【大本きみこ対談#3 フリーアナウンサー宮前道子さん③】 更年期を快適に過ごす心持ちと、50代エネルギーのうまい使い方
15年来の友人であるという大本さんと宮本さんの対談も3回目。
前回に引き続き更年期についてのお話と、加齢による体調や気持ちの変化、そして、不安定な時期でも心地よく過ごすための秘訣を尋ねました。すると、最近はまっているという大本さんの意外な趣味も伺うことができました。
――更年期が始まる時期は人によって異なるのでしょうか?
宮前道子(以下宮前):
一般的には40代半ばと言われていますが、人それぞれですね。40代に入ってすぐに閉経を迎えた友人もいれば、いつが更年期だったのかわからないという友人もいます。症状の深刻さも人によって異なると思いますが、それは比べようがないですね。
大本きみこ(以下大本):
私はまず40代になる手前、38歳で体力が急に落ちて、気分も塞ぎがちになりました。友人にも38歳の時にタクシーに乗っていたら突然窓の外の景色がグレーになったという女性がいて、しかも同じ体験をした友人が他にも複数います。加齢と共に体力が落ちて気力だけでなんとか頑張っていたものが、その気力も落ちてしまうと、全てが一気に落ち込んでしまう。その頃から自分の老いを自覚するようになり、40代に入るとさらに不安定さを感じる場面が増えました。そして50代になってみると、まるで未知の領域。そこから更年期へと移っていったのだと思います。
――お二人ともお綺麗で輝いていらっしゃって、更年期の苦労を感じないのですが。
大本:
今日は外向けの顔だから(笑)。年齢を重ねると、その時々や場面に合わせた顔を持てる器用さが自然と身につく気がします。お家でもきちんと綺麗にされている方もいらっしゃると思いますが、私は常に気を張っていると疲れてしまうので、適度にオン/オフのスイッチを切り替えています。お家ではかなりだらけていますよ(笑)。
宮前:
私の場合、更年期の最中はオフの時の沈み加減が相当でした。最近はだいぶ慣れてきたのでそこまで沈んでしまうことはないですが、当時はオン/オフのギャップがかなりしんどかった気がします。
大本:
確かに。一度沈んでしまうとなかなかオンのスイッチが入らなかったり。でも今は、自分磨きをしたり、楽しい趣味を見つけてキラキラ輝いている同年代の方を見ると、「自分も頑張らないと」という気持ちになります。それは更年期を越えたせいなのか、ラサンテによる腸活のせいなのか、どちらにせよ、お洒落をしてお出かけしようという気持ちになれるし、綺麗でいたいとか、運動しようと思えるようになりました。無理して頑張り過ぎるのは良くないけれど、前向きな気持ちは肝心だし、気持ちさえ元気でいられれば楽しく過ごせるはずだから。
宮前:
心持ちは大切ですよね。自分で自分のご機嫌を取りつつ、心持ちを良い方向へコントロールしていく。そういう点でも、ラサンテのように無理なく取り入れることができて頼りになるものがあれば、お守りみたいで気持ちの安定にも繋がりますね。
――更年期を経た今は、人生の第二章のような気分でしょうか?
大本:
そうかもしれません。ちょうどラサンテを開発して新しい事業も始めたし、心機一転という感じですね。
宮前:
私も年齢に合った仕事をと考えて、アナウンス業から研修講師業の割合を増やしてシフトチェンジしています。今の自分が無理なくできることをやっていきたい、50歳を境にそう考えるようになりました。
大本:
「50歳」という響きはやはり大きいですよね。「え! 私が50歳になっちゃうの?」って。でも、実際に50代になってみたら開き直ることができて、すごく楽になった気がします。
宮前:
20代から30代に、30代から40代になる時も、節目の時期はいろいろと思うことがありましたが、50歳になる手前の時期は特に考えることが多かったです。でも、実際になってみたらなんてことはない。基本的に自分は何も変わらないし、「年齢は単なる数字」という夏木マリさんの名言がありますけど、そのとおりで。それに、今の年齢でないと表現できないこともあって、外見的にも内面的にもこの年齢だからこそ見せられる部分や伝えられることを意識したいと思うようになりました。もちろん外見は若い頃と比べてしまうと仕方のない部分はありますが、それでも自分が納得のいく自分であり続けるためには、50歳だからといって変に卑屈にならずに、年齢を自然に受け入れていきたいと思っています。
――では、ライフスタイルに何か変化はありましたか?
大本:
50歳を過ぎると、必然的に自ら時間の余裕を保たないと体力が持たなくなりますよね。逆に言えば、仕事をある程度こなせるようになり、体を酷使しなくてもいいポジションになると、時間の余裕と共に考える余裕もできる。要は暇ができるということです。そうして暇になるとエネルギーが余るから、男性はよく女性やお酒に走ったり(笑)、筋トレや山登りなどを始めたり。でも、その余っているように思えるエネルギーは、いざという時のために温存しているエネルギーかもしれません。年齢と共に仕事の役職も上がっていくと責任も増して、重要な場面に際する機会もあります。若い頃のように毎日エネルギーを使い果たしていては、肝心な時にエネルギー切れで対応できなくなってしまう。それは働く女性も同様で、私も50歳を過ぎてからあえて仕事をセーブすることで暇を感じるようになり、時間を埋めようと舞台や映画を観に行ったり、旅行をするように。おかげで更年期の時ですらエネルギーを温存することができました。だからこそ、今回新しい事業を始める時もエネルギーが満タンで、まさに今が溜めていたエネルギーを発揮する時なのだと、すぐに動き出せました。
――なるほど。年齢と共にエネルギーの使い方も変わっていくのですね。50歳を機に新たに始めた趣味や、健康のために心がけるようになったことはありますか?
大本:
私は最近ゲーマーさんやVtuberさんの配信を観て楽しんでいます。周りには「意外!」と驚かれますが(笑)。以前まではお笑いの番組やDVDを観て笑ってリフレッシュして眠りにつくのが習慣でしたが、最近は以前ほど笑えなくなってしまって。そのうちコロナ渦になり、家でテレビをつけても悲しい話題ばかり。そんな時にキャリーちゃんがインスタライブで『あつ森』を楽しそうにしていたので私も始めてみたら、仮想空間に脳がすっかり癒されて見事にハマった延⻑で攻略動画を見始めたところ、そのゲーマーさん達にもハマってしまったんです(笑)。
「自分はしないのに他人がゲームしてるのを見て何がおもしろいの?」とよく聞かれますし私も思ってましたが、「自分はしないのに他人が野球をしてるのを見て何がおもしろいの?」と同じで、アスリートやアーティストを応援するのと同じ気持ちなんです。今のゲーム業界って凄くて、映像の綺麗さや仕掛けの凄さ、収益の凄さとか、若い視聴者たちがスポンサーになって投げ銭することに抵抗がないだとか。知らない世界が知らないまま進んでることを知ることが刺激となって脳の活性化にも繋がってます。それにほぼ毎日推しを追うことが生まれて初めてのことですし、とにかく楽しくて楽しくて(笑)。応援するものが何であれリフレッシュできる何かを持つことは本当に大切だなとしみじみ感じています。
宮前:
きみちゃんとは対照的なのかもしれませんが、私は規則正しい生活をするよう心がけています。自分の性格上、規則的な生活のほうが落ち着くので。今の住まいは事務所も兼ねているのですが、お仕事の日もお休みの日も基本的には毎朝同じ時間に起きて、お仕事の時間とプライベートの時間はきちんとわけて過ごしています。
以前はジムに通っていたのですが、ジムだと頑張りすぎて必要以上に疲れてしまうので続きませんでした。あまり無理をせず気軽にできることから取り組もうと、今は毎日朝と晩の2回、YouTubeの動画を見ながらストレッチと軽いトレーニングを20分程度。食事も体に良いものを摂るように心がけていてます。あと心を満たすことも大切なので、映画を観たり音楽を聴いたり、アロマを炊いてみたり。
気分良く過ごすことで自分もご機嫌でいられるので、自分のために心地よい空間を作ることは50代になってより強く意識するようになりましたね。
大本きみこ Kimiko Omoto
ナチュラルファーマシー ラサンテ代表
1966年8月8日、広島県出身。1994年に広島県福山市にエステサロンを開業。その後スクールを開校し、指導者としても活動。2012年には東京へ拠点を移し、渋谷にグリーンピール専門サロン『PROVENCE』をオープン。高い技術力と深い知識、親身で丁寧なカウンセリングが評判を呼び、モデルや女優を含む多くの女性から高い信頼を寄せられている。2019年には、美肌のみならず身体の内側から健康に、美しくなるために、腸内環境に着目したサプリ「ラサンテ」を開発・販売。 2021年には「ラサンテ」をブランド化。健やかさや美しさにつながる製品や情報を、“ちいさなおせっかい”として届ける活動を開始。
宮前道子 Michiko Miyamae
株式会社SPEAK代表、フリーアナウンサー
1967年7月26日、広島県出身。短期大学卒業後、幼稚園教諭として勤務。退社後所属したモデル事務所で表情や立振舞い、歩き方などの自己表現力を習得、さらにアナウンス養成スクールで言語力を強化してフリーアナウンサーへ転身。数多くのラジオやテレビ番組、さまざまなイベントでレポーター、アシスタント、ナレーター、MCとして情報発信に勤しむ。2013年には株式会社SPEAKを設立し、これまでの経験と実績を生かして講師としての活動をスタート。幅広い分野の企業・組織に向けて研修を行い、一人ひとりの自立性や主体性を育みながら周囲との調和をはかる人財の育成に尽力している。
インタビュー/原稿 神村なほこ
アートディレクション 稲田綾子 nanilani
撮影 川原崎宣喜
プロデュース/ 編集 田頭倫子 nanilani
ラサンテのサプリメントとは・・・
ラサンテが目指したのは、摂るだけで理想の腸内環境に整えること。
ラサンテのサプリメントは、ヨーグルトとも乳酸菌とも性質がまったく異なる、腸内と同じ環境を身体の外でつくって生まれた乳酸菌生産物質です。それはバランスの良い腸内でつくる栄養素と同じもの。
ヨーグルトや乳酸菌とちがって、胃酸の影響を受けず腸まで届いて働きます。