エクスプローラー・アンソロジー1収録カード解説
本記事の目的
エクスプローラー・アンソロジー1で収録されたカード・メカニズムについて色々書いていく記事。アリーナから入ったプレイヤーの一助になればいいなー全部再録なんだからWiki読めば良くね?
2022/08/06 追記
ヒストリック・アンソロジー6版書きました。
英雄的勢
旧テーロス次元のメカニズム。スタンダードの青白ヒロイックの名前の元がコレ。チョイ前のスタンダードだとボロスヒロイックとか。
解説
あなたがこのクリーチャーを対象に取った呪文を唱えると誘発。コピーじゃ誘発しない。
呪文の対象が他から移し替えられても誘発しない。逆に、誘発後に他のクリーチャーに移し替えられても立ち消えない。
こいつ等は+1/+1カウンター乗せる+αだけど、それ以外の能力持ちもいる。再録を待て。
呪文ならいいので、オーラや火力・除去でもOK。
先祖の結集
一時的なリアニメイト。追放タイミング的に奇襲的なチャンプブロックがデザインのメインだと思うけど、使われるのはもっぱらコンボ。スタンダード時代にはデッキ名になるぐらい活躍した。今日もどこかのモダンとかPenny Dreadfulでずべら戻してると思うよ。
解説
マナ総量がX以下なら戦場に戻すのはマスト。墓地に置いておきたくても戻ってくる。
この手の一時リアニメイトには珍しく、追放タイミングが「あなたの次のアップキープの開始時」なので、インスタントだけど相手ターンのエンドに撃つと即追放になるので注意。
このカードの効果で追放される前に墓地等に送れば追放されない。ブロッカーとして使って普通に死んだ場合も墓地行き。
アーティファクトの魂込め
通称ハサミ。由来?見たまんま。
破壊不能ファクト土地をフィニッシャー化するのが主なお仕事。
解説
スタンダードにあるウォーターディープの黒杖と似た使い心地。併用されることが多いので差異に注意(後述します)。
一応、相手のコントロールしているアーティファクトにもエンチャントできる。クリーチャー除去が余ってて相手のアーティファクト割りたい時は一考。クリーチャー化した装備品は外れるのでそれ目的でもアリ。
機体にエンチャントした場合は5/5になる。その後搭乗しても5/5のまま。
ウォーターディープの黒杖との比較
霊廟の放浪者
スピリットデッキの1マナ枠。放浪者だけど瞬速は持ってない。
他のスピリットが出るたびターン終了時まで+1/+1修正と、生け贄に捧げるとインスタント・ソーサリーへのパワー分のマナを要求する不確定カウンター能力持ち。素の状態でも1マナ要求。
解説
能力が要求するXマナは自分の能力以外で上昇したパワーも含める(+1/+1カウンターとかロードとか)。
+1/+1強化はスタックに乗るので、パンプアップ前提で打ち消すつもりなら対応しての除去に注意。
ゲトの裏切り者、カリタス
ゼンディカー(再訪時)産の吸血鬼。ストーリー上だと次元全体が対エルドラージしてるタイミングでエルドラージ側に着いた人、いや鬼。だから「裏切り者」。まあ、パニックものとかによくいるSAN値直葬して破滅主義者してる系だよね。
生きてる赤殺し。生きてる墓地対策。
解説
ゾンビが出るのは対戦相手のコントロールしているクリーチャーが死亡した時だけ。追放除去だと当然出ない。
他に死亡の置換効果がある場合、置換適用の順番次第でトークンは出ない。
↑の詳細。1個のイベントが複数の置換効果の影響を受ける場合、影響を受けるモノのコントローラーがどの順番で置換するか決めるので大抵の場合カリタス以外から置換されて「死亡イベント」がなくなるから。アリーナだと置換順決定をオートにしてると一番有利になるようにしてくれるので恐らくゾンビは出ない。ハズ(未確認)。
影生まれの使徒
たまに出てくる、デッキに5枚以上入れれて同名クリーチャーを参照する何かをする奴。こいつはデーモンのサーチ&コスト踏み倒し。祭壇見えるし、黒魔術的な生け贄召還儀式だろうか?影生まれの使徒を生け贄に捧げ、デーモンの召喚を出すぜ!
解説
生け贄は名前のみ指定してるので、コピートークン使うのも適正。「他の」指定が無いので6体揃って黒マナ浮いてるならいつでも起動できる。
除去で生け贄阻止なら5体以下の段階で。もしくは起動能力打ち消しとか起動を封じる系とか。
アリーナだと例によって4枚揃えれば無限にデッキに入れられる。
穢れた療法
ライフゲインイベントをライフルーズイベントに置換するエンチャント。天使とかソウルシスターズとかはクリーチャー出せなくなるやつ。
ストーリー的にはまだ若作りしていなかったプレインズウォーカーの灯に覚醒していなかったオニキス教授リリアナがお兄さんの病気を治そうとしているところ。結果?カード効果から察して。
解説
ライフゲイン自体を置換するので、「ライフを得た時」に誘発する効果は誘発しなくなる。
「ライフを失う」なので、「ダメージを受けない・軽減する」状態を無視してライフを減らす。対応するなら「ライフが変動しない」効果が必要(モダンプール。アリーナ未実装)。
死に微笑むもの、アリーシャ
タルキール次元のマルドゥのカン(部族長)。殴りながら殴ってる状態でリアニするガンアグロお姉さん。効果と二つ名からヤバいネクロマンサー系っぽく思えるけど、ドラゴンと笑いながら戦うのが二つ名の元だから大丈夫。十分ヤバいって?
解説
能力の処理順は
誘発(対象指定)
→解決中にマナ支払い
→支払ったらタップで攻撃してる状態でリアニメイト
なので対応して墓地追放されたらマナは支払わなくていい。出て来たクリーチャーは「攻撃した時」能力を誘発させない。このターン中はそのタイミングはもう過ぎてる。
リアニメイト条件は「パワーが2以下のクリーチャー・カード」。最近は「カード上は0/0だけど+1/+1カウンターがいくつか乗って出る」系のクリーチャーが多いので、例えばグラークマウとかも適正
灼熱の血
盤面空けながらライフも詰めれる優良火力。お前のこの手が真っ赤に燃える。
解説
対象に取れるのはクリーチャー1体、死亡時の追加ダメージはそのクリーチャーのコントローラー。なので相手のライフを詰める時は相手のクリーチャーに撃たないといけない。
コントローラーへのダメージは、対象に取ったクリーチャーがそのターン中に死亡することが条件。追放されるとNG。
死亡の原因がこのカードの2点である必要はない。対象に取って効果解決してれば、戦闘ダメージでも直接除去でも相手の生け贄でもOK。
「対象にしたクリーチャーが死亡した時」が条件なので、ダメージが軽減されててもOK。例えば恩寵の重装歩兵とか。
死んだ時のコントローラーを参照するので、
自分のクリーチャーに撃つ
→対戦相手にコントロール移す
→除去
なら対戦相手にダメージが入る。
実用性?ジョニーにとっては「そういう挙動が出来る」ことが大事。プレイヤーダメージの方は誘発型能力なので、能力打ち消しで対応できる。
ティムールの激闘
よくあるコンバットトリック。二段攻撃は打点が跳ね上がるので構築級になる。
解説
「獰猛」は解決時にパワー4以上のクリーチャーをコントロールしていると追加効果があるメカニズム。
対象に取ったクリーチャー以外にパワー4以上が居ても獰猛は達成される。
解決時にパワー4以上が居なければトランプルは付かない。解決後にパワーを上げても追加されることは無い。
逆に、解決後にパワー3以下になってもトランプルは付いたまま。
自分の師匠は全盛期のエンバレスの宝剣を「6マナでレアなバトルレイジ」と呼んでた(英語名:Temur Battle Rage)。
タイタンの力
よくあるコンバットトリックその2。修正値がデカいので特化デッキなら構築級。ヒロイックとか。
解説
占術は効果の一部なので、対象不適正で立ち消えた場合は占術出来ない。
シンプル過ぎて書く事が無い。
自然に帰れ
エンチャントに対する全体除去。
解説
対象を取ってないので、呪禁や被覆持ちのエンチャントも除去できる。九つの命とか。
シンプル過ぎて書く事が無いその2。
エルフの神秘家
ラノワールのエルフの同型再版。
某プロ曰く、「同じ仕事をするカードが8枚あればデッキになる」。パイオニアの緑単信心とかモダンのエルフを支えるカード。この発言する時って大体面白クソデッキ作ってる時だけど。
解説
カード名が違うので、ラノワールのエルフと個別カード扱い。それぞれ4枚ずつデッキに入れて良い。
1マナのマナエルフ8枚はエルフデッキの華。
シンプル過ぎて書く事が無いその3。
不屈の追跡者
上陸と同じ条件で調査するスカウト。
収録セットに上陸が無かったのでこういう表記(他次元の能力語と同じ動きするけど能力語付けると混乱するから付けない、はよくある事例)。
解説
調査は「2マナ+これを生け贄:ドロー」を持つ手掛かり・アーティファクト・トークンを出す能力。スタンダードだと運命的不在で出てくる。
・二つ目の能力は、手掛かりをどうやって生け贄に捧げたかは関係ない。命取りの論争の追加コストとかでも誘発する。
包囲サイ
タルキールの最強クリーチャー(異論は認めるけど「一番嫌われた」枠なら賛同されると思う)。こいつのせいでモダンでとあるアーティファクトが禁止ラインに踏み込んだ。何で4マナ4/5トランプルに3点ドレインが付いてくるんです?
当時のスタンダードでローグデッキ握ってて、ターン返ったらリーサル、って盤面からトップサイでライフ吸い切られたのは今でも覚えてる。
解説
シンプル過ぎて書く事が無いその4。
サイズがデカくて着地即仕事するとそれだけで強いという証左。
殺戮遊戯
時々登場する「土地以外のカード名を指定して、戦場以外からそれを追放する」カード。重い分打ち消されないんで対青でも安心してフィニッシャー抜ける。次の至高の評決とは同じサイクルの一部。
解説
カード名を指定するのは解決時。
既に戦場に出ている分には触れない。予顕されてる(であろう)カードにも。
対戦相手を対象に取っているので、プレイヤーに呪禁付くと対象不適正で立ち消えるので注意。
至高の評決
打ち消されない全体除去。シンボルが濃いけど4マナなのは偉いしクロックパーミッションの呪文貫きを気にせず撃てるのは超偉い。魚とかスピリットはピアス握ってプルプルしてればいいよ。
解説
能力・呪文では打ち消されない。対象も取ってないので対象不適正での立ち消えも起こらない。
単純な破壊なので、破壊不能で対応可能。
「スタック上から直接退かす」のは打ち消しではないので、ある程度対応は可能。
ターン終了とか(解決してない呪文はすべて追放)、呪文の追放とか、バウンスとか
搭載歩行機械
自由なサイズ+自己強化+死んだ後の戦線維持と全部盛りなアーティファクト・クリーチャー。
解説
マナコストがXXなので、X=1なら計2マナ。X=2なら計4マナで唱える。Xはどちらも選んだ同じ数字が入る。
死亡しないとトークンは出ない。
「-1/-1カウンターが+1/+1カウンター以上置かれ」て死んだ場合は乗ってる+1/+1カウンター分だけトークンが出る。死んだ瞬間はカウンターが乗っていたから。この辺りは解説すると楽しいのでそのうちまとめるかも。
マナ総量は、スタック上では唱えたマナの値。それ以外の領域では0。
ダークスティールの城塞
破壊不能が付いたアーティファクト土地。
解説
アーティファクトではあるけど土地なので、土地のセット権で出せるのは他の土地合わせてターン1つまで。
土地を出すと「アーティファクトが戦場に出た」ことになるので、巧妙な鍛冶の能力を誘発させる。継ぎ接ぎ自動機械は誘発させない。
露骨に同時収録されてるので、ハサミ貼って5/5破壊不能作ろう。
まとめ
即座に環境デッキ作るor環境デッキをさらに強化するカードが結構入ってきてるので、エクスプローラーを早くパイオニアにしたいんだろうなー、とは感じる。セット順に入れていって「それリミテ用だよね。なんならスタンダードで再録されてるよね」とか入れても使われないだろうからまあ分かる判断。
次回はヒストリック・アンソロジーで書きます。
書きました。→こっち
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