50代からのファッション、何を着たらいいのか問題
2023年7月17日。
暑い暑い一日だった。
エアコンからエアコンに移動するイメージでこの夏を乗り切りたい。
昼頃に所用で家を出たが、駅のホームの暑さは尋常ではなかった。
「早く来て♡早く会いたい♡」と待ちわびた、エアコンの効いているであろう電車に飛び乗れば、そこは弱冷房車ときたもんだ。
なんなら強冷房車でもいいくらいに、3連休の最終日の車内はなかなか混んでいた。
さすがに本日の暑さではご年配のマダムを見かけることはほぼなかったが、私は70代~の女性のファッションを見るのがとても好きだ。
父方の祖母は70代になっても、白いツーピースにCHANELのサングラスをかけて待ちあわせに現れるような人だった。
仲良しの70代のマダムも、イッセイミヤケや何十年も前にオーダーで作ったワンピース、フェラガモのブラウスなどをいつも素敵に着こなしている。
ニューヨーク在住の60代~90代までの女性が主人公のドキュメンタリー「アドバンスト・スタイル」というDVDを持っているのだが、ファッションが大好きなオリジナリティー溢れる彼女たちの生き様が輝いている。
こういう見本がいてくれることを幸せに思う。
そして80代の母に言われた一言、「歳を重ねて、華やかさや女性らしさ、清潔感、おしゃれをしようという気持ちを忘れると、誰も寄ってこなくなると思うの。ただの汚い年寄りになっちゃうから。」
母の言葉を胸に、気をつけようと心に誓ったあの日。(っていつだよ)
50代、ここが運命の分かれ道だと思っている!
「いつまでも若くありたい」とは全く思わないけれど、魅力のあるマダムになりたいとは思う。
残念なことに元手はないので、工夫しながら、自分のphilosophyを表現できるものを見つけていきたい。
花柄やパステルカラーが悉く似合わない。それからTシャツも然り。
「これならいけるかも」と視力の鈍った眼と数年前のセルフイメージでセレクトし、試着室に入るも結局大慌てで脱ぎ捨てる。自分でも見たくない。鏡の向こうでおばばが中年の肉体を揺らして、汗ばみながら焦りまくっている姿は醜い。脱ぎ捨ててしまいたいのは服ではなく絶対に脂肪だ。
ああ花柄の花がしおれて見える。
ちょっとだけエッジのきいたファッションも好きなのだが、それってこの年齢で着るとなると、上質なものでないと非常にチープな感じになってしまう。
無理して今っぽい感じにしようとしているけど、顔と服のちぐはぐさが余計に年齢を強調する感じ・・わかります?!
コンサバな恰好はパンプスありきだと思っているので、パンプスが足に徹底的に合わない私にとっては拷問でしかない。
流血しながら?はたまた服はコンサバ、足元はコンフォートシューズ?スニーカー?
どこに向かっているのか、迷える老羊よ・・。
髪のパサつきやうねり、肌の質感、崩れた体形、そして「着心地もお手入れも楽がいい」という思考、「結局は何を着るのか」の前に、トータルにお手入れが必須だという結論に相成った。
美魔女って努力の人なんだなと、深夜に微魔女は思うのであった。
早く秋になって、素敵な年配マダムたちのファッションが見たいなあ。