禁止
【魔力の墓所】禁止
【有翼の叡智、ナドゥ】 禁止
※「禁止推奨」は統率者特有の書き方のため、実質的に禁止と読み替えてください。
まず4枚の禁止というのが異例の出来事です。
統率者戦の禁止改訂が公式により整備されるようになってから14年ですが、特殊な事例を除くと4枚の禁止はこれまでなく、更に言うとその全てが構築を左右するレベルのパワーカードという本当の本当に異例尽くしの大事件です。
ミリ知ら向け解説
「どんなデッキでも理想の構築上は入れて当然の超パワーカード」*2
(【宝石の水連】、【魔力の墓所】)と、
「その色を取る理由になる超パワーカード」(【波止場の恐喝者】)と、
「最強アーキの軸になるカード」(【有翼の叡智、ナドゥ】)
が一気に禁止となりました! 明日からの環境は誰にも分かりません!
そんな状況です。
なんで????????????????
他ゲーで言えば寝て起きたら、
「強欲な壺と貪欲な壺と金満で謙虚な壺が一気に禁止になってた」
「2マナのマナ加速が使用頻度上から3枚死んだ」
「トレーナーカードとボールがいきなり4種類くらい逝った」
くらいの衝撃度だと思ってください。
ヤバいでしょ? ヤバいんですよね。
なんとなくすごいことが起こってると理解してもらえればそれでオッケーです。
※ちなみに以下では下記略称にてカード名を表記していますのでご注意ください。
【波止場の恐喝者】→はとかつ
【宝石の睡蓮】→ジュエロ
【魔力の墓所】→クリプト
【有翼の叡智、ナドゥ】 →ナドゥ
プレイヤー向けの解説
個人的には以前から言われていた話ではあるので「ついに来たか」という感じ。それにしても4枚一気に改訂はかなり予想外でした(あっても【魔力の墓所】と【ナドゥ】2枚とかと思っていた)。
かなり以前に統率者委員会で「【魔力の墓所】と【太陽の指輪】をキャストできたプレイヤーの有利が大きすぎる事を懸念している」という声明が出ていたので遅かれ早かれマナベース部分にメスを入れてくるのは分かってはいたのですが、一緒にジュエロとはとかつまで死ぬとは……。
まあはとかつは気軽にコンボし過ぎだしジュエロもクリプトもロケットスタートしすぎでカジュアル卓を完全に粉砕しかねない勢いだったのでしょうがないです。
ナドゥ君はちょっとカジュアルに存在自体してはいけないレベルのヤバすぎる統率者だったのでちょっとノーコメントで……。統率者していしなくても【稲妻のすね当て】みたいなユーティリティカードと組んで爆発的なアドを稼ぐのはちょっと許される理由がないですね。
一応言っておくと私自身は今回の改定は否定はしない立ち位置です。いつかはやらないといけない大ナタを振るった。それ以上でも以下でもありません。
統率者は多人数戦フォーマットなので、1人のマナが爆発的に加速するとゲーム体験が壊れてしまいがちなのは当然です。そこをサポートするカードはどこかの水準に達した時点で禁止されてしかるべきだと思います。
勿論この件で批判や恨み言が湧くのも納得はします。自分も上のカードそれぞれ2枚以上は持っててデッキに全部入れていたので……。
ただその辺の話は別でやるとして、今後統率者戦でどの様な影響があるのかを考えていきましょう。
統率者の今後
じゃあ実際今後何が起こっていくのか?という部分で悪い部分と良い部分をそれぞれ以下に予想として書いていきます。
当たったらふーん、外れたらだっせー程度で流し読んで貰えれば幸いです。
・悪い影響
➀cEDH界隈の混乱
これが一番大きいと思います。競技的なフォーマットとして統率者を遊んでいるプレイヤーからすれば上記の様なとんでもない改訂の為、環境が720度変わると思って良いでしょう。
特に【有翼の叡智、ナドゥ】は現在のcEDHを大きく定義していたトップメタデッキと言ってなんら遜色がないシェア率と勝率でした。それが根本から成立しなくなるのは前代未聞です。それだけでも大混乱なのにクリプト・ジュエロ・はとかつの禁止です。
ナドゥとは違い他三枚はcEDH環境であれば8割がたのデッキが採用していると言っていいパワーカードです(はとかつのみ固有色を持ってますが赤いcのデッキではとかつ取ってないデッキを見た事ないレベル)。
つまりトップメタが規制により消失した上で汎用カードも3枚無くなったメタゲームを考える必要が出てきます。とんでもないですね。
流石に遊戯王のリンクショックやデュエマのアドバンスオリジナル制定という程ではないですが混乱は起きますし、ついていけなくなって引退するプレイヤーもある程度出てきそうだと思います。
実際どうなんでしょうね?ナドゥ死んでログテヴェ等2キル君も相当キツくて重量級のティヴィットも厳しいと来れば順当に考えたら上がってくるのはステラ・リーだとは思いますが、そうなるとナドゥで死んでたスタックス系は復活してくるだろうし緑のジェネラルはほぼノーダメかつエドリックなんかはむしろ元気になるだろうし……。もっとちゃんとしたプレイヤーの評価を待ちましょう。
②高額カード禁止による暴落
普遍的ゆえに多くのプレイヤーの不満が貯まりそうなのはこれです。
ナドゥ以外の三枚は必須級のカードだったため、どれもかなり高額なカードでした。しかも統率者でしか需要がないカードのため、ほぼ全てのプレイヤーは統率者用として購入していたと思います(クリプトについてはヴィンテージ需要も無くは無いですが)。
それが一夜で全く使えないカードになってしまったため、まあそりゃ気分は良くないですよね、という話。
私もジュエロは2枚とも自引きしましたがクリプトは結構安くない買い物だったのでちょっと残念な気持ちではあります。
まあこれはどんなTCGでも起こる事です。
③重い青白系ジェネラルが出しづらくなる
これは考えてなかったんですが他のプレイヤーとの話で気づかされました。
赤黒緑のマナ加速が得意な色と違って青白は性質上マナファクトで加速するしかなかったのですが、この2色はファクトのサーチ手段や利用価値が高かったためクリプトとジュエロの依存率がとんでもなく高かったです。
例えば【覇者シャルム】のようなジェネラルは他と比べて明らかに大打撃を食らってしまってレベルそのものを見直す必要が出てくるかもしれません。
・良い影響
➀統率者そのものへの参入障壁低下
まず一番大きな部分がこれだと思います。色々と初心者からの質問を受けているとやはり、「【魔力の墓所】必須カードだけど高すぎて買えません……」という話はかなりの高頻度で聞きました。でもこれからは胸を張って「禁止だから買わなくていいよ!」と言えます。やったね!
実際の話統率者に参戦するハードルに金額的な問題はそれなりに付きまとっていたので、いくつかその問題が緩和するのは願ったり叶ったりです。
②冷えゲーの緩和
海外で言うsaltな塩試合ってヤツ。ジュエロやクリプトによるロケットスタートを切ったプレイヤーがそのままゲームを走り切る事が少なくなります。
特にこれを非コンボ環境のカジュアル卓で決めてしまうとかなり気まずくなってしまうので、これが少なくなるのは良い事かと思います。
③カジュアルクリプト・ジュエロ問題
地味にずっと論争になっていた「カジュアルデッキにクリプト・ジュエロを入れるのは有りか無しか」という
「子供が遊びで話すスタローンとジャン・クロード・ヴァンダムはどっちが強い? 」みたいな話に一応の決着がつきました。
今度は金属モックスや宝石の洞窟で論争にならない事を祈るばかりです。
という所でしょうか。
正直波紋がデカすぎてこれがどんな影響をもたらすか全くわかっていません。ここにショップの在庫だったり個人の感情が絡むためしばらくは統率者界隈は波乱含みの様相になるでしょう。
ですが最終的にこのフォーマットが更なる発展を見せてくれる事をプレイヤーとしては祈るばかりです。
※また1週間後に追記するかも。(9/24)
最後に
2個目の記事でこんなとんでもないものを書かされるとは思ってもみませんでした。
ゆくゆくは動画なども作りながらまったりと統率者関連の情報や新カードの解説をしていければと思っていますので興味があればスキ!とフォローをよろしくお願いします。
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