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元カノ(=かつての愛車)コペンの思い出 役に立たないからこそかわいい

自分の愛車を持つということはすばらしいことです。
今回は僕のかつての愛車、コペンについて紹介したいと思います。
僕にとっての愛車とは彼女のように惚れ込んだ最高のクルマでした。つまり元カノです。

コペンはダイハツ製の軽自動車の2人乗りスポーツカーです。僕が乗っていたのは、先代のコペンで販売時期は2002年から2012年です。中古で購入しました。

コペンは、デザインからして本当に美しい。まさにクラスで一番の美女です。背がちっちゃめで、かわいくて、モテている。がんばって手を伸ばせばもしかしたら届くかも、という存在です。

コペンはどういう存在だったか

愛車のコペン(=元カノ)は僕にとってどういった存在だったのでしょうか。
それは、かわいくて仕方ない、という存在でした。かわいさもありながら刺激的でもありました。
シーンごとに思い浮かべてみます。べた惚れ具合を感じてみてください。

まず、乗り降りするときは、愛車をふと見ると「本当にカッコいいなあ」「どこから見てもカッコいいなあ」と思ったものです。
かわいい彼女に見とれているようなものですね。

乗っていたコペンは、先代のモデルで、まん丸おめめ(ヘッドライト)が特徴です。車体のデザインも丸みをおびていて、全体的にとてもかわいらしいのです。コペンの見た目は、軽自動車であることから、車幅も1.5mに満たないくらい小さいです。
けれど一方で、どこからどう見てもスポーツカーです。
軽自動車ながら64馬力という馬力制限めいっぱいで、走りにもこだわった設計です。
また、車高が低くて2シーターなので、キャビンが小さくかっこいいです。速く走れそうに見えます。

コペンの存在感というのは、威圧感はなく、ちっちゃいのに圧倒的な魅力があります。
ただかわいいというだけではマスコットキャラクターでもかわいいです。でも、そのクラスいちの美女はスタイル抜群で、刺激的で、他の女子をなぎ倒してしまうくらいの圧倒的な強さを秘めているのです。

さあ、運転席に乗り込みます。低い天井に頭をぶつけないように注意しながら。
キーをひねってエンジンをかける。ハンドルを握る。これから楽しいドライブが始まるのです。このときのワクワク感はたまりません。
待ち合わせをして、これから大好きで最高にかわいい彼女とデートが始まるのです。

運転していると、やはりスポーツカーの走りで、馬力こそ軽自動車規格ですが、サスペンションは固め、ハンドルもくいくい曲がってくれます。

そもそも魅力的なクルマって

さてここで、そもそも最高のクルマ、魅力的なクルマってなんなのでしょう。
僕は、デザインが美しくて、走っていて楽しいクルマだと思います。それは、便利さ、快適さではないのです。

コペンは乗り込むとき、車高が低いので頭をぶつけないように気を付けて乗ります。つまり乗りづらいです。
そして2人しか乗れません。軽自動車であれば同じサイズ(長さ、幅)で4人乗れるのに。トランクも狭く、荷物はあまり積めません。
荷物がたくさん積めたり、車内が広くて快適なクルマ。こういったクルマはまさに役に立つクルマでしょう。コペンはまるで役に立ちません。

そうです。役に立つクルマが魅力的ではないと思うのです。
だって、彼女の好きになったところは、「料理が上手で、家事をちゃんとこなせるから。」など役に立ってくれる部分を好きになるでしょうか。いや、ぶっちゃけ、家事炊事できなくたっていい。好きになるとこが別にあればよいです。うん、最高にかわいかったらいいと思うのです。(まあ、あくまでたとえ話です。)

役に立たないほうがいいと、申しましたが、これはクルマ好きならということです。大多数の意見では、クルマはのための手段、快適なほうがいいとお考えでしょう。これは正しいと思います。一方、この記事は熱烈なクルマ好きへのメッセージでもあり、彼女に例えたりもしました。

役に立たないクルマこそいい

役に立たないクルマこそいい、という考えはクルマ関連のジャーナリスト、フリーライターである清水草一氏の『フェラーリを買ふということ』『貧乏人はフェラーリを買へ! 』からヒントを得ました。上述の内容とはちょっと違っているかもしれませんが、著書を読んでクルマに対する固定概念ががらっと変わった気がしました。
清水草一氏は、若い人はフェラーリでなくてもいいから、とにかくこだわったクルマを選べ!と言われています。ホンダ・NSXでもいい、日産・GTRやフェアレディZでもいい、マツダ・ロードスターもいい、とにかくこだわったクルマを!とのこと。(NSX、GTRはさすがにお金の問題が…でもとにかく憧れるのならいい!)
ちなみに、清水草一氏の著書やネット記事は、読んでいると興味深いのももちろんですが、思わず爆笑してしまうくらい面白いのでおすすめです。

最後に

クルマに興味がある方はぜひ、こだわったクルマ、最高のクルマを選んでみてください。
「彼女のどういうところが好き?」と聞かれて、家事や料理がよくできるところと答えるでしょうか?好きになるのは、役に立ってくれる部分ではないでしょう。
コペンの話が参考になれば幸いです。

追伸
その後、突如として彼女(=愛車)とは別れることになってしまいました。大好きすぎて、調子にのって僕のエゴがすぎたのでしょうか、傷つけてしまう結果となりました。要するに、自損事故を起こしてしまいました。幸い車体のみの損傷でけがはまったくありませんでした。
みなさんもくれぐれも安全運転でカーライフをお楽しみください。

※TOP画像は同型のコペンですが自分のクルマではありません。note内で自由に使用できる画像を使用させていただきました。


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