夢は夢にあらず、されど夢は夢。
☆はじめましての方、プロフをご一読くださるとありがたいです。☆
リアル推し。
二次元と呼ばれるアニメやマンガの世界とは違い、実在する「推し」。
平面キャラとメジャーアーティスト中心に追っかけていたところに、いわゆる地方アイドルと接する機会があった。まだ駆け出しだった彼らが一生懸命パフォーマンスをする姿を見ていると、どこか応援したくなった。
本格的に沼に落ちたのが彼らを知って3ヶ月後、新パフォーマンスを披露した時。それまでにないハードな動きを懸命に表現する彼らが胸アツで、はいドボン。
その内の一人が数年越しのイチ推しとなるのだが、それは別の機会にお話しするとして。
足繁く通うようになってから気付いた。
彼らはファンに優しい。
そらそーだ。私は彼らの収益の源だ。会社でいう取引先だ。粗相はできなくて当然。特に結成してあまり月日の経たない集団が故に、今思えばファンサは過剰だった。
しかし舞い上がってるもんだから、もうただ嬉しくて幸せなのだ。
三回目くらいで顔を覚えてくれて、チェキ列ではそっと背中に手を回してツーショを撮ってくれた。「名前、オワリノアオイ(ファンレターに書いた名前)ちゃんでいい?」って自分から聞いてサインしてくれた。服を褒めてくれたり、髪型が変わったら気付いてくれた。ステージ後に「あそこから見てたでしょ?」と私を気付いていることを匂わせた。
その当時の私は自惚れていた。
「きっと私は特別なファンなんだ」
さて。
今、「私は特別」と思っている小団体のファンの人々よ、私は言いたい。
落ち着け。
お前はファンだ。それ以上でもそれ以下でもない。ただ、ファンなだけだ。
些細なきっかけで、私はそれに気付いてしまった。
いやあ、そりゃ落ち込んだわ。
勝手に彼氏に浮気されてた気分になったもんね。まず私のもんでもないのに。
ただ幸いなことに、私の性格が「私を好きな人より、私が好きな人」だったので、そんなことはどうでもいいから応援したいんだ!という結論に至った。それだけなのだ。ほんと、これは幸い。だから今でもずっと彼を応援できている。
何事もほどほどにしとかないと、推しにも、周りにも、自分にも、ヤバい奴になるだけ。
実際、そのヤバさで身を滅ぼした人を何人も見送った。
次はそんな人たちのお話しができたらいいな。
それでは、まずはこれにて。