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松江、出雲ひとり旅

誕生日は毎年1人で好きな場所でもある飛騨高山で過ごしていたのだけど、今年は違うところへ行ってみようと思い島根県2泊3日の旅へ。

島根県を選んだ理由は、住んでいる滋賀県から遠すぎないことと今まで泊まりで行ったことのない県だったから。

行ったことない場所に行くの楽しみ。

島根県に何があるかはあまり調べずにとりあえず松江に宿をとって、あとはそのときの気分で決めてぶらぶらする。そんなざっくりした旅の始まり。

松江到着

松江へは京都から新幹線に乗って、岡山で特急やくもに乗り換えて約4時間。お昼頃に松江駅に到着したから、まずは腹ごしらえだ。

松江というか島根県の食べ物で知っているのが蕎麦だけだったから、どこか蕎麦の美味しいところあるかな?と探していると松江城の近くに評価の高いお店があったからそこに決定!

松江駅からだと歩いて30〜40分くらいだけど、せっかく初めての場所だから歩いて行こう

この日は運のないことに風の強い日だったのだけど、宍道湖沿いを歩きたかったから風をダイレクトに浴びながら歩いていく。

割子そば

強風に耐えながらなんとか松江城のお堀近くにある神代そばさんに到着。

とろろ割子

とろろ割子を注文。ここの蕎麦は十割そばらしく、普段二八そばを食べる機会の方が多いから食べるのが楽しみ。

では、いざ実食!

十割そばってちょっとボソついてるようなイメージが勝手にあったんだけど、想像よりもツルッとしていたから食べやすくて蕎麦の香りもしっかりと感じられて美味しい〜

この日は6月なのに気温が30度近くになるほど暑く、蕎麦に出汁、とろろ、卵の組み合わせが暑い日に良すぎる!

お腹も満たしたので次は松江城へ

12天守の1つ

松江城。またの名を千鳥城

松江城は現存している12天守の1つだから、観光するなら行っておかないとね!

黒色の渋さがかっこいい

いろんなところに1人で旅をするようになってから、その土地の歴史を知るのって楽しいな〜って思うようになって、行き先にお城があると行くんだけど、お城ごとにそれぞれ特徴があってなかなかに楽しい。

松江城の場合、井戸がお城の中にあったり、屋根についてる鯱鉾が木製のものでは最大だったり、石落としの場所が外から分かりにくい構造になっていたりする。知るのって楽しい。

天守最上階からの眺めも良くて好き。

風の強い日だったから髪の毛ぼっさぼさになったけど。

堀尾吉晴公

松江は茶の湯文化が根づいてる場所でもあるということで、お茶と和菓子を目指して、次の場所へ。

またね。堀尾吉晴公。

和菓子を食べたい

和菓子を求めて、松江城の近くにある「松江歴史館」の中にある喫茶きはるさんへ

抹茶と和菓子

外が暑かったので、冷たい抹茶と和菓子のセットを注文。

和菓子のほっこりする甘さが抹茶と合って落ち着く〜

中庭を見ながら和菓子を食べて、抹茶を飲んで、良い空間だからついついゆっくりしてしまいたくなるところだけれど、そろそろ夕日の見える場所に向かわないと。

夕日を撮りに

宍道湖は夕日が綺麗に見ることの出来るスポットとして有名だから、夕日を撮りに行く!

夕日が沈み始めるまでになんとか撮影場所に到着したので、しばらく湖岸でボーッとすることに。

宍道湖から

夕暮れ時は、雲もいい感じにあって綺麗な夕焼けを見ることが出来て満足!

夕焼け終わり

夕日が沈んだ後のしばらくの間だけ見られるピンク色の空。

見たかった景色も見られたので、夕飯を食べて明日へ備えてゆっくりしよ。

出雲へ

2日目は出雲へ向かって出発!

畑電車北松江線「松江しんじ湖温泉駅」から乗って「川跡駅」で一畑電車大社線に乗り換え、「出雲大社前駅」へ。1日フリー切符があるの嬉しい。

出雲大社

駅から出雲大社へは歩いて5分くらい。

勢溜の大鳥居

ということで、出雲大社に到着!

出雲大社へは1度だけ来たことがあるんだけど、別府から車で帰ってる途中に寄っただけで時間がなくて大しめ縄のところだけ見て帰ってしまったから、実質今回が初めて。

白い鳥居

奥に見える白い大きな鳥居は宇迦橋の大鳥居。

白色の鳥居って特別な感じがして良いね。白色なのは何か意味があるのかな?因幡の白兎の白色なのかな?

木漏れ日が涼しさを与えてくれる

木漏れ日の参道を歩いていくの気持ちいい。

ちょっと涼しく感じる。

御本殿

御本殿へ入れるのは正月期間とか特別なときだけなので、御本殿前の八足門で参拝。

出雲大社の参拝は2礼2拍手1礼ではなく、2礼4拍手1礼。

例祭が行われるときは無限を意味する数字の「8」から8拍手らしく、普段はその半分の4拍手をするのを作法としているんだとか。

出雲大社といえばこの場所

出雲大社に来たならばこの日本最大級の大きなしめ縄がある神楽殿は見ておかないとね。

出雲大社に行くまでしめ縄のイメージしかなかったから、しめ縄があるのは本殿だと思ってた人はきっと自分だけじゃないはず。

2日連続

出雲大社への参拝を終えて時刻はちょうどお昼時ということで、何を食べようか迷った結果、暑い日はやっぱり冷たい麺類が食べたくなるよね!ということで、2日連続でそばに決定!

3段割子

出雲大社からすぐ近くの出雲蕎麦おくにさんへ。

スルスルっと啜れて喉越しの良い蕎麦と、鰹の効いた濃いめの蕎麦つゆで美味しかった〜

神話の舞台へ

お腹を満足させたので次は稲佐の浜へ。

晴れの海の景色っていいよね

出雲大社から歩いて20分くらいで到着〜

白い砂浜に青い海と空でいい景色!

稲佐の浜は国譲り、国引きの神話の舞台であるとともに10月には全国から神様をお迎えする神迎神事が行われる場所というなかなかのパワースポット。

弁天島の上にあるのは海の神様、豊玉昆古命が祀られている祠。

もともとは弁財天様が祀られていたらしく、そこから弁天島と呼ばれていたりいなかったり・・・

途中見つけた展望台

稲佐の浜から出雲大社に戻る途中に稲佐の浜展望台の文字を発見したから行ってみることにした。

出雲阿国終焉地之碑

進んでいくと出雲阿国の終焉地之碑があって、ここの隣の階段を登っていく。

木陰ありがたい

階段と暑さに体力を奪われながらもなんとか進んでいく。

木陰が多いのが唯一の救い。

夏の青

無事、展望台に到着!

結構登ったな〜

綺麗な浜がずぅっっっと続いてるのがよく分かる景色。風も気持ちよく感じるくらいだしちょっと休憩。疲れたー

人もほとんど来ないからゆっくり出来た。展望台の階段が錆びててちょっと怖かったけど。

冷たいぜんざい

出雲大社に戻ってきて、冷たいもの何か無いかな?と思って探していると冷やしぜんざいがあったので坂根屋さんへ。

夏の冷たいぜんざいは最高

ぜんざいは出雲が発祥の地と言われている場所で、坂根屋さんは明治5年からの老舗のお店なんだとか。

冷たくて優しい甘さのぜんざいで美味しかった〜。漬物でさっぱりできるのも嬉しいポイント。

あんこ好き。

ちなみにぜんざいの語源は、旧歴の10月に出雲で行われていた神在祭で配られていた「神在餅(じんざいもち)」の「じんざい」が変化して「ぜんざい」になったらしい。

チョコレートタルト

まだ帰るには時間があるからどこかゆっくり出来るお店無いかな?と思ってGoogleMapで調べていると、チョコレート屋さんのカフェを発見!

ということで沖野上ブルーカカオさんへ。

チョコレート好き

チョコレートタルトと珈琲。

チョコレートタルトはケーキ屋さんとかにあるタルトとは違っていて、甘さは控えめでカカオの風味がしっかりと感じられるチョコレート屋さんならではのタルトで美味しかった!

色んな種類の板チョコも売ってるからチョコレート好きな人は是非行ってみて欲しい。

奥の雲が夏っぽい

お土産も買ったから、そろそろ松江に戻ろっと。

夜ご飯はラーメン食べて満足の2日目でした。

松江散策

今日でいよいよこの旅最終日。

とりあえず朝ごはんを食べに行こう。

ローカルチェーンで朝ごはん

朝ごはんを食べに珈琲館さんへ。

珈琲館さんといってもおそらくこれを読んでくれてる人の大半がイメージしているであろう緑色の看板のあの珈琲館さんではなく、松江、米子、皆生にあるローカルチェーン店の方ね。

ローカルチェーン店行くの好きなんよね。

珈琲館 京店店

建物の雰囲気好き。

朝から幸せ

あまりお腹が空いていなかったけど、1日3食何かしら食べる派なのでケーキとアイスカフェオレを注文。

珈琲がスッキリしてるからケーキとの相性が良くて美味しかった!

店内も少し暗めで落ち着くからついついゆっくりしたくなる雰囲気で良かったな〜

屋根の下がる船に乗って

朝からケーキを食べて幸せ気分になって、次に行くのは松江城。

松江城は1日目にも行ったけど、やり残したことがあったからね。

そう、屋根が下がってくると噂のあの船に乗って堀川めぐりをしなければ!

例の船

堀川めぐりは何ヶ所かで乗り降り出来るんだけど、今回は大手前遊覧船乗場から乗ってそのまま1周していく。

時間は1時間かからないくらいだから、観光時間的にもちょうど良い長さ。

堀川めぐりスタート!

いざ出発!

お堀めぐりの楽しみといえば船からの景色もそうなんだけど、やっぱり船頭さんの話が聞けるところだと思う。

石垣の作りが場所によって違う話、カラコロ工房の由来、小泉八雲の話などなど色んな話が聞けて面白かったなぁ。

途中で松江に関係する歌とかも歌ってくれるのも良かった!旅情感増してく!

橋の下通るのワクワクする

堀川めぐりでは何ヶ所か橋の下を通るんだけど、その中でも数ヶ所だけ橋の高さが低くいから船の高さを変えないと通れないということで、この船の屋根が下がってくる仕組みになっている。

乗ったことがある人は分かると思うんだけど、想像しているよりも下がってくるんよね。

最初「え?そんなに下がるん?ほぼ前屈やん」ってなった。

体が硬い人は気をつけてね。

地元の人達で管理してるらしい
船から見る天守も良いね
雰囲気感じる橋

船頭さんの話を聞きながら景色を楽しんでいたら1時間なんて一瞬で過ぎてしまった。

楽しかったから、福岡の柳川の川下りとか他の場所のもいつか乗ってみたいな。

ご当地B級グルメ

堀川めぐりを終えて、お昼ごはんへ。

松江の隠れたソウルフードと言われている?カツライスを食べるべく、西洋軒さんへ!

絶対美味しい

ご飯にカツ、そしてデミグラスソースがかかっていて、美味しいのが確定している見た目のカツライス!

デミグラスの酸味でさっぱりした味でペロリと食べられた。

松江のカツライスの定義は、ご飯の上にカツが乗っていて洋風のソースがかかっていてワンプレートであることらしく、味付けが決まっているわけでは無いみたいなのでお店によって違ってくるらしい。

お店が色々ある中で今回西洋軒さんを選んだのには理由があって、松江で初めてカツライスを提供したのが西洋軒さんと言われているので、やっぱり元祖を食べておかないとね!ということで西洋軒さんにしました。

胃袋が無限だったら他のお店と食べ比べとかしてみたかったなぁ。

松江藩の武家屋敷

帰るまでまだ時間があったので、松江城の城下町の塩見縄手と言われる通りにある武家屋敷へ。

武家屋敷

この武家屋敷は江戸時代に松江藩の中級武士が住んでいた場所で、当時の生活様式が分かるように展示されている場所。

派手さとかは無いんだけど、建物も庭も穏やかな感じで落ち着く雰囲気。

すぐ近くにろくろ首や耳なし芳一の怪談で有名な小泉八雲の記念館と住居があるからそっちにも行きたかったんだけど、休館日で行けなかったからいつか行きたい。

終わり

どこに行こうかほぼ決めずに行った3日間の旅だったけど、美味しいもの食べて、夕日も見れて、土地の歴史を知ることも出来て、屋根が下がる船にも乗れて満足の旅だった!

次島根に行くときはもっと調べてからディープな場所に行ってみたいな。

城下町だった場所って、当時の街並みとか文化が残ってるから散策するの楽しいからオススメ。日本の色んな城下町巡りとかするのも楽しそう。

そういえば、宍道湖といえばシジミが有名なのに食べるの忘れてたや。また次のときだね。

それではまた。

P.S.
帰る前にどうしても買いたかったミートショップきたがきさんでコロッケをテイクアウトしたんだけど、コロッケ自体に味がしっかりとついていてソースとか無しでも満足度高めで美味しかったので、松江行かれる方は買ってみてね!

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