レンタルなんもしない人の本
『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』
『レンタルなんもしない人のもっとなんもしなかった話』
『〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます』
忘れたいことがあるとき、
本の世界に逃げたいとき、
悩んでいる内容に近い本、
心に寄り添いすぎる本ではダメなときがある。
小説やハウツー本ではかえって悩んでいることを思い出させられてつらい、
全然関係ない世界に没頭したくなるとき、ありませんか?
そんなときに適した本は、今のところ前述の3冊しかない(おすすめあれば教えてください)。
Twitterで発信を続け、利用者が続々と集まる話題の人、レンタルなんもしない人さん。
その活動の記録がはじめの2冊。最後の1冊は、ご自身の活動についての考察が多め。
レンタルさんや利用者さんの人生のとある瞬間が切り取られて淡々と描かれており、淡々と読めます。
交差点や駅前で行き交う人々を眺め、会話を聞いているような感覚。電車の窓から通り過ぎる景色をボーッと眺めているような心地よい感覚になれます。
人の数だけ物語があるんだなと、人混みを俯瞰しているような気分。
自分の悩みも人から見れば、こんなふうに淡々としたものに映るのかなと、少し気が軽くなります。
いつかレンタルしてみたいです。