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サンタさんは究極のシンプルライフ
この前こちらの絵本を読んだ。
もうすぐクリスマスだ。
この絵本の内容をざっくりと話すと、サンタさんは1年をどんなふうに過ごすのかという内容だ。
春は運動し、夏も運動し、秋はおもちゃを作り、冬はサンタさんという職務を全うする。
ちなみに絵本の反対側はトナカイの1年になっていて、真ん中のページでトナカイとサンタさんが合体するという仕組みになっている。
こちらもなかなか面白かった。
この本を読んだときに「あー、なんてシンプルな生活してるんだろう」と思った。
私は普段「スローシンプル生活」と謳い、スローでシンプルな生活を目指して生活をして、その発信をしている。
このサンタさんの1年を見たときに、シンプルでとっても素敵!と思ったのだ。
どこが惹かれたのかと言うと、「サンタさん」という職務を全うするために、1年をそれだけのために過ごしているという点だ。
サンタさんという仕事はなかなか体力がいるだろう。
たくさんのおもちゃを袋に詰め、トナカイと一緒に家々を回り、子どもたちにプレゼントと幸せと笑顔を運ぶ。
とっても素敵な仕事だ。
その仕事のために1年をかけて体力をつけ、そしておもちゃを作り運ぶ。
1年「サンタさんをする」という、ただそれだけのために生きているサンタさん。
魅力的なシンプルライフ。その1年にとても惹かれた。
一方私はどうだろう。
シンプルスロー生活と謳いながらも、サンタさんほど割り切れない。
春夏秋冬やっていることが違う。
いろんなことに手をつけているし、そもそも「これこそが、私の人生!」みたいなものはなくて、ただ思いつきできている感じだ。
最近は見つけつつあるけれど、まだそれに対しての手段がはっきりしていなくて、あっちこっち迷っている状態だ。
サンタさんとどこが違うんだろう?
季節によっては風邪をひいてしまうこともあるし、気分の上げ下げだってある。
天候に左右されるし、なかなかシンプルな生活をしたいと願っても難しいこともある。
だから、サンタさんのような「1つのことに対して1年かけてやっていく」生活は、とてもうらやましいなと感じた。
私は今あれこれと手をつけているが、1本にまとめられたら素敵だなぁと感じる。
ついついあれもこれも増やしてしまうんだよなあ。
外には誘惑がいっぱいだし、疲れた自分を癒してくれるのは外部からの刺激だと思い込み、頼ってしまう。
しかし本当に大切なのは、自分を律すること、自分を大事にすること。
自分の決めた軸からブレないように、しっかり地に足をつけて生きていくこと。
それこそが、真のシンプルライフ。
美しい。素敵。
サンタさんはクリスマスに向けて今頃最終調整を行っていることだろう。
そしてクリスマスを無事終えると、また次の冬に向けて自分のやるべきことを淡々とシンプルにこなすだけだ。
私も何かひとつのことにやることを絞って、それに向けて1年かけて淡々と同じルーティンを繰り返す。
そんな生活っていいなぁと憧れつつも、家族がいるとなかなか難しいなぁと人のせいにして言い逃れする、そんな自分に呆れている今日この頃である。