心の洗濯にCASICA へ。
2024年1月16日。
いつも引きこもりに近い内容の記事ばかりなので、枯れ枝のように細い体と青白く悲しげな顔でおでこに白い三角巾が似合いそう・・もしくは反対に、ビバンダムのような体型でバケツのようなアイスをお玉で掬って食べていそう・・と思われないように、たまには出かけたことを書こうと思う。
所用で休暇を取ったので、早々に用事を済ませると、超久しぶりにCASICAを訪問した。
ぶっちぎりの晴れ女なのに、今日はぶっちぎりの曇天なり。
相変わらずのおしゃれ空間は、ここに置いてあったらなんでも素敵に見えるのではないかと思うほど。例えそれがお土産物屋に並ぶ「日光」と書いてある提灯や、時々ポストに投函されている水道屋のマグネットだったとしても。
美男美女が何を着てもサマになるのと一緒だ。
「あらこれ素敵」と思う度、スチャッと即座に老眼鏡を装着し、裏の小さな数字をギロリと真剣な眼で睨むのだが、素敵と思うものは悉く高い。
心の中で「奥様、お目が高いですな〜」と鑑識力に論点をずらして自分を慰めつつ、びんぼっちゃまならぬ「びんばっちゃま」は店内をひたすらぐるぐると徘徊した。5周はした。
平日でこの場所なのになかなかの来客数。でも最年長はきっと私。
結局、味噌かりんとう(やっぱり今日は味噌気分♡)、明治前期の染付けの欠けた小皿と蓋付きのご飯茶碗(我が家にはご飯茶碗が1つしかなく、誰か来た時にいつもどれによそるか困っていたのだ)、そしてベトナムの盆ざるを買った。
嬉しいな!
すまし顔でスタスタと帰路を急いだが、心の中ではスキップだ。
私と妹は真逆のタイプ。彼女はゲーム好き。そして食器は全て無印良品。コンパクトに重ねて収納できるからだそうだ。料理もあまりしない。貯金が趣味で、滅多なことではお金を使わない。洋服も機能重視。
私がゲームをしたのは、思い起こせば早10数年。息子たちが小さい時に一緒になって数回やったきり、今後一生やらなくても何も困らない。
でも、妹はゲームでリフレッシュするらしく、彼女の人生にはなくてはならないもののようだ。
お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に、そしてオババはお店へ心の洗濯に。妹のミニマルな暮らしも、私の情緒的な暮らしも、人それぞれの心地よさ。どんな過ごし方をしても自分を大切にすることに変わりはない。
尊い人生の過ごしかたなのだ。