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Lensbaby DoubleGlassⅡ
みなさん、お疲れ様です。
Laskey@ Lensbaby Ambassadorです。
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今日は2023年2月末に発表された
新製品、Double GlassⅡのご紹介
です。
(以下、DGⅡ)
〈はじめに〉
・Lensbabyのタイプ
Lensbabyには大別すると鏡筒一体式
と鏡筒チルトタイプと2つのレンズが
あります。
鏡筒一体式はVelvetシリーズに代表
される、いわゆる一般的なレンズと
同じ外観です。
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一方、チルト式はComposer ProⅡ
と言うシリーズで、鏡筒の中央部が
ボールジョイントになっていて、
レンズ先端部分を任意に傾けることが
出来ます。
(以下、Composer)
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また、チルト式のComposerシリー
ズはオプティック。所謂レンズの光学
部分と鏡筒部分が着脱式になった
OpticSwapシステムとなっていて、
光学部分のみ交換することで、違う
レンズの描写を楽しむことが出来る。
と言う節約型の優れモノです。
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1.Double GlassⅡ
前置きが長くなりましたが、今回、
ご紹介するDGⅡはチルト式の
Composerの新しいOptic(レンズ)
で、焦点距離50mm 開放絞りf2.5。
元祖ダブルグラスは2009年発売だそう
ですが、その製品は絞り輪を備えず、
外から絞りプレートを差し込む、オー
ルドレンズの様な機構でした。
Ⅱでは、レンズ内に絞り機構が内包
されました。
また、ボケブレードが付属しています。
レンズそのものの描写はピント部分は
シャープで周辺部のボケは流れる様な
収差を敢えて残した設計になって
います。
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・ボケブレード
付属のボケブレードは、レンズの前玉
の前に装着すると、撮影した光源が
そのカタチにボケる。と言うパーツ
で、9パターンの模様の穴が空いた
円形プレートなのですが、自分で
カットしても使えるサラのプレート
2枚と合わせて11枚がスティックの
ツマミ部分に入っています。
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スティックの先端は磁石になっていて
コレでブレードの着脱がし易くなって
います。
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イルミネーションなどを撮影すると
効果がテキメンに分かりますが、
昼間撮っても何らかの反射で点光源に
なっている部分にも効果があるので
ボケに変化を付けられるユニークな
パーツです。
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2.Composer Pro Ⅱの使い方
(以下Composer)
Lensbabyは全てマニュアルフォーカス
、電子接点はありませんが、使い方は
至って簡単です。
①カメラの設定。
設定項目から「レンズ無しレリーズ」
をONに。
②絞りを任意の絞りに設定。
絞りはOptic先端を回します。
③ピント合わせ
構図の中のピントを合わせたい方向に
レンズをチルトさせて、ピントリング
を回してピントを合わせてシャッター
を切ります。
カメラのピント拡大機能などを使って
しっかりピントを合わせましょう。
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・レンズの着脱方法
Composerでは、レンズのみの交換
が可能です。
ステップ①
最初にピントリングを止まるまで
反時計回りに回してレンズが1番
出ている状態にする。
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Optic装着指標が上
レンズが出ていないとOpticの
指標が見えないので注意。
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ステップ②
鏡筒の○とレンズの○を合わせる。
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ステップ③
ピントリングが回転しない様に
持って、Opticを押し込みながら
時計回りに回す。
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ステップ④
白丸指標同士が重なるところ
まで回すと止まる。
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レンズが正しく装着出来ているか、
絞りを回しながら確認してください。
ステップ⑤
取り外し方
鏡筒白丸と、Optic 白枠丸印を合わせる。
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ステップ⑥
レンズを一番繰り出した状態で、
ピントリングが回らないよう押さえ、押し込みながら反時計回りに回す。
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3.オススメの使い方
①ピント
DGⅡは開放絞りf2.5ですが、
絞り開放だと収差の効果がかなり
大きくて、最初はピントが合わせが
難しいかも知れません。
先ずはf4-5.6くらいから使い始めて
みましょう。それでも効果は十分
分かるはずです。
慣れたら、好みで絞りを開けていくと
いいでしょう。
②チルト
特徴であるレンズのチルトはピント
合わせと像の流れに重要な影響が
あります。
先ずは構図を決めて、ファインダーや
背面液晶を見ながらピントを合わせた
いもの、位置に向けてレンズを傾け
て、ピントリングでフォーカスの合い
具合を確認しながら、傾きを微調整
します。
ミラーレスカメラならピント拡大機能
を有効に使うといいです。
尚、チルトにつられてカメラや自分
の姿勢、向きが変わらないように気を
付けてください。
③ボケ
ボケブレートを使用せずともユニーク
なボケが得られますが、ボケブレードを
使う場合は点光源になるモノを探して
使うのがコツです。
葉っぱの木漏れ日や、静物に反射した
点光源をよく観察して使うと効果が得
られ易くなります。
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④ボケブレードの向き修正
ブレードの柄の向きにも気をつけて
流れる像を効果的に演出してみて
ください。
柄の向きを回転、修正したい時は
ボールジョイント前側を回せば良い
です。いちいち、ブレードに触れる
必要はありません。
⑤ボールジョイントの動きの調整
カメラマウント側にあるシルバーの
リングを回すことでボールジョイント
の固さの調整が出来ます。
4.終わりに
Lensbabyには正しい扱い方はあっても
正しい使い方。はありません。
アンバサダーも事前に研修を受けている
訳では無く、「この人に使わせたら
面白いかも」が基準になっているかは
分かりませんが、使いながら扱い方や
描写の特性を確認し、よりクリエイ
ティブなパフォーマンスを発揮でき
るよう、日々試行錯誤しています。
名前のせいか、写りがユニークな
せいか、トイレンズみたいに思
われがちですが、レンズやボディは
高品質でもあり、オモチャでは無く
創造力と共に普通のレンズでは撮れ
ない描写を生み出すレンズシステム
です。
Lensbabyのコンセプトは、写真を、
「よりクリエイティブに楽しもう。」
と言うことです。
こんな写真が撮れた!こんな使い方が
あった!を発見したらSNSなどで
@LENSBABYUSAを付けて、是非
シェアして、みんなで盛り上がり
ましょう。^^