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【アイドルティスト】 24人の中でメインボーカルから振付リーダーまで… tripleS キム・ナギョン「自信はないけど」①

数多くのアイドルたち。その中には自分だけの芸術を創作したり表現するアーティストが存在します。さらに、ソロ活動に成功したアーティストたちは、独自の芸術をより広げていきます。メンバー個人に焦点を当て、アーティストとしての姿を紹介するエクスポーツニュースの特別インタビュー企画「アイドルティスト」。今回の22人目の主人公は、tripleS(トリプルS)のメンバー、ナギョンです。


◇ K-POP界で類を見ない大人数ガールズグループ tripleS

(エクスポーツニュース記者 チャン・イニョン)
メンバーの数はなんと24人。K-POPシーンでも前例のない大人数のガールズグループとして大きな注目を集める tripleS。

数多くのメンバーの中で、「キム・ナギョン」という名前は頭から離れなかった。幼い雰囲気の顔立ちと控えめな笑顔が印象的なナギョンだが、実は2002年生まれで tripleS の年長メンバーに属する。だが、本業の話になると、彼女は180度異なる真剣な態度でインタビューに臨んだ。

予測不能で、見る者を引きつけるナギョンは、2022年、tripleS 初のユニット「Acid Angel from Asia」(以下、AAA)のメンバーとして選ばれ、「あの子誰?」と思わせる存在感を強く刻みつけた。

昨年5月には、24人全員での初のフルアルバム『ASSEMBLE 24』をリリースし、さらにダンスユニット「Vision@ry Vision」として、ガールズヒップホップの真髄を見せつけるなど、多方面で活躍を広げた。

◇ 2024年は「最も成長した一年」

ナギョンにとって2024年はどのような年だったのか?

「本当に忙しかったですが、充実していました。私の人生の中で最も成長した年だったのではないかと思います。より多くの人に自分を知ってもらい、認知度を高めるという目標がありましたが、ある程度達成できた気がします。自分自身を研究する時間も多く持ち、成長できました。」

tripleS には24人のメンバーがいる中で、ナギョンはメインダンサーとメインボーカルのポジションを担っている。個性の強いメンバーが揃うグループの中で、主要な「メイン」ポジションを務めるのは決して容易なことではない。

「自信ですか? 私は(他のメンバーより圧倒的に)上手だとは思いません。でも、パフォーマンスには自信があります。やっぱりメンバーよりも練習生期間が長かったので、実力面で評価してくださる方が多いようですが、まだ学ぶべきことがたくさんあります。」

◇ 「天才アイドル」と呼ばれる理由

「天才アイドル」という言葉も決して大げさではない。彼女に自身のボーカルやダンスの強みを聞いてみた。

「ダンスでは『見せ場』をうまく活かせるところです。だからこそ、ステージ上で目を引くポイントが生まれるんだと思います。表情も多彩に使い分けるのが得意ですね。ボーカルに関しては、BIBIもそうですが、姉妹だからこそDNA的に似ているところがあるのかもしれません。音色が良いと言われることが多いです。」

◇ 振付リーダーとして23人のメンバーを導く

ナギョンは tripleS の中で多忙を極めている。ただステージに立つだけでなく、23人のメンバーをまとめる「振付リーダー」としての役割も担っているのだ。

「なぜ私が(振付リーダー)なのかは分からないけど、練習生生活が長かったからか、自然と引っ張る立場になっていました。」

一人や二人を指導するだけではない。フルメンバーで活動する際は、23人ものメンバーを導かねばならない。もはやクラスの担任のような立場だ。

「難しい点も確かにあります。年齢層が幅広いので、現実的な話をしたときに、年下のメンバーがどう受け取るか分からず慎重になります。また、私を怖がるメンバーが出るかもしれないので、それも気をつけています。最初の頃は叱ることもありました。練習ではどうしてもアメとムチが必要になります。でも今は、その中間点を探しているところです。」

◇ 大人数グループならではの難しさとプレッシャー

tripleS のような大人数グループでは、アイドルに必須の「完璧なシンクロダンス(칼각)」を維持するために、より多くの努力が求められる。

「プレッシャーはすごく大きいです。私自身、ステージに対してこだわりがあるし、絶対に上手くやらなきゃいけないという強迫観念もあります。でも、まだまだ実力的に伸びしろがあることも分かっているので、どうすれば大人数でもスムーズに見せられるか、常に悩んでいます。タイミングや角度など、そういった細かい部分を合わせるために努力しています。実際、大人数だからこそミスが目立たないこともあるのですが、すぐに修正できないことがあるので、もっと気を配らないといけません。」

◇ 「もっと個々の魅力を伝えたい」

tripleS の「大人数」という要素は、ナギョンにとって少し惜しい部分でもある。

「tripleS のメンバーと一緒に成長していきたいし、24人もいるので、まだ個々のことをよく知られていない部分が多いんですよね。だからこそ、それぞれの魅力を伝えられる機会がもっと増えたらいいなと思います。」

ナギョンは『ASSEMBLE 24』の4曲目「Midnight Flower」の作詞に参加し、音楽的な才能も発揮した。この曲は、賑やかな昼間ではなく、深夜になってこそ美しく咲く花をテーマにしている。

「作詞するときは、自分が実際に経験して感じたことをベースに書くことが多いです。『Midnight Flower』は、深夜の練習でメンバーたちと同じ目標に向かって走っている姿を、ふんわりとした感性で表現しました。会社から作詞を提案されて、練習生時代からメロディラインを作っていた経験が役立ちました。」

◇ 作詞家として、特に注目してほしいポイントは?

「曲自体が夢幻的な雰囲気なので、深夜や寝る前に聴くといいと思います。今、疲れている方や辛い思いをしている方がこの曲を聴いて少しでも元気をもらえたら嬉しいです。聴き終えたら、翌朝、前向きな気持ちで一日を始められるような曲です」

◇ 練習生時代から続けてきた作詞活動

練習生の頃から作詞を続けてきたナギョンは、

「当時は夢に関することや、今の辛い状況をどう乗り越えられるかをテーマにした歌詞を書いていました。恋愛の歌詞も書いたことがありますが、今読み返すと恥ずかしくて布団を蹴りたくなります(笑)。でも振り返ると、あの頃だからこそ書けた感性があったと思います」

と話した。

◇ これまで数々のユニット活動を経験し、次に挑戦したいものは?

デビュー後、AAA、ASSEMBLE、EVOLution、ASSEMBLE24、VISIONARY VISIONといった様々なユニット活動を経験してきたナギョン。今後やってみたいユニットについて聞くと、

「いろいろ挑戦してみたいですね。かわいいコンセプトなら年下のメンバーたちと、‘ホットガール’な雰囲気を出したいときは成人メンバーと組んだら楽しそう」

と答え、さらに次のように希望を語った。

「得意なのは可愛いコンセプトだけど、ホットガール系には挑戦してみたい気持ちがあります。これまでtripleSとしてボーイッシュでヒップな魅力を多くお見せしてきたので、今年はホットガールなコンセプトで活動してみたいです」

◇ 練習生時代のキム・ナギョンとは?


ここで話題は過去に遡り、練習生時代のナギョンについて。どんな練習生だったのか尋ねると――

「どの練習生もそうだと思いますが、いつデビューできるか分からないという不安が常にありました。どんなに努力しても状況が変わらないこともあって、限界を感じることもありました。でも、私にできることはただ練習を続けることだけ。とにかく上に進もうという気持ちでやっていました。」

◇ 意外な(?)ストレス解消法


自分のことを「インドア派」と紹介したナギョンのストレス解消法も、まさにインドア派らしいものだった。

「辛いときは外に出ることがあまりありません。家で寝転がってアニメを観たり、美味しいものをデリバリーして食べたりするのが私の癒しです。子供の頃の気持ちに戻れるので、ストレスを感じていたことも忘れちゃいますね。」

(②へ続く)https://note.com/lash_triples/n/nc76225c9c17d


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