KennyDoes ONEMAN LIVE “Golden”
どうも。らすてゃらです。
今回は4月13日に大阪・CONPASSにて行われた KennyDoesさんのワンマンライブの感想というかライブレポというかをお送りします。
間違っているところはあるやもしれませんが、雰囲気で楽しんでいただけたら幸いです。
『ハイキュー!!』の田中龍之介のセリフをサンプリングしたイントロから「ようこそGoldenへ!一晩中遊ぶ準備できてますかー?」と登場したKennyDoesさん。
オープニングナンバー『上に』でのっけからオーディエンスの手も上に。2曲目の『ビッグ太陽の塔』の時点でもう結構な盛り上がりっぷりでした。
続いては「色々あったけど変わんねぇってことで」と『NEVER CHANGE』と『DAYZ』を披露。マイクを外して地声での「黙ってやるだけだぜ Oh Yeah」バリかっこよかったです。
「みんなのお陰でワンマンライブすることができました。ありがとうございます」と感謝を述べるケニーさん。
初めてステージに立ったのは同会場で行われたENTER(韻踏合組合主催のMCバトル)だったそうで、ステージの上手に立って「ホンマにここ」と仰ってました。
当時の自分のファッションについては「PUNPEEの6番煎じ」と評してました(笑)ちなみにその時はベスト8までいったそうです。
MC明けの『Ball Game Season』ではTERUさんが登場し、大きな歓声で迎えるオーディエンス。
TERU:おめでとうございます
KennyDoes:ありがとう
TERU:僕もう、ドイケンさんがこんぐらいの時から知ってるんで(胸くらいの高さに手をかざし)
KennyDoes:10歳やん
TERU:みんなKennyDoes好きですか?
(会場歓声)
TERU:俺の方が好きやな
(ケニーさんと会場笑い)
KennyDoes:TERUのことも好きやんな?
(会場歓声)
KennyDoes:でも更にもっと好きになってほしいからTERUに1曲渡したいと思います
TERUさんは『京阪線』で一瞬ケニーさんのワンマンだと忘れそうなくらい会場をしっかりロックしてました。
ケニーさんも「負けてらんなさあるよね」ということで『RUN!』『急いでる』『気持ち』と立て続けにブチカマしてました。
『気持ち』の「クソアチィ日本語ラップ代表」というフレーズの後「誰が俺と勝負なるん?マジで」と言ってたのが最高でした。
そこから一転して『Ten Million Interlude』『助言』と落ち着いた雰囲気の曲から「なんかやれって言わない限り、自由に踊ってってくださいって星野源さんも言ってましたー!」と『Dance Shit』へ。
続く『24』のブリッジでは「ここで俺も休憩するし、みんなも休憩して」と呼びかけてました(笑)
アウトロはなぜか『梅田ナイトフィーバー’19』のフックをゆるく歌って締め。
KennyDoes:こんな楽しいと思ってなかった。マジありがとうございます!
みんなようやってんな。teppeiさんのワンマンの時思ったけど「teppeiさん、すごい動くや〜ん」って
teppeiさんの人間洗濯機チャレンジ、あれめっちゃいい試みやなと思って
人間洗濯機チャレンジとは、teppeiさんのワンマンライブで行われた「曲の中で『人間洗濯機』というフレーズが出てきたら観客が右回りに移動する」という画期的な試みのことです。
(俺の記憶違いでなければケニーさんはあの日「罰ゲームやん」と言ってたような気が)
pekoさんに曲があるか確認して、人間洗濯機チャレンジ開催を匂わせておきながら結局やらず(笑)
KennyDoes:ちょっとヒヤヒヤしてもらおうかなって。絶対やらへんから俺は
(会場笑い)
KennyDoes:でもteppeiさんにリスペクトを贈りたいと思います。あんなにクレイジーな人なかなかおらんから
(会場拍手)
『旅』ではpekoさんもDJブースからラップ。それがまたかっこいいんですよね。
『Elevator』で身体を揺らした後は「俺の紆余曲折聞いてくれよ」と『KIDS』へ。
「Still ありもしない 宝探してる あの日のkids」をしっかりレスポンスする皆さんを「やるやん」と褒めるケニーさん。よく訓練されたヘッズですね。
続いては「現在進行形で何か頑張ってる人はその先にいい夜が待ってると思うんで」と『夜は待ってる』を披露。
舞台袖で準備万端なガガさんに気付いて「めっちゃ用意してるやん」と笑うケニーさん。
ガガさん曰く「5曲目くらいから待っとんねん」とのことでしたが、Cosaquさんは「このまま呼ばへんって手もあるよな」と提案してました(笑)
「とりあえず一回出てきてもらおう」とガガさんが呼び込まれるとビートが流れ始め、いきなりフリースタイルをやることに。
ざっくり言うと、ガガさんも今アルバム作っていて、近いうち(来年?)に出るので、ワンマンやる時は今日みたいに盛り上がってほしい的な内容でした。
最後はケニーさんもキレッキレのフリースタイルをブチかまして、その流れで『Pay』にいくかと思いきや「プーロー!」とストップ。
ケニーさんから「ここでお知らせです。Payやりません」と宣言されて「そんなことある?」と驚くガガさん。
リハでやったのに本番でやらないというドッキリに成功したケニーさんが「みんなには申し訳ないんだけども、3人の曲やってもいいですかー!」と言って、pekoさんと3人の曲『oddBRED』へ。
いきなりだったのにちゃんとやり遂げたガガさん素晴らしかったです。
「Payはリハで飛ばしてたけどoddBREDは余裕でできたな」と言うケニーさんにガガさんが「マイクが覚えてるから」と返すと、会場はなんとも言えない空気に包まれてました(笑)
ガガさんが退場し「おふざけは一回置いといて」と仕切り直したところで、大阪公演には出演予定がなかったIKEさんがサプライズで登場し『It's You』へ。
IKE:初めまして、IKEです
KennyDoes:ありがたいね、来てくれて
IKE:しっとりケニーもめちゃくちゃいいですよね
(会場歓声)
KennyDoes:みんなありがとー!(なんか女性アイドルみたいなトーン)
IKEさんにももう一曲やってもらうということで、Doggy G Central Recordsよりトークボックス奏者のBaramonKさんも登場。
『Stakeholder』を歌い終えたIKEさんはケニーさんとガッチリハグをしてステージを後にしました。
いよいよ終盤に差し掛かり「思い残しないように身体動かしてってくれますか」と『Banagher』『セレブレイション』『Nothing Wrong』を披露。
「セレブレイション」の大合唱で、皆さんホントにこの曲好きなんだなぁと強く思いました。
KennyDoes:今日は本当に来てくれてありがとうございました
誰が聴いてくれるとかどんぐらい聴いてくれるとかクソどうでもよかってんけど、こんなに聴いてくれる人がいるんだったらもうちょい頑張ろうかなって思いました
ぶっちゃけとくとマジで40までラップやってる気せえへんくて……古武道さんの前でこんなこと言うの申し訳ないっすけど(笑)
音楽は好きやからそういう仕事やれたらいいなと思っててんけど、できる限り自分のペースでやろうかなと思うんで、ずっと聴いてくれたらめっちゃ幸せ!
最後にやる曲はみんなに『ラストの方がいいんちゃう?』って言われたけど俺は『最初がいいっす』ってアルバムの最初にした曲です
ラストナンバー『歩く』では皆さん余力を残すつもりは一切ない感じで目一杯フックを歌っていたのが印象的でした。
ケニーさんが「ホンマにありがとう!」とステージを後にすると、会場からはアンコールを求める拍手が。
程なくして再度登場したケニーさんでしたが、アンコールの曲を決めとくのはおかしいという理由で何も決めてなかったそうです。
「今から決めるからちょっと待ってて」と言い「梅田サイファー手ぇ挙げて」と客席を見渡して、KBDさんとteppeiさんに「ちょっとステージ来てもらっていいっすか」と呼び掛け。
そこでガガさんが舞台袖から現れ、ケニーさんは「忘れてた、ホンマにごめん」と笑いながら謝ってました。
急遽参加することになったKBDさんが「ホンマになんも聞いてへん」と言うと、ガガさんは「俺なんか言われとったことと違いますからね」と(笑)
pekoさんも含めて歌う順番を決めた後『マジでハイ』のイントロが流れると一際大きな歓声が上がり、ブチ上がる会場。
ケニーさんが「これで終わりでいいっすか?」と聞くと会場からは「えー」という声が上がり、もう一曲やることに。
ラストの曲が決まって「マジでリハやってないから何かあったら笑顔でお願いします」などと話していた時、最前列の方から「血が出てる」と言われて「うわっ、マジや!」と驚くケニーさん。
どうやらマジでハイの時にガガさんにぶつかられて肘を負傷した模様。
ILL SWAG GAGA:ごめんごめんごめん
Cosaqu:ガガ、吸うたって
KennyDoes:絆創膏あるなら絆創膏の方がええやろ!
最終的にはガガさんが絆創膏を持ってきて、ケニーさんは「怖い〜ホンマに嫌や〜」と言いながら貼ってもらってました。
「ガガさんKOPERUくんの歯も折ってるから」という情報に軽く悲鳴が上がる会場。
手当てとグッズ紹介と東京公演の告知を終え、本当の本当に最後の一曲『考えすぎは良くないぜ』へ。
珍しく歌詞を大幅に飛ばしていて、曲終わりに「マジで申し訳なかったと思う。正直、俺にできない曲なんてないと思ってた」と謝ってました(笑)
最後は「ホンマに、ホンマに、ホンマに、マジで来てくれてありがとう!KennyDoesでした!」と改めて感謝を伝え、2時間弱のライブを締め括りました。
MCが少なかったので「もうちょっと休んでくれてもいいんですよ?」と言いたくなるくらいでしたが、激うまラップをガンガン浴びれて最高の時間でした。
皆さんにお伝えしたいことは、マジで隙あらばケニーさんのライブに足を運んでいただきたいということです。
40までラップやってる気がしないと仰ってましたし、ケニーさんのライブを生で見れる時間はもう10年切ってると考えていただいて。マジでマジで。
この日のセトリでプレイリストを作りましたのでApple Musicの民はよろしくお願いします。
それ以外の民はTuneCoreからセルフサービスでお願いします。ごめんね(突然のタメ口)
結構長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!
あとはもうレポでも感想でもなくただのお気持ち表明なんで読まなくても大丈夫です。
欲を言えばケニーさんには末永くラップし続けてほしいですし、Mummy-Dさんみたくアラ還になってもまだ「ラップ上手くなりたい」って言っててほしいぜ、とは思ってます。
そうでなくても、なんにしろケニーさんがその時ベストだと思える形で音楽に関わっていてくれてたらそれももちろん全力で応援させていただく所存です。
俺は音楽を聴く時にわりと構造分析しがちなところはあるんですけど『KennyDoes』は久々に純粋な気持ちで楽しめた一枚でした。
上半期も終わってないうちからもう「俺の今年の年間ベストアルバムはKennyDoesです」と言わせていただきます。
年末答え合わせして万が一違ってた場合は容赦なくシバいてくれていいレベル。それくらい好き。
この度は本当に素晴らしいアルバムとワンマンライブをありがとうございました。
ケニーさんが心身共に健やかで幸せに暮らせることを心よりお祈りしてます。