【Mリーグ】麻雀のルールはわかりにくい!!

麻雀遊戯王の企画の瀬戸熊さんの回を見た。

昔は食い扶持がなかったとか、何切る問題を月に1回作って数千円の収入だったとかの厳しい時代から、それでも麻雀が好きだからフィーを取れるシステムを作るよう動いたとか、瀬戸熊さんの半生がわかる非常に濃い内容で面白かった。

そんな時代を経たからこそ、今の誰もが身近で麻雀が見れる環境になってきたこと、その極めつけのMリーグが盛り上がりを魅せていることは、感慨深いものだろう。

その中で、麻雀界がもっと盛り上がるにはどうしたらいいか、みたいなトークもあった。瀬戸熊さんの意見や考えは動画を見てもらえればと思うが、今日は私なりに麻雀がもっと多くの人が気軽に見れる、そして楽しめるようになるにはどんな方向があるかを考えてみたい。

麻雀のルールは難しい

麻雀の基本的なルールはある程度わかった身からすれば割とシンプルだが、何もわからず見ると結構難しく感じるものだと思う。

その最たるものが点数計算だ。

私は麻雀歴12年になるが、いまだに恥ずかしいことにまともな点数計算ができない。ある程度はできるが、もはや感覚的なものになっているところもあり到底できてるとは言えない。

それでも今はネット麻雀も普及して、手さえ作れば勝手に計算してくれるし、友人とセットを組むレベルであれば誤申告も特段問題にならない。

天鳳も点数計算できなくても特上の上の方ではゆるゆる楽しめてるから、そこまで困ってもいない。

ただ、全く麻雀を知らない人からすると相当複雑に見えるし、拒否反応がでてもいいのがこの点数計算だと思う。

Mリーグで「これは13002600の和了になりました!!」と実況の人に言われても、なんでその点数になるのかは説明されないため、イマイチ盛り上がりを共有できない。

とは言え逆に、「これはピンフツモなので20符、ドラドラついて4翻なので13002600の和了になりました!!」なんて馬鹿丁寧に言われても知ってる方からすれば興ざめだし、なんなら素人は20符ってなんなの?みたいな話になって余計混乱するだろう。

そして何より麻雀はこの点数を競い合うゲームなのだから、点数は楽しむための根幹と言ってもいい。例えばサッカーで言うとオフサイドが難しいルールのひとつだが、正直わからなくても楽しめるし、野球のインフィールドフライなんかも同じだ。大体万人受けするスポーツはルールがわかりやすく、わかりにくい部分はわからなくてもそれなりに楽しめるというのが共通している。

しかもややこしいことに、この点数計算は団体や大会によって微妙にルールが違ったりもする。

点数計算をもっと簡素化できないのか

私が麻雀をはじめたとき、友人同士のセットに混ぜてもらったときにこんなルールを作ってもらえた。

点数計算は難しいから、慣れてきてからにしよう。それまでは、

1翻 親1500 子1000
2翻 親3000 子2000
3翻 親6000 子4000
4翻 親12000 子8000

で統一しよう。というものだった。

点数計算ができないのはこの甘えのせいだった気もしなくもないが、これでも十分楽しめるのが麻雀だ。

このルールは非常にわかりやすい。役さえわかれば数えるだけなので、初心者の私にはとてもありがたかったし、これがきっかけでめちゃめちゃハマった。

これがいいのかはわからないが、これくらい点数計算を簡単にすることで見てる側の理解度は相当変わってくるように思える。

役を視覚化できないか

もうひとつ、初心者がわかりにくいのが役だ。こればかりは覚えないとゲームにならないので見る側の努力も少なからず必要だが、役が無いと和了れないということも含め、Mリーグレベルのコンテンツであればフォローが必要だとは思う。

もちろんこれも実況の人が「123が各色3組あるんで3色ですね~」なんてやる必要はなく、どちらかというと映像的にどうにかできないのかというのが私の考えだ。

数年前にラグビーのワールドカップが日本で開催された。
日本の躍進もあり大盛りあがりしたが、ラグビーは球技の中でもルールが難しい。

そこで放送する各局は、試合中に発生したプレーに関するルール上の解説を逐一テロップで入れることで、実況解説をよりスムーズにした。

Mリーグも例えば3万なら高め一気通貫です!みたいな実況に合わせて、テロップ等で一気通貫の説明を入れるとか、役だけじゃなくてもちょっとしたルールをテロップ処理してあげればより理解度の高い配信ができるのではないだろうか。

そんなのウザったいと思われる方に向けてはそういうのがない配信を設けてもいいだろう。同一配信を使い分けることができるのはアベマ等のオンデマンドの利点だと思う。

麻雀の敷居を下げること

今日書いた2つの案は、どちらも門戸を開く方向の考えだ。麻雀大好きマンからしたら何いってんだコイツとなるだろう。

ただ先日書いたドラフトの記事でも触れたが、少なくとも各チームが何位だろうとある程度の利益をあげて、未来永劫成長していくためには、ファンや視聴者の獲得が不可欠だ。

瀬戸熊さんが、今の麻雀界は外から発信力のある人を集めて盛り上げている、これからは内側からそうなっていかないといけない、と言っていた。

とは言え打ち手にできることは限られている。
ならば、土台から、もっとテコ入れしていくことも一考できるのではないかと思い、このような記事を書いてみた。

新シーズンは10月からはじまる。
今年はどのような演出で視聴者を楽しませてくれるのか楽しみだ。

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