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マスクで考える目の文化、口の文化

今までマスクについて考えたことなかったんだけど、今回の新型コロナウイルスでは考えるきっかけになった。あれだけマスク嫌いの欧米人でもマスクを着用せざるを得ない今、改めて目の文化、口の文化の違いを興味深く受け止めていた。
何でもSMに絡めて考えてしまう性なので、もちろんそこに辿り着くわけですが。

「マスクをしている人=病人」とヨーロピアンは考える、日本のように予防とは考えないという話は、新型コロナウイルスが流行る前からフランスの友人から聞いていた。
新型コロナウイルスが中国だけのもので対岸の火事と思い込んでいたアメリカで、マスクをつけたアジア人が暴行を受けたというニュースで「欧米」がひっくるめてそうなんだとよくわかった。
ヨーロッパとアメリカじゃ大きく違うので欧米人という言葉は嫌いだけど、ここは欧米人と一括りにして話を進める。

日本人的な考えでいうと、ほんの少し風邪気味なだけでも人に移さない為にマスクをするのはマナー。病気になった後だけに使うものではない。
他にも埃ぽい場所、車がたくさんの場所では空気が汚いから使う。汚い空気の中でマスク無でいられる方が非衛生的だ。他にも女性であればメイクをしてない、日焼けを避けたいなどの理由もあるみたい。

とにかく今回は欧米人と日本人(アジア人?)のマスクに対する感覚の違いがよくわかった。この違いは日本人にとってのサングラスみたいなものかも?

私はアメリカはよく知らないのでヨーロッパでの話。お仕事中でもよくサングラスをする。例えばテラスでランチの時、 カフェのギャルソン、 上司と部下、普通にサングラスをする。「上司とのランチでサングラス?」前職で初めてフランスにきた20代半ばの時に驚いたことがある。
この辺のマスク、サングラスに対する感覚の違いが、マスク着用のアジア人への暴行に及んだのかもしれない。これは感覚の違いもあるでしょうが、身体の違いが理由でもあるので仕方ない。

例えば青い目。黒い目よりも紫外線に弱いという。サングラスは必需品であろう。青い目と黒い目では見えるものも違うかもしれない。
面白い話がある。ベルギーでの話。
アジア系M男性に車で家まで送ってもらったんだけど、彼はEU内の別の国から来ていたのでレンタルカーだった。そのレンタルカーの内部のライトはブルー。(オイルメーターやスピードの数字みるもの)アジア人で目の色が濃い自分にはグリーンの方が見えやすい、ブルーは見えにくいけど、青い目の白人には見えやすいという話だった。青い文字は見えにくいと思ってたんだけど、そういうことだったのか!私がアジア人だったからなのか!と驚いた。
私の目の色素はアジア人の中でも一番薄いらしい。紫外線に弱いけど、青い目ならそれ以上。サングラスが必需品なのも頷ける。

場を日本社会、お天気の良い日のテラスでのランチに移そう。
食事の相手が上司、先輩、ガールフレンドやボーイフレンドのお父様…目上の方を相手にランチとするとしたら、サングラスをしにくい…と答える日本人が殆ど。

マスクを嫌う欧米人、サングラスに気が引ける日本人。でも、目の色素の問題だけでないかもしれない。
日本では「目は口ほどにものをいう」ので、サングラスをされては困るのだ。確かにSMプレイ中、マゾの目から読み取れることも多い。(目だけじゃないけど)
逆に欧米人は、やっぱり目よりも口でものを言う。
まだ私が今より語学ができた昔のこと。私が受ける相談に意外と多いのが、国際恋愛のカップルの外国人サイドから、日本人の彼女が彼が何を考えているかわからないという内容。結局のところに本人特有の「察してほしい」「言わなくてもわかるだろう」が通用していない。
お相手の外国人がよっぽど日本人のことを知っていれば別だけど、多くの誤解はそこかな? そして外国人サイドは言う。「はっきり言ってほしい」「どうして欲しいのかわからない」。
口で主張する文化、目で主張する文化、違いを感じて面白い。
脱線するけど、イスラムのブルカや二カーブは、女性の口を塞ぐ。男性の口は塞がれていない。

やっぱりSMの話になってしまうんだけど、日本人ドミナは優秀だと思っているんだ。
目から察する、空気を読む、やっぱアベレージは高い。繊細というのかな。そういえば食事やデザインも繊細さに高い評価を受けることもあるね。
ハリウッド映画がアジア人中心の映画を撮ったり、美の基準も不変ではない。でも、容姿の華やかさやスタンダードビューティではまだまだ白人が強いと思ってる。
でもミステリアスなイメージはSMの世界では強いし(アジア人の魅力=ミステリアスだそうだ)、察する、読む、感じる力は武器になるのでは?
ここは日本の基準を大いに大事にした方がよろしい。

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